使い捨てコンタクトレンズ通販の価格比較のエントリーリスト -2006年11月-
11月30日
細菌性角膜炎とは細菌性角膜炎は細菌が角膜に感染して、強い炎症を起こす病気のこと
細菌性角膜炎は細菌が角膜に感染して、強い炎症を起こす病気です。
原因は何か
角膜の表面には上皮細胞がきれいに張っていて、また、その上の涙のなかには細菌感染から眼を守るさまざまな分子が含まれているため、通常はなかなか感染が生じません。ところが、角膜の表面が傷ついた場合はこの防御線がくずれ、角膜に感染を起こしてしまいます。
昔は、たいてい角膜に異物が飛び込んだ時などに表面に傷がつき、そこから細菌が感染していましたが、最近はコンタクトレンズが原因の感染が非常に増えています。
症状の現れ方
角膜に細菌が感染すると、眼の痛みと白眼の充血を伴って視力が低下し、涙や目やにがかなりたくさん出ます。角膜に白いにごりがあるのが、肉眼でわかることもしばしばあります。通常は片眼性です。
非常に重症で手遅れとなった場合は角膜に孔(あな)があくことがありますが、この時は温かい涙が突然たくさん出ます。これは、眼内の液(房水(ぼうすい))が外へ突然もれたために、このような症状になります。
検査と診断
角膜の悪くなっている部分をこすりとって、それを顕微鏡で調べたり、培養したりして、菌が感染していることを確認するとともに、菌の種類とどのような抗菌薬が有効か(感受性)を検査します。
治療の方法
抗菌薬の投与を行います。軽症では点眼薬を頻回投与(1時間に1回など)しますが、重症例では、それに加えて点滴や結膜下注射(白眼のところへの注射)を行います。この場合は、多くは入院治療が必要となります。
このような薬物治療で治らない場合や、強いにごりを残して治った場合は、角膜移植を行うことになります。
病気に気づいたらどうする
細菌性角膜炎は日に日に悪くなる病気で、治療のスタートが遅れれば遅れるほど予後が悪くなるので、早く眼科を受診する必要があります。また、異物が入った時は、それが感染のきっかけになるので、症状が軽くても、やはり放置せず眼科を受診しましょう。
コンタクトレンズが感染源として疑われた場合は、そのコンタクトレンズを保存液につけたままで持っていけば、検査設備の整った病院なら、そこから原因となった微生物を見つけることができる場合があります。
11月30日
チバビジョンのフォーカスデイリーズは、独特のトライカーブデザインと独自のレンズ素材特性により、レンズの形状保持性が高く、扱いやすさと快適な装用性に優れています
チバビジョンのフォーカスデイリーズトーリックは、独特のトライカーブデザインと独自のレンズ素材特性により、レンズの形状保持性が高く、扱いやすさと快適な装用性に優れています。
先進のレンズデザイン「バックトーリック・ダブルシンゾーン (Back Toric Double Thin Zones)」を形状保持性の高いレンズ素材と組み合わせて、世界初の乱視用使い捨てレンズを実現。いつもシャープでクリアな視界があなたのものになります。
角膜の形状にぴったりとフィットするので、レンズの回転を防ぎ、乱視矯正に大切な円柱軸度の安定性を確保できるのです。
日本国内では「フォーカスデイリーズアクアトーリック」の商品名で販売されています。
11月30日
2ウィークファインアルファは従来の2ウィークファインを進化させた、2週間使い捨てコンタクトレンズ。長時間装用にぴったりで、装用感がよくなり快適さがアップ
シードのツーウィークファインアルファは、非イオン性の汚れにくい素材を採用するなど従来の「シード ツーウィークファイン」の良さを継承しながら、新開発のレンズデザインを採用し、一段と快適な装用感を実現した「シード ツーウィークファイン」の後継商品です。
いつだって、いい笑顔でいてほしいから。 ツーウィークファイン アルファは、ワンランク上の「心地よさ」にこだわりました。新開発のレンズデザインで、いちだんと快適な装用感を実現。瞳へのソフトなフィット感が続く非イオン性の2週間定期交換タイプです。
エッジなめらか。より快適なつけ心地
シード独自の「スムーズエッジデザイン」を新開発。レンズの周辺部をなめらかに仕上げました。
しかも、レンズ中心部の厚みはわずか0.07mm(-3.00D)の自然で快適なつけ心地です。
きれいにキープして、クリアな瞳
汚れを引き寄せにくく、安全な非イオン性を使用。長い時間装着しても、クリーンでクリアな視界が続きます。
素材しっかり、だから取り扱いラクラク
弾力性のある素材でカタチが安定。しかも、レンズ周辺がスッキリなめらかだから、指に乗せても型くずれしにくく、初めてのソフトレンズを扱う方でも取り扱いが簡単です。
11月30日
サイトメガロウイルス網膜炎は後天性免疫不全症候群における代表的な眼の日和見感染症のひとつ
ヘルペスウイルス科に分類されるサイトメガロウイルスによる網膜感染症です。このサイトメガロウイルスには、日本では成人の約90%の人が潜伏感染しており、ほとんどすべての人がこのウイルスを体内にもっています。
何らかの原因により、サイトメガロウイルス網膜炎が発症すると、網膜は壊死(えし)に陥り、失明にまで至ります。後天性免疫不全(こうてんせいめんえきふぜん)症候群(エイズ)における代表的な眼の日和見(ひよりみ)感染症のひとつです。
原因は何か
サイトメガロウイルス網膜炎は、大別して2つに分けることができます。先天性のサイトメガロウイルス感染症によるもの、すでに体内に潜伏感染しているサイトメガロウイルスによる後天性の網膜炎によるものです。
の先天性のものは、胎児が母体内にいる時に、胎盤を経由して感染し、多くの臓器症状のひとつとして発症するものです。この場合、眼球それ自体に異常(例:視神経乳頭(ししんけいにゅうとう)形成異常)が認められることもあります。
それに対し、の後天性のものは、何らかの原因で体の免疫力が落ちている場合に発症します。悪性腫瘍(あくせいしゅよう)で抗がん薬投与中の人、臓器移植後で拒絶反応を抑えるために免疫抑制薬使用中の人、そしてここ10~20年間では後天性免疫不全症候群(エイズ)の人での発症が注目されています。
一般的に、成人のサイトメガロウイルス網膜炎といえば、の後天性のものを指します。つまり、すでに体内に潜伏感染しているウイルスが、免疫力の低下に伴い暴れ出し、網膜に重い炎症を引き起こすのです。健康な人が突然、この病気を発症することはほとんどありません。
症状の現れ方
この病気の症状は、視力低下から飛蚊症(ひぶんしょう)に至るまで、いろいろです。これは病変が眼底のどの部位を侵すかにより決まります。進行の度合いも、網膜血管を侵して急速に進行していくタイプから、徐々に進行するものまであり、どのようなタイプで発現するかにより症状も異なります。
多くの場合、初期には片眼で発症しますが、時間とともに両眼に至ります。さらに発症1年以内に、網膜病変の萎縮(いしゅく)に伴い、網膜剥離(もうまくはくり)を生じ、そのために視力・視野障害が起こる場合もあります。
検査と診断
診断は、全身の免疫不全状態に伴う、特徴的な眼底所見によりなされます。確定診断のためには、ウイルスの分離、ウイルス抗原の検出が行われますが、近年は分子生物学的手法(PCR法)を用いたウイルスDNAの検出が多用されています。特異性が高く、迅速であることから広く普及してきています。
また、区別すべき病気として、他のヘルペスウイルス科のウイルスによる網膜感染症が問題となりますが、PCR法を用いることで特異的なウイルスDNAの検出が可能となり、鑑別診断にも重要になっています。
治療の方法
治療は、抗ウイルス薬の点滴による全身投与です。使用薬剤としてはガンシクロビルが一般的です。治療の問題点として、長期にわたる点滴治療が必要なことから、全身的な副作用(骨髄抑制(こつずいよくせい))があります。
それらを解決するために、米国ではこの薬を特殊な小型の容器に入れ、持続的に眼球内に放出する治療(徐放性(じょほうせい)インプラント)が行われています。この特徴は、眼球局所への投与が可能であり、6カ月以上にわたる薬剤効果があることです。良好な結果が報告されており、全身の副作用も解決されています。
しかしながら、この薬の作用はウイルスの増殖を抑制するものであり、病気そのものを治す効果はありません。そのため、薬剤を中止すると病気の再燃(再発)が生じます。本質的な治療は、全身の免疫不全の改善です。
病気に気づいたらどうする
この病気は前述したように、何らかの免疫不全状態がないと発症することはありません。エイズや他の免疫不全を生じる状態(たとえば、臓器移植後で免疫抑制薬の投与中)の人で、視力低下や飛蚊症などの症状があれば、すみやかに眼科網膜専門医の診察を受けてください。あるいは、内科主治医に申告し、眼科受診の依頼をしてもらうのがよいでしょう。
サイトメガロウイルス網膜炎は、進行がそれほど速くないため、早期に発見できれば、抗ウイルス薬の投与により視機能をある程度保つことが可能です。
11月30日
さかさまつ毛は外向きに生えて角膜には触れない睫毛が、内向きに生えて角膜に当たり、角膜に傷をつくること
本来、外向きに生えて角膜(かくまく)(黒眼)には触れない睫毛(しょうもう)が、内向きに生えて角膜に当たり、角膜に傷をつくります。
原因は何か
まつ毛が角膜方向を向く原因には、まぶた自体が内向きにまくれ込んでいる眼瞼内反と、まぶたには問題なく、毛根からのまつ毛の生え方がいびつで角膜側を向く睫毛乱生とがあります。
眼瞼内反には、先天性のものと加齢性(老人性)のものが多く、いずれもまぶたの皮膚の過剰やたるみ、皮下の筋肉の筋力低下などによるものです。先天性のもので、まぶたの内反の程度が軽く、皮膚や皮下脂肪が過剰なため、まつ毛の生える方向が内向きである場合、とくに睫毛内反と呼ぶことがあります。
また、これらのほかに、炎症などの結果、まぶたが変形して起こる瘢痕性(はんこんせい)のものや、まぶたがけいれんして起こるものなどもあります。いずれも、ひと並びのまつ毛全体が角膜方向を向くので、多くのまつ毛が角膜に当たることになります。
一方、睫毛乱生は眼瞼縁炎(がんけんえんえん)など、まつ毛の毛根部の炎症によって引き起こされることが多く、角膜に当たるまつ毛の数は1本のみの場合から多数の場合までいろいろです。
症状の現れ方
乳幼児では瞬目過剰(しゅんもくかじょう)(まばたきが異常に多い)、羞明(しゅうめい)(光を異常にまぶしがる)、結膜充血(眼が赤い)、眼脂(がんし)(目やに)、流涙(りゅうるい)などを起こします。小児、成人では以上に加え、異物感、痛みなどを訴えます。
検査と診断
眼科外来での診察で、まぶたの形状、まつ毛が角膜に接触していること、角膜の傷の程度などを診断します。常時まつ毛が角膜に接触している場合のほかに、眼球運動やまばたきの強さ次第で、まつ毛が角膜に接触する場合があります。
治療の方法
先天性の眼瞼内反・睫毛内反の場合、成長とともに1歳前後で自然に治ることが多いので、それまでは抗生剤の点眼などで様子をみるのが普通です。2歳以上で治らない場合、さらなる成長に伴い自然治癒することも期待できますが、症状の強さ次第では手術を考えます。
加齢性の眼瞼内反では、まつ毛を抜くと一時的に症状は改善しますが、またまつ毛が生えると同じことの繰り返しになります。また、抜くにしても、ひと並びのまつ毛全体を抜く苦痛も決して軽くはありません。手術して治すほうが効果的です。
睫毛乱生でも、まつ毛を抜くと一時的に症状は改善しますが、まつ毛が生えるとやはり同じことの繰り返しです。抜く本数が少なくても、繰り返せば炎症を引き起こしたり、さらに太いまつ毛が生えてくる場合もあります。
きっちり治すには手術が必要で、睫毛電気分解(まつ毛の毛根を電気の針で焼く)や冷凍凝固、また内反症手術に準じた手術などが行われますが、簡単には治らない場合もあります。
病気に気づいたらどうする
同様の症状でも結膜炎、眼瞼縁炎などの場合もあるので、早めに専門医を受診してください。
11月29日
サルコイドーシスは、全身のリンパ節やいろいろな臓器に結節という腫瘍のような塊ができる病気
サルコイドーシスは、全身のリンパ節やいろいろな臓器に結節という腫瘍のような塊ができる病気で、ときにぶどう膜炎を併発します。
症状と診断
全身のサルコイドーシスの患者の30~40パーセントに、目の症状が出るといわれます。ぶどう膜炎は両目に出ます。サルコイドーシスによるぶどう膜炎の特徴は、角膜の後面に白っぽい小さな沈殿物が多数つき、硝子体には雪玉のような濁りが現われ、眼底には血管炎などの症状が出ます。
胸のなかのリンパ節にもっともよく結節ができるので、診断をつけるために胸のエックス線撮影をしたり、リンパ節をとりだして顕微鏡で観察したりします。
また、サルコイドーシスになると、ツベルクリン反応が陰性になることもよくあります。慢性の病気で、症状が長引いたり、再発をくり返すと、白内障や緑内障を合併し、視力が低下します。
治療の方法
散瞳薬の点眼、副腎皮質ステロイド薬の点眼や目への注射、点滴、内服を行ないます。
11月29日
蚕蝕性角膜潰瘍は角膜の周辺部に沿って円弧状に角膜が薄くなる病気
通常、角膜潰瘍は角膜の中央に起こることが多いのですが、この病気は角膜の周辺部に沿って円弧状に角膜が薄くなるものです。めずらしいですが重症の角膜の病気です。
原因は何か
角膜を自分の免疫が攻撃する自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)のひとつと考えられています。やはり自己免疫疾患である関節リウマチの患者さんに、蚕蝕性角膜潰瘍と同じような状態が生じることがあります。
症状の現れ方
白眼のある部分の強い充血と眼痛を生じます。眼痛が強いとされていますが、ほとんど痛みを訴えない場合もみられます。目やにはあまり出ません。
角膜の中央は最初は侵されないので、視力はあまり低下しませんが、進行すると強度の乱視(らんし)や角膜中央のはれを伴ってきて視力が低下します。また、薄くなったところに孔(あな)があくこともあり、その場合は熱い涙が突然出て、視力が急に低下します。片眼のことも両眼のこともあります。
検査と診断
他の自己免疫疾患がないか血液検査を行います。通常の蚕蝕性角膜潰瘍はそれだけで発症し、他の自己免疫疾患を伴いませんが、もし他の自己免疫疾患が見つかれば、それに対する治療が必要になってきます。
関節リウマチで蚕蝕性角膜潰瘍と類似の状態になったものは、「関節リウマチに伴う周辺部角膜潰瘍」と考えられており、蚕蝕性角膜潰瘍とは別とされていますが、両者が本当に別の病気であるのかどうかは、実はよくわかっていません。
治療の方法
この病気は、自分の免疫反応が自分の体を障害している状態なので、免疫反応を抑制するよう副腎皮質ステロイド薬を使用します。点眼では不十分なことが多く、内服などの全身投与を併用します。また多くの例で、治療用のソフトコンタクトレンズを装用します。免疫抑制薬を使用する場合もあります。
重症の場合は薬物療法では不十分で、外科的に角膜潰瘍を生じている部分の結膜を切除し、その部の黒眼と白眼の境界部に、ドナー(提供者)由来の角膜の表層断片を移植する角膜上皮(かくまくじょうひ)形成術という特殊な手術を行います。
11月29日
霰粒腫とはマイボーム腺が詰まって、なかに粥状のどろりとしたものがたまり、慢性的な炎症が起こって腫瘤ができる病気
マイボーム腺(まぶたの深部にある脂腺)が詰まって、なかに粥(じゅく)(かゆ)状のどろりとしたものがたまり、慢性的な炎症(肉芽腫性(にくげしゅせい)炎症)が起こって腫瘤(しゅりゅう)ができる病気です。乳幼児から老人まで、あらゆる年齢層に発生します。
原因は何か
マイボーム腺はまつ毛の生え際近くに開口部がありますが、その開口部が炎症などで詰まることによって起こります。
症状の現れ方
まぶたにドーム状のしこりができます。普通、痛みはありません。放置すると次第に大きくなっていきます。外から触れるとコリコリしたしこりができています。
放置すると、まぶたの皮膚側や内側に破れて内容物が出ることがあります。しかし内容物が出ても、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と違い、これで治りきることはまずありません。また、時には腫瘤に細菌感染を併発することがあり、この場合、麦粒腫のように発赤と痛みを伴います。
検査と診断
症状と無痛性のしこりの存在から、診断は比較的容易です。ただ、同一部に再発を繰り返す場合、がんの可能性もあるので、手術で摘出した組織を顕微鏡で調べる必要があります。
治療の方法
局所麻酔をし、切開して摘出します。小児の場合は全身麻酔が必要になります。原則は手術ですが、手術を避けたい場合は、ステロイド薬を腫瘤に注射します。これで治らない場合は、やはり手術が必要です。
病気に気づいたらどうする
まぶたにできたしこりに気づいても、通常は痛くないので、眼科受診が遅れがちです。傾向としては徐々に大きくなっていくので、早めに眼科を受診しましょう。
11月29日
視覚障害(緑内障)とは一般的に眼圧が上昇することで視神経に負担がかかり、緑内障になります
高齢者での特殊事情
視覚障害は、視力障害と視野障害に大別されます。
視野障害の代表的な病気が緑内障です。一般的には、眼圧が上昇することで視神経に負担がかかり、緑内障になります。
緑内障とは、視神経乳頭部で視神経が障害される病気で、特徴的な視神経陥凹(かんおう)と視神経線維欠損、視神経乳頭の出血とともに、視野障害を起こします。眼圧がかなり高くなれば、吐き気、頭痛、眼痛などの症状が現れますが、早期では一般的に自覚症状に乏しく、進行した場合に視力低下や視野欠損を自覚します。
自覚症状に乏しいため、末期まで放置されてから眼科を受診するケースも目立ちます。
緑内障は、開放隅角(かいほうぐうかく)緑内障、閉塞隅角(へいそくぐうかく)緑内障、および眼圧が正常な正常眼圧緑内障などに分類されます。高齢者では正常眼圧(せいじょうがんあつ)緑内障の割合が高くなっています。
近年、日本人の5%以上が緑内障で、70歳以上に限れば13%以上が緑内障であることがわかり、非常に一般的な病気であることがわかってきました。高齢者によくみられる白内障(はくないしょう)と自己診断しないように注意してください。
治療とケアのポイント
眼圧検査、眼底検査、視野検査などで緑内障を診断することができます。眼圧を下げることで、視野障害の進行をとめられます。数種類の眼圧下降薬を点眼するのが一般的です。
正常眼圧緑内障の場合は、乳頭の循環障害に対し、循環改善薬が用いられることもあります。緑内障発作(急性閉塞隅角緑内障)の場合には、レーザー光線による虹彩切開術を行います。
眼圧が十分に下がらない場合には濾過(ろか)手術を行います。眼圧の目標設定値は個人差があります。定期的な視野検査で視野欠損の進行がとまった時点が、目標眼圧と考えます。
その他の重要事項
正常眼圧緑内障では、高齢者の最も一般的な視力障害の原因である白内障と診断されることがよくあります。眼圧のみでの診断ではなく、視神経乳頭検査や視野検査を必ず受けるようにしてください。
緑内障発作(急性閉塞隅角緑内障)では眼症状以外に頭痛、吐き気、嘔吐などの全身症状がみられるため、他科を受診してしまうことがありますが、視覚障害がないかの確認をすることが重要です。
嚢性(のうせい)緑内障は、高眼圧にもかかわらず自覚症状が乏しいため、進行してから眼科を受診し、診断されることがあります。
11月29日
紫外線障害による目の病気は320nm以下の紫外線の曝露により、角膜炎(かくまくえん)・結膜炎(けつまくえん)がみられます
紫外線は、可視(かし)光線(390~700nm)より波長の短い電磁波(10~390nm)で、その生物学的効果から、長波長域(320~390nm)、中波長域(285~320nm)、短波長域(190~285nm)、真空紫外域(190nmより短波長側)に分類されます。長波長域、中波長域、短波長域は、それぞれ慣用的にUV―A、UV―B、UV―Cと呼ばれています。また、近紫外線(きんしがいせん)(285~390nm)と遠紫外線(えんしがいせん)(285nm以下)に分類されることもあります。
日常生活で曝露(ばくろ)される紫外線の大部分は太陽光線に由来しますが、285nm以下の波長域の紫外線は、成層圏のオゾン層で吸収され地上に到達しません。一方、人工光源から発生する紫外線の大部分は、自然界に存在する紫外線よりも波長が短く、UV―C領域に波長のピークがあります。紫外線は、生体への影響として、主に眼障害と皮膚障害を引き起こします。
症状の現れ方
眼障害
320nm以下の紫外線の曝露により、角膜炎(かくまくえん)・結膜炎(けつまくえん)がみられます。とくに、雪・氷上作業者にみられる角膜炎・結膜炎を雪眼(せつがん)(炎)、溶接工でみられる角膜炎・結膜炎を電気性眼炎(でんきせいがんえん)と呼びます。
異物感、流涙(りゅうるい)、眼瞼(がんけん)けいれん、羞明(しゅうめい)、眼痛などを来し、眼科的には、結膜充血、びまん性表層性角膜炎(ひょうそうせいかくまくえん)、角膜浮腫(かくまくふしゅ)、虹彩炎(こうさいえん)を認めます。より波長の長い紫外線では、水晶体の混濁を来し、白内障(はくないしょう)を起こすことがあります。
皮膚障害
- UV―A(320~390nm)
曝露直後よりメラニン色素の産生を促します。その結果、炎症を伴わない色素沈着(即時型黒化)をもたらします。曝露中止により数分から15分で消失します。通常、紅斑は認められません。
- UV―B(285~320nm)
曝露後30分~2時間で発赤を生じ、10~24時間でピークに達する紅斑(浮腫や水疱(すいほう)を伴うこともある)が認められます。この急性変化が消退すると、炎症後の遅延型黒化(曝露後5~7日目にピークに達するメラニン色素の沈着)を来します。この黒化は徐々に減少していきますが1カ月余にわたり残ります。
- 285nm以下(UV―Cを含む)
UV―Bと同様に、発赤・紅斑・色素沈着を引き起こします。紅斑の出現はUV―Bより早く(約8時間)、脱毛・皮膚炎・潰瘍を生じることもあります。
- 発がん
顔面や頸部(けいぶ)に皮膚がん(扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんや有棘(ゆうきょく)細胞がん)を誘発することがあります。主に、UV―Bが原因となります。
治療の方法
紫外線曝露からの離脱が最も重要です。眼障害や発がん以外の皮膚障害は、対症療法が中心となります。皮膚がんは、進展度に応じた治療が必要です。
予防対策
紫外線の強い場所では、サングラスや日焼止めクリームの使用が必要です。
11月29日
色覚異常とは色の見え方・感じ方が、多くの色覚正常といわれる人とは異なっている状態
色覚以上とはどんな病気か
色覚とは
眼のなかで光を感受する網膜には、短・中・長波長の3種類の光を吸収する視物質をもつ錐体(すいたい)細胞があります。
外界から入る色の情報は、この3種類の錐体の相対的な活動性の違いとして感受され、小型の網膜神経節(もうまくしんけいせつ)細胞を介し、大脳の第一次視覚野(しかくや)に伝えられ、私たちは最終的には色覚中枢で色を感じます。これが色の感覚、すなわち色覚です。
色覚として感受するすべての色は、これら3種類の錐体が司る3原色を組み合わせることで表現できます。この色覚の特性は、錐体細胞に視物質を発現させる遺伝子の特性で決っています。
色覚の遺伝子
光を感受する視物質は、オプシンという膜蛋白質とレチナール(ビタミンA誘導体)が結合した物質です。主に、短(419nm)・中(531nm)・長波長(558nm)の3種類の光を吸収します。
オプシンには、桿体(かんたい)(神経細胞)に発現するロドプシン、錐体に発現する青錐体オプシン・緑錐体オプシン・赤錐体オプシンの4種類があります。
ロドプシンは第3染色体、青錐体オプシンは第7染色体に配置され、緑・赤錐体オプシンはX染色体に配置されています。X染色体上で、ひとつの赤錐体オプシンの下流に緑錐体オプシンが1コピーないし数コピー配置されています。これらのオプシンのうち、色覚に関与するのは3原色に相当する錐体オプシンです。
私たちが属する哺乳類は、実は多くが2種類の錐体オプシンしかもちません。これは、3ないし4種類の錐体オプシンをもつ脊椎(せきつい)動物では例外的です。
しかし、哺乳類のなかで霊長類に属するサルとヒトだけが、もうひとつのオプシンを再び獲得しています。それがX染色体上に緑・赤のオプシンが並んで配置され、この2つのオプシンの形がほとんど同じで、主に2カ所のアミノ酸が異なることで吸収波長が微妙に変わる理由かもしれません。
この遺伝子に変異が生じると、オプシンの発現が止まったり、異なる波長を吸収する視物質になったりします。これがいわゆる色盲(しきもう)と色弱(しきじゃく)です。日本人男性の5%、白人男性の8%に、赤と緑の混じる色を区別しにくい視覚特性(先天性赤緑色覚異常(せきりょくしきかくいじょう))をもつ人がいます。この特性が多く存在するのは、遺伝子の配置の特徴からきているのかもしれません。
色覚異常の分類
色盲は俗語で、一般には色覚異常と同義に使われていますが、医学的には色覚異常を2色型色覚(色盲)と異常3色型色覚(色弱)に分類して区別します。
さらに原色の種類から、赤色の異常を第1、緑色では第2、青色では第3として、たとえば赤色の色覚異常を第1異常とし、第1色弱と第1色盲とに分類します。また、眼の病気で、後天的に錐体細胞や網膜神経節細胞の異常から色覚に影響する時は青色の色覚に変化が出やすく、第3異常を示すことが多いとされます。
検査と診断
仮性同色表
色の感じ方を表現するのには、色相(しきそう)(色の波長)、明度(色の明暗)、彩度(さいど)(色の濃度)を用います。
色相は、判別しやすい組み合わせを対角上に配した環状で表現され、色相環(しきそうかん)を形成します。色覚異常があると色相環がある方向に圧縮され、判別困難になります。これを混同軸の発生といいます。第1・2異常(赤緑色覚異常)では赤と緑が、第3異常(青黄(せいおう)色覚異常(いじょう))では青色と黄色が混同軸になります。この混同軸上の混同色を利用した検査が仮性同色表です。
世界的に評価を受けている石原式色覚検査表は検出感度が高く、スクリーニング(ふるい分け)として最もポピュラーです。ほかに、実用的な面から標準色覚検査表、東京医科大学式色覚検査表、大熊式色覚検査表が考案されています。
しかし、仮性同色表は混同軸の存在を発見しやすい反面、分類や程度判定には不向きな方法です。
色相配列試験
色相環を色相順に並べさせるのが色相配列試験です。
色相環のゆがみの程度を、混同軸方向での誤答頻度として判定できるため、程度判定として用いられます。逆に軽度の異常は見逃してしまうので、スクリーニングには用いられません。
色相環を15の小さい環(わ)で完成させるパネルD15が最も簡便で広く用いられますが、より厳密な試験として、色相(hue)を10個に分け、さらに10個に細分割して配列試験を行う100―hue テストがあります。
色合わせ試験
前述の2つの試験で、混同軸の存在と程度を分類すると、最終的にどの遺伝子の変異がどの程度起こっているかを決定する段階に入ります。これが、現実にどの色を同じと感じるかという色合わせ(混色)試験で、色覚異常つまり色盲色弱の確定診断になります。
色合わせは、3原色によってすべての色を表現できるという原理から、任意の2原色を用いて、その軸上の色合わせ(混色)が可能です。しかし、実際は赤緑色覚異常が多いことから、レーリー均等と呼ばれる赤色と緑色の混色と黄色を、どの程度の混色比で判別可能かを試験します。多くはアノマロスコープを用いて検査します。
オプシンを発現しない色盲では、混色比をいずれにしても黄色に感じます。黄色が一定の明るさで均等になると第2色盲で、均等になる混色比と黄色の明るさとが関係する場合は第1色盲になります。
変異オプシンを発現する色弱では、混色比と黄色の明るさが正常とは異なる位置を示し、位置から第1色弱と第2色弱が判別されます。
ランタンテスト
交通関係者の信号灯の色光識別能力に関する職業適性判定検査として、ランタンテストがあります。ランタン型の色覚検査器で色光などの色指標を与え、色名で答えさせる試験です。被験者が納得できる点で、説得力のある方法です。
病気に気づいたらどうする
先天性色覚異常のなかで多いものは赤緑色覚異常です。X染色体上に変異があるので伴性遺伝(はんせいいでん)をします。日本では男子で5%、女子で0・2%に発現し、女性には保因者が存在します。第2異常が、第1異常の3倍多く出現します。色覚異常は遺伝子の変異であるため、治療法はありません。
2002年までは学校健診で色覚検査が行われていたため、異常が見つかった人が色覚異常の確定診断のために眼科を訪れていました。しかし、確定診断に必要なアノマロスコープを装備する眼科は多くないため、実際は不十分な診断が行われ、非常に問題でした。
2003年以降、学校健診での色覚検査は廃止され、希望者のみが検査を受けるようになりました。検査で異常が出たら、専門の医療機関で遺伝子相談や職業適性についてのアドバイスを受けることが可能になっています。
11月29日
視神経炎とは眼球後方の視神経に起こる炎症による視機能障害のこと
眼球でとらえた視覚情報は、眼球から後方に延びる視神経を通じて大脳の後頭葉(こうとうよう)にある視覚中枢(しかくちゅうすう)へと投影されます。視神経炎は、眼球後方の視神経に起こる炎症による視機能障害のことで、球後視神経炎(きゅうごししんけいえん)とも呼ばれます。
片眼性に進行する視力低下を特徴とし、眼球の奥に痛みを伴うことが多いとされています。全身の神経の多発性、再発性の炎症(多発性硬化症(たはつせいこうかしょう))の初発症状として発症することもあり、注意を要する病気です。また、両眼性に移行することもあります。
日本での頻度は、10万人に1人と報告されています。やや女性に多く、発症年齢は20~30代に多いとされますが、小児や60代での発症の報告もあります。
原因は何か
不明です。視神経のまわりを取り囲む髄鞘に対する炎症により髄鞘(ずいしょう)が障害され(脱髄(だつずい)という)、視神経機能に障害が起こります。髄鞘の構成蛋白に対する自己免疫の関与が考えられています。何らかのウイルス感染の関与も考えられています。
症状の現れ方
片眼に、数日~1週間くらいの間に進行する、比較的急激な視力低下で発症します。見ようとする部位(視野の中心)が見えない中心暗点を示すこともあります。
また、眼を動かすと眼の奥が痛むこと(眼球運動で増悪する球後痛(きゅうごつう))が特徴的で、米国での調査では92%に球後痛が認められています(日本人ではやや少ないとされている)。この球後痛は、視力障害に先立って自覚されることも多く、重要な自覚症状といえます。
脱髄の特徴として、入浴や運動など体温が上昇した際に見えにくくなることも知られています。
検査と診断
急性期には、眼底検査で視神経乳頭(ししんけいにゅうとう)の腫脹(しゅちょう)が認められることが多いのですが、炎症が眼球より後方の視神経に限られている場合には、眼底はまったく正常の所見を示します(慢性期には視神経萎縮(いしゅく)を示す)。
片眼性の場合は、瞳孔(どうこう)の対光反応に左右差があることが特徴的で、診断上、大変重要です。
画像診断では、眼窩部(がんかぶ)や頭部のMRI検査が有用で、眼球後方の視神経の腫大や高信号、造影効果などとして描出されます。また頭部MRI検査で、多発性硬化症の所見である側脳室(そくのうしつ)周囲の高信号域(脱髄巣(だつずいそう))の有無を確認しておくことが予後を検討するうえで重要です。
治療の方法
米国での多施設調査では、発症1年後の視力予後は、未治療でも93%が視力0・5以上に、69%が視力1・0以上になり、0・1以下の視力は3%であるとの結果でした。この割合は、現在おもに使われている副腎皮質ステロイド薬の点滴・内服治療をした場合もほぼ同等で、副腎皮質ステロイド薬による治療は基本的に視力予後には関係しないという結果でした。
ただし、副腎皮質ステロイド薬の点滴治療(その後内服治療に移行)は、視機能の回復を早める、また少なくとも将来2年間の多発性硬化症の発症率を下げる、といった効果があるとされています。そのため、両眼性の症例、高度に視力低下のある症例、多発性硬化症への移行が疑われる症例(初発時にMRIで側脳室周囲の高信号域が2個以上認められる場合)では、積極的に検討されるべきだと考えられています。
一方で、副腎皮質ステロイド薬の経口内服単独治療(点滴をしないで初めから内服だけ)は、視神経炎発作の再発を誘発するとの結果が出ており、一般的には推奨されていません。また、副腎皮質ステロイド薬の点滴をした場合でも、3年後の視機能および多発性硬化症への移行率は、未治療群とほぼ同等になるという報告もあり、その効果は一過性と考えられています。
副腎皮質ステロイド薬以外では、神経保護目的でビタミンB12製剤の内服投与を行います。
多発性硬化症に基づく視神経炎のために、高度の視力障害を起こす難治性再発性の場合は、副腎皮質ステロイド薬の反応も悪く、長期間の投与により副作用も懸念されることがあります。その場合は、インターフェロンβ(ベータ)―1b治療が再発増悪の抑制に有効であるという報告があります。
病気に気づいたらどうする
眼球運動で増悪する球後痛は大変重要な自覚症状であり、急激に進行する視力障害を伴う場合は、すみやかに眼科専門医の診察を受けるようすすめます。
治療方針についてはMRI検査なども参照のうえ、主治医とよく相談します。18・6%に再発がみられ、28・2%は両眼性に移行することが報告されており、視力が回復したあとも定期的な経過観察が必要です。
11月29日
視神経管骨折とは眉毛外側部を強打することで生じる視神経管が損傷すること
眉毛外側部を強打することで生じる視神経管の損傷です。
原因としては、交通外傷、墜落事故などがあります。
症状の現れ方
受傷直後に生じる視力の低下、視野障害、直接対光反射の減弱を起こします。
検査と診断
眉毛外側部に外傷がある場合は、視神経管骨折が強く疑われます。ペンライトで瞳孔に光を入れる対光反射の検査、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査、眼底・視力・視野の検査、さらに視神経管撮影、CT、MRIなどの画像診断を行います。
治療の方法
全身状態が許すかぎり、高張浸透圧(こうちょうしんとうあつ)(グリセオール、マンニトール500ml/日投与)とし、ステロイド薬の大量療法から漸減(ぜんげん)療法あるいはパルス療法(ステロイド薬の投与を大量・短期間行うこと)を開始することが多くなっています。しかし、画像診断上、視神経管の明らかな損傷をみた場合は外科的手術が必要になることがあります。
応急処置はどうする
早急に医療機関を受診するようにしてください。
11月29日
斜視とは、眼球の方向(眼位)が、光が正常に入射してくる軸に対して常にずれている状態のこと
斜視とは、眼球の方向(眼位)が、光が正常に入射してくる軸に対して常にずれている状態のことです。片眼のみが斜視の状態(これを恒常性(こうじょうせい)斜視と呼ぶ)が続くと、眼の奥に像を正常に結ぶことができないために、視力の発達が損なわれます(斜視弱視(しゃしじゃくし))。また、そのままだと物が2つに見えるため、頭のなかで斜視眼の像は打ち消されるようになり、両方の眼で見る機能(両眼視機能)の発達が損なわれることにもなります。
斜視があっても、斜視眼が切り替わる場合(これを交代性斜視と呼ぶ)は、両眼に均等に視覚入力があるため、両眼視は悪くても、視力的な予後は良好です。
斜視は原因によりいくつかの種類に分類されます。以下に主な種類を示します。
さまざまな斜視
乳児内斜視(にゅうじないしゃし)
出生6カ月以内に斜視が明らかになった、内向きの斜視(内斜視)です。角度が大きく、左右の眼で交互に物を見ている場合が多いです。早期に手術することにより、両眼で物を見ることができるようになりますが、立体的に物を見る力(立体視)は不良のことが多いようです。
間欠性外斜視(かんけつせいがいしゃし)
斜視の場合とそうでない場合が混在している状態です。斜視でない状態(正位)の時は正常な視覚入力が得られるため、斜視の状態が短ければ、一般的に両眼視機能は良好です。小児の外斜視は、ほとんどがこのタイプです。正位に保つのが困難になると、恒常性外斜視となります。成人の外斜視は、これが原因でなることが多いです。
調節性内斜視(ちょうせつせいないしゃし)
中等度の遠視のため、物を見る時に過度の調節が必要となり、眼球が内斜することによって起きます。2歳以降に発症することが多い斜視です。始めは時々眼が内に寄る間欠性内斜視の状態であることが多いようです。遠視を完全に矯正した眼鏡を装用すると、正位になることが多いです。しかし、眼鏡でも斜視が十分矯正(きょうせい)できない場合は手術が必要になります。
廃用性斜視(はいようせいしゃし)
先天性の白内障(はくないしょう)や眼底疾患などにより、視覚入力が妨げられた状態が長く続くと、黄斑部の機能は使われなくなり、斜視が起きます。
偽内斜視(ぎないしゃし)
眼の位置は正常ですが、乳幼児の場合、鼻根部(びこんぶ)の皮膚の発達が足りないために、外見上内斜視に見えるもので、斜視ではありません。一般的に治療は不要ですが、間欠性内斜視の場合があり、注意が必要です。フラッシュをたいた顔写真を撮っておくと、あとで眼科を受診する際に役立ちます。
治療の方法
一方の眼のみが常に斜視になっている場合は、放置しておくと弱視になるため、早急な治療が必要とされます。治療は遮閉具(しゃへいぐ)により正位の眼を遮閉して、斜視眼を多く使用させ、視機能の発達を促す方法が中心となります。
交代性斜視の場合は、弱視にはなりにくいですが、両眼視機能の発達が妨げられるため、早期(2歳前)に手術が必要になります。
内斜視の場合は、遠視による調節性内斜視の要因がないか、眼科医による早めのチェックを受ける必要があります。
間欠性の外斜視に関しては、外見的に目立つようであれば、小学校入学前に手術を行います。成人で眼が疲れやすくなったり、物が2つに見える場合も手術の適応になります。
手術は、眼球を動かす筋肉の付着部をずらすことにより行いますが、斜視の角度を精密に測定したうえで、何mmずらすかを決定します。
斜視は弱視や両眼視異常につながることがあるため、早期発見、早期治療が重要になります。
11月29日
硝子体混濁は血管のない透明な組織が硝子体ににごりが生じ、光がさえぎられて、網膜にうまく届かなくなるので、飛蚊症・霧視・視力低下などを起こします
硝子体は本来、血管のない透明な組織ですが、さまざまな原因で硝子体ににごりが生じて、光がさえぎられて、網膜(もうまく)にうまく届かなくなるので、飛蚊症(ひぶんしょう)・霧視(むし)・視力低下などを起こします。
原因は何か
硝子体混濁の原因はさまざまですが、ぶどう膜炎などの炎症性疾患が最も頻度の高い原因です。炎症性疾患には、ベーチェット病・サルコイドーシスなどの非感染性の疾患と、真菌性眼内炎(しんきんせいがんないえん)・桐沢型(きりさわがた)ぶどう膜炎(急性網膜壊死(もうまくえし))・外傷後細菌性眼内炎などの感染性の疾患があります。
中高年の硝子体混濁のなかには、ぶどう膜炎に類似した眼症状を示す悪性疾患、いわゆる仮面症候群のこともあるため注意が必要です。
症状の現れ方
疾患にもよりますが、感染性のものは急性の経過をとることが多く、非感染性のものは比較的ゆっくりした慢性の経過をとるものが多い傾向にあります。仮面症候群のなかには、全身症状より先に、眼の症状を示すこともあります。
検査と診断
治療方針を決めるうえでも、硝子体混濁の原因を特定することは重要です。しかし、硝子体混濁が高度の時は、通常の眼底検査をしても混濁にはばまれて眼のなかの状況が明らかでないことが多く、原因の特定は困難です。そこで、超音波断層検査や光刺激による網膜の電気的な反応を検査して、網膜の状態を調べたり、血液検査や胸部X線検査、ツベルクリン検査などを行って全身疾患の有無を調べて原因を探ります。場合によっては、内科や呼吸器科など眼科以外の科に受診してもらうこともあります。
最近では、硝子体の混濁を手術によって直接取り、混濁中の細胞などを調べることで原因を特定することも行われます。また、他眼の状態も参考になります。
治療の方法
真菌性眼内炎には抗真菌薬投与、桐沢型ぶどう膜炎には抗ウイルス薬投与といった混濁の原因疾患の治療が基本です。しかし、非感染性のものでは、原因疾患の特定は容易でないことも多く、主に対症療法として、ステロイド薬や免疫抑制薬の投与を行います。ステロイド薬は、症状の程度や原因によって、点眼・結膜下注射・テノン嚢(のう)下注射・内服・点滴などで投与します。
最近では、硝子体生検によって原因を特定することを目的にした診断的硝子体手術のほか、硝子体混濁を手術的に除去して症状の改善を図ろうとする治療的硝子体手術も行われています。
病気に気づいたらどうする
硝子体混濁が強くなってからでは、眼底検査をしても網膜の状態がよくわからず、原因の特定が難しくなることがあります。すみやかに眼科を受診することが必要です。
11月29日
硝子体出血はさまざまな部位からの出血が、硝子体腔のなかにたまった状態
さまざまな部位からの出血が、硝子体腔のなかにたまった状態を硝子体出血といいます。出血自体は、短期で止まることがほとんどですが、硝子体はゼリー状のどろっとした組織なので、このなかに出血がとどまると、吸収には2~3カ月かかるのが普通です。
硝子体は本来、血管のない透明な組織ですが、光が出血によってさえぎられて網膜にうまく届かなくなるので、飛蚊症(ひぶんしょう)・霧視(むし)・視力低下などを起こします。
原因は何か
硝子体出血の原因はさまざまです。最も多いのは、網膜新生血管(もうまくしんせいけっかん)の破綻(はたん)による出血です。糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)・網膜静脈閉塞症(もうまくじょうみゃくへいそくしょう)などの、網膜の血のめぐりが悪くなる病気では、網膜の栄養を補おうとしていろいろな場所に新生血管ができてきます。これらは、本来の血管と異なって破れやすく、硝子体の引っ張りによって容易に出血を起こします。また、こうした新生血管がある部位では、硝子体と網膜の癒着(ゆちゃく)も強いことが多く、硝子体の引っ張りによって網膜に破れをつくり、網膜剥離(もうまくはくり)が起こることもあります。
前項で説明したように後部硝子体剥離が起こる時にも、硝子体出血を起こすことがあります。この時の出血には、網膜に破れをつくり、その部位にある網膜血管が断裂して起こるものと、網膜の破れを伴わないものの2種類があります。
加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)や網膜細動脈瘤(もうまくさいどうみゃくりゅう)などによる網膜の下の大量出血や、くも膜下出血が硝子体腔に回って硝子体出血になることもあります。
症状の現れ方
出血が少量の時は、硝子体中の出血が網膜に影を落として、飛蚊症を自覚します。突然、「墨を流したような影」を自覚したとの訴えがよく聞かれます。大量の時は光がさえぎられてしまい、霧視や視力の低下を起こします。
検査と診断
治療方針を決めるうえでも、硝子体出血の原因を特定することは重要です。しかし、硝子体出血が大量の時は、通常の眼底検査をしても、出血にはばまれて、眼のなかの状況が明らかでないことが多く、原因の特定や網膜剥離を併発しているかどうかの判定が困難であることが多いのです。そこで、超音波断層検査や光刺激による網膜の電気的な反応を検査して網膜の状態を調べたり、全身検査を行って糖尿病・高血圧・血液疾患などの有無を調べます。また、出血を起こしていないほうの眼の状態も参考になります。
治療の方法
硝子体出血を起こしている原因疾患、その治療状況、網膜剥離の有無などによって、治療方針が変わってきます。
出血の自然吸収を待つ場合もありますが、網膜剥離が疑わしい場合や、糖尿病網膜症でレーザー治療が不十分な場合などは、できるだけ早く硝子体手術を行って、硝子体出血を取り除き、網膜剥離を元の状態に戻す手術を併用したり、糖尿病網膜症に対するレーザー治療などを徹底的に行うことが必要です。原因疾患によっては、治療が遅れると新生血管緑内障などを引き起こして、失明に至る危険性もあります。
全身疾患を背景とする場合も多いので、その治療も並行して行うことが必要です。
病気に気づいたらどうする
硝子体出血の原因はさまざまで、こじらせると失明の危険もあるため、すみやかに眼科を受診することが必要です。
11月29日
真菌性眼内炎は全身状態が悪いことや免疫能の低下などから、眼科受診が遅れて失明に至ることもある
中心静脈高カロリー輸液(IVH)が使用されるようになってから、真菌性眼内炎が増加し、その原因の大部分がカンジダ・アルビカンスといわれています。患者さんの全身状態が悪いことや免疫能の低下などから、眼科受診が遅れて失明に至ることもあり、注意が必要です。
症状の現れ方
発病の初期は、自覚症状がほとんどありません(時に軽い飛蚊症(ひぶんしょう)を訴える)。しかし、この時期に眼科検査を行うと、前房(ぜんぼう)や硝子体(しょうしたい)に炎症細胞が、眼底には小円形の滲出斑(しんしゅつはん)が認められます。
進行すると、滲出斑は増加し、網膜出血もみられるようになり、飛蚊症が増加したり、かすんで見える霧視(むし)を自覚するようになります。さらに進行すると、硝子体の混濁が強くなり、眼痛が現れます。やがて、眼底は硝子体混濁のため見えにくくなり、前房蓄膿(ちくのう)や続発性緑内障(りょくないしょう)が現れます。
検査と診断
大部分は、病歴や症状、所見からほぼ診断することができますが、硝子体液を採取して、塗抹標本や培養で真菌を検出することが確定診断に結びつきます。真菌血症の検出、カテーテル先端からの真菌分離なども診断の一助になります。
治療の方法
眼内炎の病期にもよりますが、まず保存的に抗真菌薬を投与します。眼底が比較的よく見えるようになるまでは、保存療法を中心に治療を行いますが、進行するようであれば、硝子体手術を併用しなければなりません。水晶体切除も行い、周辺部まで十分に硝子体を切除するのがよいといわれています。
病気に気づいたらどうする
必ず、眼科専門医を受診してください。
11月29日
真菌性眼内炎とは何らかの原因で、真菌(しんきん)(カビ)が眼のなかに入り炎症を起こすこと
何らかの原因で、真菌(しんきん)(カビ)が眼のなかに入り炎症を起こすものです。真菌による眼の感染症と位置づけられます。健常な人や眼科手術をしたことのない人に発症することはほとんどありません。
早期に発見し適切な治療を受けることにより、多くの場合障害を残しません。しかし、発見が遅れた場合、あるいは全身状態が非常に悪い場合などでは、眼のなかで真菌が増えてしまい、失明に至る場合もあります。
原因は何か
原因としては、
- 外傷や手術の傷口から眼のなかに真菌が侵入する場合(外因性)
- 体のどこかに原因となる真菌が存在し、それが血液により眼内に転移してくるもの(内因性・転移性)に分類できます。
内因性の場合、ほとんどの患者さんで、何らかの全身的な因子、たとえば
- 体が弱り、免疫力(病原体に対して攻撃し、自分を守る力)が落ちている
- 抗がん薬投与を受けている
- 治療のために血管内カテーテル(栄養のチューブ)が挿入されている、などが認められます。
とくに、現在問題となっているのは、内因性のもので血管内カテーテル留置のある患者さんの場合です。以下に、この内因性真菌性眼内炎について述べます。
症状の現れ方
内因性真菌性眼内炎の場合、眼の症状が出る前に、ほとんどの患者さんで全身真菌症による発熱などの全身症状があります。
この発熱などが続いたあと、1週間前後で虫が飛んでいるように見える飛蚊症(ひぶんしょう)や、霧がかかるように見える霧視(むし)などの初期の症状を自覚します。眼内で炎症が悪化すれば、視力の低下を自覚するようになり、眼の充血・痛みも生じてきます。この時点でさらに放置すると、高度の視力低下に陥り、恒久的(こうきゅうてき)な視機能(しきのう)障害を残します。
一般的に内因性真菌性眼内炎は、程度の差こそあれ、両眼に生じることが多いのが特徴です。
検査と診断
診断にあたって最も大切なことは、全身的要因があるかどうかを知ることです。とくに血管内カテーテルの使用の有無、発熱の有無などは大切な情報です。
これらの情報を得たあとに、細隙灯(さいげきとう)検査と、散瞳(さんどう)(瞳を広げること、いわゆる黒目を大きくすること)による精密眼底検査を行います。熟練した眼科医が、眼底の特徴的な黄白色の円形滲出斑(しんしゅつはん)を認めれば、診断はそれだけで可能です。
とくに、眼内炎(がんないえん)を起こす真菌としては、カンジダと呼ばれる種類が圧倒的に多く、真菌性眼内炎の90%を占めます。この真菌の感染を調べる血清学的検査(β(ベータ)―グルカン、カンジダ抗原)が陽性であれば、診断の大きな助けとなり、さらに血液やカテーテル、硝子体(しょうしたい)(眼のなかのゼリー状の物質)から採取したサンプルから真菌そのものが検出されれば、診断は確定されます。
区別すべき病気としては、細菌性の眼内炎、悪性リンパ腫などが問題となります。
治療の方法
内因性真菌性眼内炎の治療の第一は、抗真菌薬の大量点滴療法です。現在、米国の感染症学会の勧告では、6~12週間の治療が必要と考えられており、眼底の病変が消えるまで治療が続行されるべきであるとされています。早期~中期の状態であれば、この点滴療法で多くの場合は治ります。
抗真菌薬として、日本ではトリアゾール系薬剤のジフルカンがよく使用されます。眼内に薬が届きやすく、カンジダに効果があるという特徴があります。
しかし、より進行し、すでに視力障害が生じている場合は、点滴療法と硝子体の手術が必要になることが多く、治療しても高度の視機能障害が残る可能性があります。ただし、この硝子体手術については、いまだ厳密な意味での有効性は確認されていません。
病気に気づいたらどうする
この病気でいちばん問題となるのは、先に述べた免疫力が弱っている患者さんや、血管内カテーテルが留置されている患者さんの場合です。発熱があり、そのあと飛蚊症、霧視などの症状があれば、主治医、看護師に申し出て、眼科を受診してください。視機能障害を残さないためには、早期の発見・治療が大変重要になります。
11月29日
新生血管黄斑症(しんせいけっかんおうはんしょう)、加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)とは、新生血管は水がもれやすい、出血しやすいなどの性質があるため、網膜の下や網膜色素上皮の下に水や血液がたまり、網膜の下にたまれば網膜剥離(もうまくはくり)、網膜色素上皮の下にたまれば網膜色素上皮剥離を起こして、網膜の機能が損なわれます
新生血管黄斑症は、脈絡膜(みゃくらくまく)から新生血管(正常では存在せず、新たに発生してくる異常な血管)を生じる病気です。脈絡膜新生血管はほとんどの場合、黄斑部と呼ばれる眼底の中心部で起こります。
新生血管は水がもれやすい、出血しやすいなどの性質があるため、網膜の下や網膜色素上皮の下に水や血液がたまります。網膜の下にたまれば網膜剥離(もうまくはくり)、網膜色素上皮の下にたまれば網膜色素上皮剥離を起こして、網膜の機能が損なわれます。
新生血管黄斑症にはいくつかの種類がありますが、代表的なのが加齢黄斑変性症です。これは、欧米ではすでに中途視覚障害の原因としては第1位を占めています。日本でも増加傾向がみられることから、今後ますます重要な病気になってくるでしょう。
原因は何か
加齢黄斑変性症は、加齢による網膜色素上皮、脈絡膜の機能低下が誘因となって起こります。そのほかに、原因が不明で比較的若い人に起こる特発性(とくはつせい)新生血管黄斑症や、強度近視に伴って起こるものなどがあります。加齢黄斑変性症では遺伝子の影響もあるようです。
症状の現れ方
一般に、症状はゆっくりと現れます。物がゆがんで見える(変視症(へんししょう))、物が小さく見える(小視症(しょうししょう))、中心が見えにくい(中心暗点)などが初期には多い症状です。多くの場合、視力も徐々に低下します。
新生血管が中心から離れていると症状はあまり出ませんが、突然大量の出血を起こしたりすると、急激な視力低下が現れることもあります。
検査と診断
眼底検査、蛍光(けいこう)造影検査、OCT(光学的干渉断層計)などで診断されます。眼底検査だけでは新生血管を確認することができないことも多く、そのため蛍光造影検査がとくに重要になります。蛍光物質として、フルオレスセインとインドシアニングリーンの2種類が使われます。
治療の方法
加齢黄斑変性症は、人によって重症度や進み方がかなり違います。軽症のままほとんど進まない人もいますが、進行していく人もたくさんいます。
進行する場合、治療はなかなか難しい病気です。レーザー光凝固術(ひかりぎょうこじゅつ)、薬物治療などが一般的に行われていますが、治療にもかかわらず進行していく例が少なくありません。
最近では温熱療法、光線力学療法など新しい治療法も試みられていますが、特効的な治療は今のところ見いだされていません。網膜をずらして中心部の位置を正常な網膜色素上皮の上に移動する手術も一部の人には有効ですが、一般的に行われているわけではありません。
病気に気づいたらどうする
眼科専門医の診断を受ける必要があります。できるなら、ある程度この病気を専門にしている眼科医のいる病院を受診することをすすめます。この病気は症状や経過がさまざまで、万人に効くという治療法はありませんが、人によっては有効という治療法もあるからです。
11月29日
弱視とは視覚の感受性期(8歳くらいまで)の期間内に、網膜(もうまく)上に鮮明な像が結ばないことにより、視覚中枢の発達が妨げられて、視力が出にくい状態のこと
弱視とは視覚の感受性期(8歳くらいまで)の期間内に、網膜(もうまく)上に鮮明な像が結ばないことにより、視覚中枢の発達が妨げられて、視力が出にくい状態をいいます。
たとえば「私の子どもは視力が0・1ないので弱視ではないか」と不安に思われる人もいるかもしれませんが、「裸眼(らがん)視力が0・1ない」ということをいっている場合がほとんどです。眼鏡で矯正(きょうせい)すると視力が1・0以上出る場合は、細かい物を見る力は完成していると考えられ、弱視とはいいません。眼鏡で完全矯正しているのにもかかわらず、視力が出ない状態が弱視です。
弱視にはさまざまな原因がありますが、主なものを以下に示します。
さまざまな弱視
斜視弱視(しゃしじゃくし)
斜視があって、眼が正面を向いていない場合、網膜で最も感度の高い黄斑部(おうはんぶ)に像を結ばなくなり、視機能の発達が妨げられ、弱視となります。正常眼のほうが優位にはたらくため、いつも斜視になっている眼は弱視となってしまいます。斜視については次項で詳しく説明します。
形態覚遮断弱視(けいたいかくしゃだんじゃくし)
先天性白内障(はくないしょう)や、まぶたの腫瘍、眼瞼下垂(がんけんかすい)、眼帯などにより視覚入力が妨げられることによって起きる弱視です。新生児にこのような連関要因がはたらくと、数日間でも弱視化することがあり、注意が必要です。
屈折性弱視(くっせつせいじゃくし)
強度の遠視、乱視などが原因となる弱視です。遠視といえば「遠くがよく見える」というイメージをもっている人も多いと思いますが、視力は近くを見ることにより発達するため、近くにピントの合わない強度の遠視では、視機能の発達が妨げられ、弱視が起きます。強度の乱視も同様です。近視の場合は病的な近視でない限りは近くにピントが合うため、弱視にならないことが多いようです。
不同視弱視(ふどうしじゃくし)
左右の眼の屈折度の差がある程度以上大きくなると、ピントを合わせやすいほうの眼の視覚入力が優先され、ピントを合わせにくいほうの眼(屈折異常が大きい眼)は弱視化します。両眼とも遠視で、左右の屈折度の差が3D(ディオプター)以上になると弱視が起きやすいのですが、片眼のみ強度の近視である場合も弱視となります。
治療の方法
以上主な弱視の種類をあげましたが、弱視の成立の大きな鍵となるのが視機能の感受性です。感受性は出生後上昇し、3カ月くらいでピークをむかえます。1歳半ころまで感受性が高い時期が持続しますが、それ以上は徐々に下降し、6~8歳くらいでほぼ消失します。10歳くらいから弱視の治療を始めても感受性がほとんどないため、効果が得にくいといえます。
弱視の治療法は、視力のよいほうの眼を決められた時間遮閉(しゃへい)して、弱視の眼に完全矯正した眼鏡をかけ、強制的に弱視眼を使わせるという方法が基本です。両眼とも同程度の視力低下がみられる屈折性弱視の場合には、完全矯正した眼鏡をかけるだけでよいです。
早期に治療を開始すれば効果が大きいため、3歳児検診などで異常が疑われた場合は早い時期に精密検査を受けることが重要です。
11月29日
水晶体脱臼、亜脱臼とは水晶体は、チン氏帯と呼ばれる細い糸によって眼球壁に固定されており、そのチン氏帯の一部が切れてしまうこと
水晶体は、チン氏帯と呼ばれる細い糸によって眼球壁に固定されています。眼球を打撲したり、チン氏帯に細かい粉が蓄積する性質の人や、全身の病気と関係してチン氏帯が弱い人などでは、チン氏帯の一部が切れてしまうことがあります(亜脱臼)。すると、その部分で水晶体の支えがなくなるので、固定が不安定になります。この場合、白内障手術は難易度が高くなります。
手術中に水晶体が眼底に落下することもあります。また、最初から全周のチン氏帯が切れていることもあります(脱臼)。どちらの場合も、完全に落下した水晶体とその周囲にある硝子体(しょうしたい)を取り除く必要が生じ、大掛かりな手術になります。眼内レンズも通常の入れ方ができないので、眼球壁に縫いつける方法で固定します。
11月29日
水疱性角膜症は角膜が水ばれして光が通りにくくなるとともに、角膜表面(上皮)にも水がたまって水疱ができる病気のこと
角膜が水ばれして光が通りにくくなるとともに、角膜表面(上皮)にも水がたまって水疱ができる病気です。
原因は何か
角膜の内側に並んでいる内皮細胞の数が減って、角膜に入ってくる眼内の水(房水(ぼうすい))を眼内へもどすポンプのはたらきが低下するのが原因です。角膜の内皮細胞は、生まれてから死ぬまで増えることはないので、遺伝的に内皮細胞が弱かったり(フックス角膜内皮ジストロフィーなど)、外的な原因で内皮細胞が障害されたり(外傷、角膜感染、白内障(はくないしょう)手術、緑内障(りょくないしょう)に対するレーザー治療など)した結果生じます。
症状の現れ方
視力が低下するのはもちろんですが、表面の水疱のために、眼の痛みも伴ってきます。原因によって、両眼性であったり片眼性であったりします。
検査と診断
角膜内皮細胞はそのまま拡大写真が撮影でき、細胞の密度を算定することができます。それによって内皮細胞が少なく、水疱性角膜症になりやすいかどうかを判定します。ただ、水疱性角膜症になってしまうと内皮細胞は撮影できなくなります。
治療の方法
非常に初期には、濃度の濃い生理食塩水の点眼や眼軟膏で角膜中の水分を吸い取ることによって、少し視力がよくなりますが、根本的な治療としては、どうしても角膜移植が必要になります。
11月28日
赤外線障害で生体への影響として、主に眼障害や皮膚障害、熱中症を引き起こします
赤外線は、可視(かし)光線(390~750nm)より長い750~106nmの波長を有する電磁波で、熱線とも呼ばれています。自然界では、太陽放射線が50%以上を占めますが、地上に存在する発熱体からも放射されています。太陽放射線の50%近くは、成層圏で水蒸気や二酸化炭素などに吸収されます。地球そのものも発熱体であり、3000~5000nmの赤外線を放射しています。
赤外線は、その波長により大きく近赤外線(きんせきがいせん)(750~3000nm)と遠赤外線(えんせきがいせん)(3000~106nm)に分けられます。赤外線は、生体への影響として、主に眼障害や皮膚障害、熱中症(ねっちゅうしょう)を引き起こします。皮膚への透過吸収は、近赤外線(とくに、750~1500nm)で最も大きく、深さ30mmにも達します。
障害の現れ方
眼障害
近赤外線
水晶体(すいしょうたい)の白濁を引き起こし、白内障の原因となります。角膜炎(かくまくえん)や結膜炎(けつまくえん)の原因となることもありますが、紫外線と異なり遅発性です。
遠赤外線
網膜火傷(もうまくかしょう)(やけど)や虹彩萎縮(こうさいいしゅく)、黄斑変性(おうはんへんせい)を引き起こします。
皮膚障害
近赤外線
強い透過力で真皮にまで達し、表皮の基底膜細胞や真皮の毛細血管、皮脂細胞を障害する結果、皮膚の肥厚、充血、乾燥(大理石様皮膚あるいは火だことも呼ばれている)を引き起こします。
遠赤外線
熱火傷(ねつかしょう)(やけど)を引き起こします。
熱中症
とくに、多量の発汗に伴って、水分を頻回に摂取した時に発症する熱けいれんに注意する必要があります。
治療の方法
赤外線曝露(ばくろ)からの離脱が最も重要です。眼障害や皮膚障害、熱中症では、重症度に応じた治療が必要です。
予防対策
赤外線が発生する職場では、赤外線発生源の遮断、赤外線発生源の遠隔操作、遮熱保護眼鏡の使用、遮熱保護衣服や遮熱保護手袋の着用、作業場近くに冷房室を設備するなどの対処が必要です。
11月28日
赤緑色覚異常とは、X染色体上に存在する赤(せき)・緑視(りょくし)物質遺伝子の異常によって発症する色覚異常
赤緑色覚異常は、X染色体上に存在する赤(せき)・緑視(りょくし)物質遺伝子の異常によって発症する色覚異常です。色覚異常とは、色の見え方・感じ方が、色覚正常といわれる人とは異なる状態をいいます。
日本人の場合、男性の20人に1人、女性では500人に1人の割合で発症するといわれています。
症状の現れ方
赤緑色覚異常では、緑から赤までの色、つまり、緑色・黄緑色・黄色・橙色・赤色での色の差が少なく、鮮やかさが少ない色と感じられています。日常生活で支障を来すことは少ないとされていますが、間違えやすい色の組み合わせや状況があります。
色の組み合わせでは、赤色と緑色、橙色と黄緑色、赤色と橙色、緑色と黄緑色などの識別が困難であり、また暗緑色と茶色、桃色と灰色、緑色と灰色、青色と紫色なども見分けづらくなります。
色を誤認しやすい状況としては、暗い環境、対象物が小さい時、集中力を欠いている時、急いでいる時、疲れている時などがあります。
検査と診断
スクリーニング検査は色覚検査表によって行います。さらに、アノマロスコープという検査で確定診断を行います。
治療の方法
現在、赤緑色覚異常に対しての治療法はありません。検査結果から色覚異常の程度を明らかにし、誤認が起こる可能性のある色、色の誤認が起こりやすい状況などを理解することが大切です。
11月28日
先天緑内障とは胎生期における隅角の発達異常により、房水の流れる線維柱帯の機能が生まれつき低下しており、房水を排出する機能が悪くなる
先天緑内障では胎生期における隅角(ぐうかく)の発達異常により、房水(ぼうすい)の流れる線維柱帯(せんいちゅうたい)の機能が生まれつき低下しており、房水を排出する機能が悪くなります。その結果、著しい高眼圧となります。子どもでは眼の組織が軟らかいため、眼圧が高くなると眼球、とくに角膜が大きくなり、牛眼ともいわれます。全身先天異常の有無によって原発性と続発性に分類されます。
原因は何か
ほかの眼組織の異常や全身の先天異常を伴わない場合は、原発先天緑内障といいます。頻度としては出産1万~1万2500人に1人といわれています。生後3カ月以内に診断されたものは90%が両眼性です。3カ月~3歳までの間に診断されたものでは60%が両眼性です。そのほか、眼球の先天発達異常を伴うものや、母斑症(ぼはんしょう)や代謝異常など全身の先天異常を伴う場合を続発先天緑内障といいます。
眼球では角膜や虹彩(こうさい)の異常、全身的には歯の異常や顔面異常、皮膚の異常など多岐にわたる合併が多くみられます。遺伝性のものも多いですが、遺伝形式は病気によって異なります。
症状の現れ方
乳児が光をいやがったり、涙が多かったり、まぶたのけいれんで気づくこともあります。3歳以下では眼圧が上昇すると角膜が大きくなります。3歳を超えると眼球が発達し、角膜の進展性がなくなっているため眼圧にも耐えることができ、角膜拡大はみられません。したがって、視力低下で見つけることが多く、発見が遅れ予後不良となりやすい傾向があります。片眼性の角膜拡大は発見しやすいのが特徴です。
検査と診断
眼圧検査、隅角検査、視神経乳頭陥凹(かんおう)、角膜径などを検査し、診断します。乳幼児の検査では催眠が必要です。角膜径は新生児で11mm以上、1歳で12mm以上の場合は注意が必要です。
治療の方法
診断が確定すれば、原則として手術療法が行われます。通常、全身麻酔をして、ゴニオトミーまたはトラベクロトミーという、房水の流れが悪くなっている隅角を切り開いて房水流出を改善する手術が行われます。
予後は約8割で眼圧を正常にコントロールできますが、新生児や2歳以降の発症では予後が悪く、角膜径が14mm以上では予後不良とされています。
病気に気づいたらどうする
赤ちゃんで目つきがおかしい、光をいやがる、涙が多いなどの症状ががみられたらすぐに眼科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
11月27日
前房出血とは外傷により前房中に出血を来す病態のこと
外傷により前房中に出血を来す病態で、程度により治療方法が異なってきます。高眼圧(出血により眼圧が高くなったり)、角膜血染(かくまくけっせん)(角膜が血液により染まる)、再出血などに注意が必要です。
原因は何か
鈍的(どんてき)外傷により眼球が陥没し、虹彩(こうさい)や毛様体(もうようたい)が傷ついて出血します。眼球破裂を来した場合にも、虹彩や毛様体が傷ついて前房出血が起こります。
症状の現れ方
鈍的外傷の直後から、程度の軽いものではまぶしさ、重症のものでは視力の低下が認められます。治療により改善しますが、受傷後2~7日後、再出血を起こすこともあります。
検査と診断
眼球破裂、異物の有無をCTや超音波検査で確認します。
また、視力・眼圧・細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査、眼底検査を行います。
治療の方法
出血の吸収、再出血の予防のため、ベッドを30~45度に傾けて安静にすることが基本です。虹彩炎(こうさいえん)の強い例では散瞳剤(アトロピン点眼)の投与、ステロイド薬の点眼を行います。止血薬の内服などを併用することもあります。また、高眼圧に対しては点眼、内服治療を行います。大量の前房出血、コントロールできない高眼圧、角膜血染を起こした場合は、前房内を洗浄します。
11月27日
続発緑内障は眼のけがや、ぶどう膜炎など眼のほかの病気、糖尿病などの全身の病気、副腎皮質ホルモン薬などの薬物によって眼圧が上昇すること
眼のけが(外傷)や、ぶどう膜炎など眼のほかの病気、糖尿病などの全身の病気、副腎皮質ホルモン薬(ステロイド薬)などの薬物によって眼圧が上昇することがあり、これを続発緑内障といいます。
原因は何か
続発緑内障の原因は多岐にわたりますが、基本的に開放隅角(かいほうぐうかく)型と閉塞(へいそく)隅角型の2つに大きく分けることができます。
開放隅角型の続発緑内障としては、糖尿病に伴うもの、白内障(はくないしょう)やぶどう膜炎などそのほかの眼の病気(炎症)に伴うもの、外傷性のものなどがあります。糖尿病やほかの網膜症(もうまくしょう)では網膜症の悪化により酸素がゆきわたらなくなるために、房水(ぼうすい)の排出口である隅角に新生血管という新しい血管が延びてくることで眼圧が上昇するとされています(血管新生(けっかんしんせい)緑内障)。
白内障やぶどう膜炎は炎症を起こし、眼圧が上がります。外傷性緑内障は眼球を強く打ったあとしばらくしてから、虹彩のつけ根が眼球壁から外れ、線維柱帯(せんいちゅうたい)の機能が悪くなって眼圧が上がります。
高齢者に多くみられる続発緑内障のひとつとして水晶体嚢性(すいしょうたいのうせい)緑内障(偽落屑(ぎらくせつ)症候群)があります。診察では虹彩、水晶体、隅角などにふけ状のものが沈着しているのが観察され(偽落屑)、開放隅角緑内障がほとんどです。高年齢に多く、眼圧が高め(30~40mmHg)なのが特徴です。
閉塞隅角型の続発緑内障としては、水晶体の亜脱臼(あだっきゅう)(水晶体が眼球の内部で外れること)、ぶどう膜炎の炎症により隅角が閉塞した場合、眼球内の悪性腫瘍や網膜剥離などの手術後などがあります。どれも、原因となる疾患によって虹彩が押し上げられ、隅角が閉塞することにより、眼圧が上昇します。
症状の現れ方・検査と診断
もともとの原因となる疾患によって異なりますが、眼圧が上昇し、充血が強く出ることが多くなります。水晶体嚢性緑内障では慢性に進行するため高眼圧のわりに自覚症状が少なく、多くは進行してから見つかります。
視力・視野検査、眼圧検査、眼底検査などを行い、充血や炎症を判断し、原因となる元の病気、合併症についても検査が必要となります。
治療の方法
原因となった病気の種類や、開放隅角型か閉塞隅角型かによって治療法は異なります。原因の病気の治療と眼圧を下降させるために薬物療法、レーザー治療、手術療法を適宜行います。ステロイド薬に起因する眼圧上昇の場合は、可能な場合はステロイド薬をやめることで眼圧が下がることが多いようです。
ぶどう膜炎ではステロイド治療による消炎、血管新生緑内障では網膜へのレーザー治療や手術、水晶体が原因の場合は白内障手術などが必要です。また、水晶体嚢性緑内障ではレーザー治療が有効であることが知られています。原因疾患が鎮静化せず高眼圧が続く時は、降圧のために緑内障手術治療も必要になります。
11月27日
単純近視は眼鏡をかければ視力が1・0以上得られ、視野にも異常がない近視をいい、変性近視は病的近視ともいい、眼鏡をかけても視力が1・0未満しか出ないか、視野に異常が出る近視のこと
単純近視は、眼鏡をかければ視力が1・0以上得られ、視野(見えている範囲)にも異常がない近視をいいます。変性近視は病的近視ともいい、眼鏡をかけても視力が1・0未満しか出ないか、視野に異常が出る近視をいいます。
一般に近視の程度が強くなると、変性近視になる確率が高くなります。日本人ではマイナス8D(ディオプター)以上の強度近視では、変性近視になりやすいと報告されています。
原因は何か
変性近視で視力が低下する理由は、網膜剥離(もうまくはくり)、緑内障(りょくないしょう)、白内障(はくないしょう)、黄斑変性(おうはんへんせい)などがあります。強度近視は眼軸(がんじく)(眼の奥行き方向の長さ)が長くなり、結果として網膜が薄くなります。したがって網膜剥離が起きやすく、また網膜の下に亀裂(きれつ)が入って脆弱(ぜいじゃく)な血管(新生血管(しんせいけっかん))を生じ、黄斑出血が起こって重篤な視力低下が起きることもあります。また、加齢に伴って黄斑部が萎縮(いしゅく)し、視力が低下する場合もあります。
症状の現れ方
変性近視は、中年以降に発症することが多く、眼鏡で矯正(きょうせい)しても視力が出ない場合は注意する必要があります。とくに黄斑変性の初期には、物がゆがんで見える症状が出るので、片目ずつ見て、見え方に変化がないか確かめる必要があります。
検査と診断
網膜剥離、黄斑変性は、眼底検査で診断されます。緑内障は視野検査で、白内障は細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査で診断されます。
治療の方法
眼軸長の延長を止める治療法は、現在のところありません。白内障や網膜剥離による視力低下は、手術により回復させることが可能です。
強度近視に伴う緑内障は眼圧(眼の圧力)が高い場合は点眼薬で治療しますが、眼圧が正常である場合は、循環改善薬の内服薬などが処方されます。新生血管が生じて黄斑出血が起こった場合は、止血のための内服薬が処方されます。また、黄斑移動術という手術が行われる場合もあります。
病気に気づいたらどうする
強度近視の人で、眼鏡を替えても視力が出にくくなった場合は、変性近視が始まっている可能性があるので、早めに眼科を受診してください。
11月27日
大脳視中枢と視機能障害では病側と反対側の視野が両眼性に障害される同名性視野障害(同名半盲など)を起こすことが特徴的
眼球でとらえた視覚情報は、眼球から後方に延びる視神経を通じて大脳の後頭葉(こうとうよう)にある視覚中枢へと投影されます。その途中、脳下垂体(のうかすいたい)の上方で左右眼からの視神経が交わって視交叉(しこうさ)をつくります。視交叉では、両眼の視野の中心に引いた垂直経線から、右側の視野を担当する視神経線維は左側にまとまって左の視索(しさく)を形成し、左視野を担当する視神経線維は同様に右視索を形成し、それぞれ左右の後頭葉視覚中枢(こうとうようしかくちゅうすう)に至ります。
したがって、視索以降の後頭葉視覚中枢の病変では、病側と反対側の視野が両眼性に障害される同名性(どうめいせい)視野障害(同名半盲(どうめいはんもう)など)を起こすことが特徴的です。まれに、両側の後頭葉視覚中枢が障害されると両側の同名半盲、すなわち視野がなくなって見えない状態になり、これは皮質盲(ひしつもう)と呼ばれます。
また、後頭葉視覚中枢に投影された視覚情報は、その周囲(大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)と呼ばれる)に運ばれて、それぞれ形態や顔貌(がんぼう)や色、動きなどの視覚情報として二次処理されます。
この部分の障害では、見えているが人の顔や表情がわからない(相貌失認(そうぼうしつにん))、外界の色がなくなり白黒テレビのように見える(大脳性色覚異常(だいのうせいしきかくいじょう))、物体は見えているがそれを指さすことができない(視運動性失調(しうんどうせいしっちょう))などの特異的な症状を示すことが知られており、高次脳機能(こうじのうきのう)障害とも呼ばれます。
原因は何か
後頭葉視覚中枢での出血(血腫(けっしゅ))、梗塞(こうそく)、腫瘍(しゅよう)が主な原因になります。高齢者では、血管障害による梗塞が原因の多くを占めます。若年者でも脳腫瘍や、外傷後の硬膜外血腫(こうまくがいけっしゅ)などが原因になることがあります。
検査と診断
眼科での視野検査で同名性の視野障害が検出されれば、頭部CTやMRIなどの画像診断で原因となっている病巣を確認する必要があります。
治療の方法
この病気の元となった病気の治療が原則です。後頭葉の腫瘍や血腫が原因の場合は脳外科的治療の適応になりますが、脳梗塞の場合は保存的治療となります。
11月27日
中心性網膜症は網膜の後ろにある脈絡膜(ほとんど血管からできている組織)から血漿がもれ出して網膜の下にたまり、網膜がドーム状に剥離する病気
網膜の後ろにある脈絡膜(ほとんど血管からできている組織)から血漿(けっしょう)がもれ出して網膜の下にたまり、網膜がドーム状に剥離(はくり)する病気です。眼底の中心に水ぶくれができた状態といえばわかりやすいでしょう。
原因は何か
本当の原因はよくわかっていませんが、どんな人に起こりやすいかはわかっています。20~40代の働き盛り、男性、正視ないし軽い屈折異常の人(要するに眼のいい人)に起こりやすいことが知られています。忙しい人や忙しい時に起こる傾向がみられるため、ストレスが誘因になるともいわれています。
症状の現れ方
視野の真ん中が何となく見えにくい、黄色く見える、物が小さく見える、ゆがんで見えるなどが現れます。治ったあとも、何となく見えにくいという症状がしばらく続くことが多いようです。治癒と再発を繰り返したり、何年かして再発することもめずらしくありません。
検査と診断
眼底検査でおおよそ診断がつきますが、はっきりさせるには蛍光(けいこう)眼底検査が必要です。どこからもれているのかが明瞭にわかります。血管新生黄斑症(けっかんしんせいおうはんしょう)とまぎらわしいことも多く、区別するためにもこの検査が重要です。
治療の方法
この病気は、元々そんなに性質が悪いわけではなく、たいていは2~3カ月で自然に治る傾向があります。そのため、しばらくの間は経過観察をするのが基本です。循環改善薬、ビタミン剤などの内服で経過をみることもあります。
なかなか治らなかったり、早く治したいという場合にはレーザー光凝固術(ひかりぎょうこじゅつ)を行います。しかし、水もれの部位が中心に近すぎるとレーザー光凝固はできません。
病気に気づいたらどうする
前述したような症状に気づいたら、とりあえずは眼科を受診してください。本当に中心性網膜炎であるなら、それほど心配はいりませんが、もっと性質の悪い病気で似たような症状が出るものもあるので、きちんと診断を受ける必要があります。
11月27日
中毒性視神経症はさまざまな薬物による視神経障害に基づいた中心視力低下を起こす病気
さまざまな薬物による視神経障害に基づいた中心視力低下を起こす病気です。多くは薬物の中止で回復するので、元にもどらないような変化が起こる前に原因の究明と薬物を中止することが大切です。
視神経に障害を与えることが知られている薬物には、抗結核(けっかく)薬であるエタンブトール、シンナーなどの有機溶剤、有機リン(農薬)、抗生剤のクロラムフェニコール、抗不整脈薬のアミオダロン、抗腫瘍薬のビンクリスチン、抗エストロゲン薬のタモキシフェンなどがあります。また、メチルアルコールの誤飲も原因になります。
症状の現れ方
ほとんどの場合で、両眼性に中心部が見えにくくなる中心暗点で発症します。
エタンブトール中毒では、色覚異常や中心暗点以外の視野障害(両眼の外側が見えにくくなる両耳側半盲(はんもう)など)が現れることもあります。
エタンブトール中毒では、発症率は用量依存性があり、1日量25mg/kg以上服用している場合に多いとされています。また、服用から2カ月以内で発症することはまれで、多くは平均約7カ月程度で発症してきます。
検査と診断
他科疾患の治療歴や薬物の服用量・服用期間など、病歴の把握が大変重要です。眼底検査では進行していると視神経の萎縮を呈しますが、初期では変化のないことがあります。視野検査や、視神経機能検査としての中心フリッカーテスト、視覚誘発電位検査などが有用です。
有機リンなど毒物による中毒の場合は、尿検査が診断に有効なことがあります。
治療の方法
早期に原因薬物を中止することにつきます。また、ビタミン製剤(メチコバール、ビタメジンなど)を併用します。ただし不可逆的な変化(医師神経萎縮)が進行してしまった場合では予後が不良になります。
エタンブトール中毒の場合、進行例では服用を中止しても42%しか視力の回復が認められなかった(平均観察期間8・3カ月)という報告があります。
11月27日
突き目とは目を何かで突いたりしたとき、角膜に細菌が感染して潰瘍ができ、急激に悪くなる病気のこと
目を何かで突いたりしたとき、角膜に細菌が感染して潰瘍ができ、急激に悪くなる病気です。
かつて手作業が多かった農村で、稲刈りのときなどに稲穂で目を突いておこることがあったため、俗に突き目と呼ばれます。進行の速い病気で、病変がある程度進行すると、細菌感染が治っても、後に角膜の濁りを残し、視力が低下するので、早期に適切な治療をする必要があります。
症状の現れ方
急激に発病します。はげしい目の痛みとまぶしさがあり、涙が出ます。まぶたははれ、結膜は充血します。はじめは、角膜に濁りがあるだけですが、さらに進むと潰瘍ができ、角膜の後ろの、前房というところに膿がたまり、適切な治療が行なわれないと、角膜に穴があいて失明することもあります。
治療の方法
抗生物質の点眼や眼球への注射、内服、静脈注射を行ないます。目を何かで突いたときは、軽くても眼科医を訪れることが大切です。
11月27日
点状表層角膜症とは角膜の上皮細胞が部分的に脱落した状態でドライアイとコンタクトレンズ障害の原因が多い
角膜の表面は、皮膚の表皮のように上皮という組織でおおわれていますが、この上皮に点状の傷がついた状態を総称して点状表層角膜症といいます。これは、角膜の上皮細胞が部分的に脱落した状態で、炎症のあるなしを問いません。
炎症が強ければ点状表層角膜炎あるいは表層性角膜炎という用語も使用されていますが、最近は点状表層角膜症に統一されてきています。点状表層角膜症は病名ともいえますが、所見を示す言葉でもあります。
原因は何か
原因としては非常に多くのものがありますが、最も多いのはドライアイとコンタクトレンズ障害です。また、角膜ではなく眼瞼結膜(がんけんけつまく)(赤眼のところ)や眼瞼縁(がんけんえん)(赤眼とまぶたの皮膚の境界のところで、ここにマイボーム腺という脂(あぶら)を分泌する腺の出口が並んでおり、感染や炎症を起こしやすい)の炎症に伴って生じることもよくあります。
ほかに、この「角膜と強膜の病気」であげるいろいろな病気で、上皮に点状の傷を認める状態を部分的に伴ったり、治癒期にそういう状態をへることが非常に多く、この場合は病名というよりも所見を示しているといえます。
症状の現れ方
異物感を示すことが多いですが、軽いものでは無症状のこともあります。また、非常に多数の傷があれば、痛みや視力低下を生じることもあります。
検査と診断
細隙灯(さいげきとう)顕微鏡(スリットランプ)による検査が重要なことはいうまでもありませんが、そのままでは細かい上皮の傷がわかりにくいので、眼の表面に蛍光(けいこう)の緑の色素を入れて、ブルーの光を当てて診察します(フルオレセイン染色)。これによって、傷のあるところが緑に染まって見えるので、傷の程度や広がりを的確にとらえることができます。
治療の方法
一般に、原因に対する治療を行う(ドライアイ→人工涙液点眼、コンタクトレンズ障害→コンタクトレンズの装用中止、細菌性結膜炎(さいきんせいけつまくえん)→抗菌薬点眼、兎眼(とがん)→閉瞼(へいけん)など)とともに、上皮の傷の修復を早めるようにヒアルロン酸などの点眼を行います。
11月27日
電気性眼炎、雪眼炎は俗に“ゆきめ”と呼ばれている紫外線によって起こる表層角膜炎角膜上皮障害のこと。予防するには、サングラスなどの遮光眼鏡を使用すること
電気性眼炎・雪眼炎は俗に“ゆきめ”と呼ばれている紫外線によって起こる表層角膜炎(ひょうそうかくまくえん)(角膜上皮(かくまくじょうひ)障害)です。紫外線の強い場所、たとえばスキー場、海水浴場、高山など、また紫外線の多い職場(殺菌灯を使用する場所)、紫外線の出る機械・器具の近くでの仕事(溶接作業等)などで、角膜が直接かつ長時間紫外線に曝露された場合に起こります。予防するには、サングラスなどの遮光眼鏡を使用することです。
原因は何か
原因は波長290nm付近の紫外線です。
症状の現れ方
症状が現れるのは、紫外線に曝露(ばくろ)した6~24時間後で、夜間に激烈な眼痛、羞明(しゅうめい)(まぶしい)、涙が流れるといった症状が生じて、眼があけられなくなり、救急外来を訪れることが多くみられます。角膜の病変は主にびまん性の表層角膜炎で、ひどくなると角膜びらんを生じますが、大部分は一晩で自然に回復します。
検査と診断
検査にあたっては、まず、疼痛をとるため、点眼麻酔(0・4%塩酸オキシブプロカイン点眼)を十分に行い、ゆっくり眼をあけさせます。ライトで斜めから角膜を照らすと、角膜表面の反射の乱れや角膜表面の薄い混濁が観察され、結膜は充血して赤くなっています。
区別すべきものとしては、薬物・薬液の飛入、有毒ガスの曝露などがあります。問診で紫外線の曝露の有無を確かめることが決め手になります。
治療の方法
救急処置はまず点眼麻酔薬で疼痛をとり、抗菌薬、角膜保護薬の眼軟膏を入れ、眼帯、冷湿布を行います。症状は翌日、長くても数日で軽快します。
病気に気づいたらどうする
眼帯、安静、冷湿布を行うだけで症状はほぼ翌日には軽快するため、あわてる必要はありません。しかし、疼痛や刺激症状が強い場合には、救急外来での処置を受けるほうがよいと思います。一般の鎮痛薬を内服するのもよいでしょう。
11月27日
ボシュロムのメダリストワンデープラスは夜まで続く快適な装用感とクリアな視界を実現したメダリストワンデーの後継レンズ
ボシュロムのメダリストワンデープラスは従来のメダリストワンデーの後継者で、涙をレンズにひき寄せる「ティア モイスト テクノロジー」と視界のぼやけ・にじみを解消する「アスフェリック(非球面)デザイン」。
2つの革新が、夜まで続く快適な装用感とクリアな視界を実現します。
中心厚も従来品の約半分の薄さで装用感も大幅に向上。改良されたブリスターは開封しやすく、特殊処理によりうるおい感も持続します。
涙がレンズ全体に広がりやすいデザイン
レンズ周辺部のカーブが緩やかで、厚さも薄いので、瞬きするたびに涙がレンズ全体に広がりやすくなっています。
涙を引き寄せる「うるおい成分」
レンズ保存液に涙を引き寄せる「うるおい成分」を配合。レンズ全体を涙のベールで包み込むので、うるおいを長時間維持できます。
汚れがつきにくく乾燥しにくい非イオン性素材
コンタクトレンズが乾燥する主な原因は汚れです。汚れがつきにくい非イオン性レンズは、乾燥にも強く、つけたてのみずみずしさが一日中ずっと続きます。
アスフェリック(非球面)デザインで夜でも変わらないクリアな視界
レンズ周辺部のカーブによって起こる視界のにじみ、ぼやけを解消しました。夜や暗い場所で、よりクリアな視界が得られます。
アスフェリック(非球面)デザインは周辺部から入ってくる光と中心部から入ってくる光が網膜上の1点に集まるので、像がくっきり見えます。
11月27日
糖尿病白内障は糖尿病による眼の合併症のひとつで、眼のなかの凸レンズの役目をしている水晶体(すいしょうたい)が混濁(こんだく)する病気
糖尿病白内障は糖尿病による眼の合併症のひとつで、眼のなかの凸レンズの役目をしている水晶体(すいしょうたい)が混濁(こんだく)する病気です。白内障は年齢とともに進行する病気で、軽度のものはほとんどの高齢者に認められます。糖尿病があると年齢以上に白内障が進行しやすい傾向があります。
原因は何か
糖尿病が原因で糖尿病白内障が発症するわけですが、高血糖そのものが原因で比較的若年者から急激に進行する真性(しんせい)糖尿病白内障と、通常の老人性白内障が合併している仮性(かせい)糖尿病白内障とに分類されます。高血糖からくるポリオール代謝経路の亢進(こうしん)、酸化ストレス、終末糖化産物(しゅうまつとうかさんぶつ)の蓄積などが原因で水晶体蛋白が混濁するものと思われますが、その詳しいメカニズムはまだ明らかではありません。
症状の現れ方
白内障の初期症状は“まぶしい”や“かすむ”などで、進行すると視力の低下を自覚するようになります。真性糖尿病白内障ではそれらの症状が急激に進行しますが、大多数を占める仮性糖尿病白内障では徐々にそれらの症状が現れてきます。視力の低下を自覚し日常生活に支障を来すようになれば、白内障手術が必要になってきます。
また糖尿病網膜症が合併している場合には、その管理(眼底検査、蛍光眼底造影検査、網膜レーザー光凝固)のために早期に白内障の治療が必要な場合もあります。
検査と診断
糖尿病白内障の診断には、散瞳薬を用いて瞳孔を開いた状態で、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡により検査をすることが必要です。この検査で水晶体に混濁があると認められれば白内障の診断がつきます。混濁の部位が水晶体の核なのか、皮質なのか、水晶体嚢下(すしょうたいのうか)なのかの診断もこの検査で可能です。真性糖尿病白内障では皮質の多数の点状の混濁に始まり、それらが融合していく形で白内障が進行していきます。視力検査と自覚症状、そして糖尿病網膜症の状態に合わせて白内障手術の適否を判断していきます。
治療の方法
糖尿病白内障の発症・進行には、血糖コントロールの良否、罹病(りびょう)期間、年齢、網膜症の程度が関連しています。とくに血糖コントロールが進行を抑えるのに有利にはたらくと考えられますが、水晶体の混濁は一度進んでしまうと、血糖コントロールや薬物治療などで改善させることはできません。したがって白内障手術が、現時点では唯一の根治的治療方法といえます。
現在の標準的な白内障の手術は、超音波乳化吸引術+眼内レンズ移植術です。通常は局所麻酔で行われます。手術は、水晶体前嚢(ぜんのう)に円形の切開、角膜と強膜(きょうまく)の境界付近の3mm程度の切開創(そう)から入れた超音波乳化吸引装置により、水晶体核を破砕して吸引、水晶体嚢内に残留した皮質の吸引、眼内レンズの水晶体嚢内(のうない)移植、閉創といった手順で進められます。手術時間は通常十数分で、糖尿病であってもその他の眼合併症がなければ比較的安全に行うことができます。
しかし、血糖コントロールが不良であれば手術合併症の危険性が高くなり、やはり良好にコントロールした状態で手術にのぞむほうがよいと一般的に考えられています。
一方、急激なコントロールは網膜症の悪化などを来すことがあり、また糖尿病網膜症が進行している眼では、網膜レーザー光凝固治療や硝子体手術の必要性から血糖コントロールを待たずに早急に白内障手術が必要な場合があります。また、糖尿病網膜症の病期が進行しているほど手術合併症が高くなると考えられています。したがって手術のタイミングは、内科的な状態と眼科的な状態を十分に考慮したうえで判断されるべきです。
病気に気づいたらどうする
糖尿病白内障に対する有効な薬剤が開発されていない現在では、白内障の発症予防には、まず糖尿病初期からの血糖コントロールが大切です。また不幸にして白内障が発症、進行した段階では、手術結果に影響すると考えられている血糖コントロールや網膜症の程度を適切に考慮したうえで、より適切な時期に手術が行われることが大切です。
このためには内科と眼科をあわせて定期的な通院治療が不可欠です。したがって内科医と眼科医との連携、さらに患者さん自身の自己管理が重要です。
11月26日
糖尿病網膜症とは代表的な糖尿病合併症のひとつで、しばしば失明に至る病気で最近では日本の中途視覚障害の原因の第1位を占めている
日本では糖尿病が急速に増加し、それにつれて糖尿病網膜症も増えています。糖尿病はそれ自体が致命的ということは少なく、さまざまな合併症が全身をじわじわと蝕(むしば)んでいく病気です。糖尿病網膜症は代表的な糖尿病合併症のひとつです。しばしば失明に至る病気で、最近では日本の中途視覚障害の原因の第1位を占めています。
糖尿病網膜症は網膜の血管、とくに毛細血管の病気です。毛細血管にこぶができたり、拡張して血管壁が薄くなったり、内腔が閉塞したりします。その程度や範囲が徐々に拡大することで網膜症は進行していき、やがて黄斑症(おうはんしょう)や増殖網膜症(ぞうしょくもうまくしょう)に至ると視機能が脅かされます。
原因は何か
もちろん糖尿病が原因ですが、糖尿病の原因を考えてみる必要があるでしょう。
日本人の糖尿病は大半が2型(インスリン非依存性)糖尿病です。日本人は遺伝的に2型糖尿病になりやすい人が多く、それに高度成長に伴う過食など生活習慣の変化が加わって、糖尿病が爆発的に増えたのです。
2型糖尿病は生活習慣病の性格が強い病型ですが、生活習慣病というのは本質的に予防すべきものです。予防の柱は、いうまでもなく食事や運動など生活習慣の改善ということです。しかし日本の現状は、結局のところそれが省みられず野放しであったことを物語っています。
その根底にあるのは、知識のなさだと感じています。糖尿病、糖尿病網膜症のことを皆がよく知っていれば、こうはならなかったでしょう。今や糖尿病と糖尿病網膜症に関しての啓蒙・教育活動は国家的課題といってもいいすぎではないと思います。
症状の現れ方
糖尿病になってから糖尿病網膜症が起こるまでには、少なくとも5年くらいはかかると考えられています。また、糖尿病網膜症を発症しても、すぐに症状が現れるわけではありません。自覚症状が現れるのは、網膜症がかなり進行した段階です。
症状は、眼底の中心にある黄斑部の網膜にむくみが出る黄斑症や、硝子体出血(しょうしたいしゅっけつ)や網膜剥離(もうまくはくり)を起こす増殖網膜症に至ると現れます。
黄斑症では視力が低下したり、物がゆがんで見えたりします。増殖網膜症では視界が暗くなったり、視力低下が起こります。硝子体出血が起こると症状は突然現れます。どす黒い雲がかかったようになったり、視野全体がまったく見えなくなったりします。
検査と診断
眼底検査が基本ですが、蛍光(けいこう)造影検査も必ず行います。糖尿病網膜症は病期を見極めることが治療のうえで重要です。
ごく簡単にいえば、単純期、前増殖期、増殖期の順に進行していきます。それとは別に、どの病期であれ黄斑症が現れることがあります。それを的確に把握するには蛍光造影検査が不可欠です。
網膜症で視機能が損なわれるのは、黄斑症(おうはんしょう)と増殖網膜症に至った場合です。
黄斑症は、中心のまわりの血管から血漿(けっしょう)(血管内の液体成分)がもれ、中心にたまることによって起こります。中心に水がたまると、やがて視力は大きく低下します。
増殖網膜症は、毛細血管が広い範囲で詰まることにより、新生血管という異常な血管が発生することで起こります。新生血管が破れると硝子体出血を、収縮すると牽引性(けんいんせい)の網膜剥離などを引き起こします。
治療の方法
有効性が確認されているのはレーザー光凝固術(ひかりぎょうこじゅつ)と硝子体手術です。薬物治療もありますが、進行した網膜症にはあまり効果が期待できません。
レーザーは進行した網膜症の治療としては最も強力な方法です。黄斑症では水もれを起こしている部位を凝固したり、あるいは吸収を促進するために格子状に凝固したりします。前増殖期、増殖期の網膜症には汎(はん)網膜光凝固術が必要ですが、凝固時期としては増殖期に移行する前の前増殖期が最善です。
硝子体手術は主として増殖期の網膜症、すなわち硝子体出血や牽引性(けんいんせい)の網膜剥離に対して行われます。最近では、黄斑症にも硝子体手術が行われるようになっています。
11月26日
兎眼とは眼を閉じることができなくなり、そのため眼の表面が強度の乾燥状態となって、角膜に点状表層角膜症や角膜混濁(こんだく)を生じる病気
眼を閉じることができなくなり、そのため眼の表面が強度の乾燥状態となって、角膜に点状表層角膜症や角膜混濁(こんだく)を生じる病気です。一般に眼を閉じようとすると眼は上を向くので、兎眼の時は角膜の下方が外気にさらされることになるため、傷は角膜の下方に強く出ます。
極端な例では角膜潰瘍となったり、細菌や真菌の感染を伴う重症な例もあります。
原因は何か
原因は顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)であり、脳梗塞(のうこうそく)や脳腫瘍の部分症として生じたり、ベル麻痺といって原因不明(現在ではその多くにヘルペスウイルスが関与していると考えられています)の顔面神経麻痺が単独で生じたりします。
症状の現れ方
眼が閉じられないため、眼の表面の強い乾き、ころつき、痛みを生じます。長期化すると、表面の傷が常態化するばかりか、角膜表面のにごりも伴って視力が低下します。
検査と診断
顔面神経麻痺の原因を検索するため、頭部の断層写真(CTやMRI)をとります。
治療の方法
顔面神経麻痺の原因治療を行うのはもちろんです。眼の治療については、顔面神経麻痺が軽快してくるまでの間、眼の表面が乾燥するのを防ぐため、軽症では防腐剤を含んでいない人工涙液を頻回に点眼したり、中等症では抗菌薬眼軟膏を入れて眼帯をします。重症になると、眼を閉じた上から透明な専用保護膜を貼ったり、上と下のまぶたを一時的に縫い合わせたりします。
病気に気づいたらどうする
かなり軽い兎眼でも、寝ている時は薄く眼をあいていることが多いので、夜寝る前にたっぷり眼軟膏を入れて、寝ている間に乾燥の影響が出ないようにしましょう。
11月26日
トキソプラズマ性網脈絡膜炎はトキソプラズマと呼ばれる単細胞の原虫(げんちゅう)による眼の寄生虫感染症
トキソプラズマと呼ばれる単細胞の原虫(げんちゅう)による眼の寄生虫感染症です。この原虫は、網脈絡膜炎の主要な原因のひとつです。
先天性感染と後天性感染があります。一般的には先天性の両眼性のタイプや、それらの瘢痕病巣(はんこんびょうそう)の再発が主ですが、近年は免疫不全状態の人、とくに後天性免疫不全(こうてんせいめんえきふぜん)症候群(エイズ)の人での発症が注目されています。
原因は何か
このトキソプラズマは、日本人では約30%の人が体内にもっていると報告されています。ただし、この場合は症状を示しません(不顕性(ふけんせい)感染)。
問題となるのは先天性感染の場合です。いまだ感染していない妊婦の人が、寄生虫をもつネコやイヌ(それらの糞便(ふんべん)に寄生虫が存在)に触れたり、生肉の摂取、取り扱いにより感染することがあります。これらが胎盤経由で胎児に感染すると、全身トキソプラズマ症になり、眼の症状として、とくに黄斑部(おうはんぶ)に網脈絡膜症が生じます。
後天性の場合は、その原因はいまだはっきりとはわかっていません。免疫力が落ちた場合に発症することが多いといわれています。
症状の現れ方
症状は、先天性と後天性で異なります。先天感染の場合は、眼球振盪(がんきゅうしんとう)、斜視(しゃし)などを合併し、病変が黄斑部(網膜のいちばん感度のよい部分)を侵すために、視力障害が生じます。また、先天感染の瘢痕病巣が再発した場合は、飛蚊症(ひぶんしょう)や視力低下の症状が生じてきます。
エイズの人などに起こる後天感染では、激しい硝子体混濁(しょうしたいこんだく)、前眼部の炎症による痛み・羞明(しゅうめい)(まぶしく感じる)、飛蚊症、視力低下が起こります。
検査と診断
この病気の診断で重要なのは、眼底検査と血清学的な検査です。典型的な眼底像は、先天感染では黄斑部に存在する境界明瞭な壊死性(えしせい)瘢痕病巣であり、その再発の場合は、瘢痕病巣に隣接する滲出病変の存在です。
近年増加している後天感染では、限局性滲出性網脈絡膜炎(げんきょくせいしんしゅつせいもうみゃくらくまくえん)の形をとりますが、陳旧性(ちんきゅうせい)(発症してから時間が経過している)の病変は伴わないのが特徴です。後天性のなかには、視神経乳頭周辺滲出物(ししんけいにゅうとうしゅうへんしんしゅつぶつ)、硝子体混濁、切痕状(せっこんじょう)視野欠損を3主徴とするイエンセン病があります。
これら眼底病変に加え、先天感染、後天感染ともにトキソプラズマ血清抗体価(IgG、IgM)の上昇が診断にとって重要です。
治療の方法
日本ではこの病気に対し、アセチルスピラマイシンの内服治療が行われます。約4~6週間内服し、効果がある場合は継続します。発症に免疫反応が関与していることが示唆されているので、ステロイド薬の内服を併用する場合もあります。
先天性またはその再発の場合、診断・治療方針は、ほぼ確立されています。問題は後天感染の場合です。先天性のような典型的な眼底像を伴わないため、診断に苦慮することが多いのが現状です。
また、前述したように発症原因もいまだ明らかではありません。しかし、その背後に何らかの免疫不全状態があると考えられ、それによる不顕性感染の顕性化(今まで体内にいて病気を起こさなかったものが突然に病気を引き起こすようになること)が指摘されています。このような場合、背後に何らかの全身性の病気が隠れていないかを調べることが重要です。
11月26日
トラコーマとはクラミジアという微生物による結膜炎で世界的にはとても多い病気
クラミジアという微生物による結膜炎です。衛生環境のよい日本では現在、トラコーマの発症はまずみられませんが、世界的にはとても多い病気です。
アフリカ、地中海東部、アジアなどのクラミジアの流行地域では繰り返し感染する機会が多く、トラコーマが発症するといわれています。日本では日清戦争時に、兵士がトラコーマに感染して帰国してから蔓延(まんえん)したといわれており、1910年代には日本のトラコーマ罹患率は20%を超したとのことです。
なお、クラミジアによる結膜炎には封入体(ふうにゅうたい)結膜炎もあります。
症状の現れ方
トラコーマは、以下の4病期に分類されます。
- 第1期
5~12日の潜伏期間ののちに発症します。まぶたがはれ、結膜が充血してむくみ、粘液膿性の眼脂(がんし)(めやに)が出ます。眼瞼(がんけん)結膜には軽度の乳頭増殖と濾胞(ろほう)(小さなぶつぶつ)が現れます。
- 第2期a
濾胞は大きくなり、結膜から角膜に血管が侵入してきます(パンヌス)。この病期は約3カ月から3年です。
- 第2期b
細菌感染を合併し、乳頭増殖が強くなります。結膜の浸潤も強くなります。
- 第3期
瘢痕(はんこん)形成が始まり、パンヌスが角膜をおおうようになります。角膜潰瘍を合併することが多いようです。
- 第4期
まつ毛が乱生したり、眼瞼内反、ドライアイになり、視力障害を残します。
検査と診断
病歴と症状からほぼ類推することができます。
治療の方法
眼科専門医を受診してください。時に手術療法が効果的です。
11月26日
ドライアイは涙が減って、眼の表面が乾いて、いろいろな症状を起こしてくる状態をドライアイといいます
涙は、悲しい時や痛い時に出るだけでなく、常に少しずつ分泌され、眼の表面(角膜・結膜の表面)を常に薄い涙の膜でおおって保護し、栄養を与えています。
涙の層は、角・結膜側から順に粘液層、水層、油層の3層構造をとっています。この涙が減って、眼の表面が乾いて、いろいろな症状を起こしてくる状態をドライアイといいます。
基本的には、乾性角結膜炎や涙液減少症というのも同じことですが、ドライアイという用語は、非常に軽度の人や涙の質的異常の人も含めて広く使用されています。たとえば、傷がなくても眼が乾くという症状があればドライアイですし、涙の水分量は正常なのに短時間で蒸発してしまう場合(油層の形成が悪い場合)もドライアイです。
それに対して、涙液減少症は涙の量が実際に減少している場合に、乾性角結膜炎はそれに加えて何らかの傷がある場合に限定されて使用される用語です。しかし、最近はすべてドライアイで総称するようになってきています。
原因は何か
一般的には、涙液の分泌は年齢とともに低下してゆき、とくに女性のほうが乾きやすくなる傾向があります。さらに、あとに述べるような環境要因が加わると容易にドライアイの状態になります。
このような軽いドライアイの人が大多数ですが、シェーグレン症候群という非常に重症のドライアイがあります。この場合の原因は自己免疫といって、自分の唾液腺(だえきせん)と涙腺を自分の免疫が攻撃し、破壊することによって生じます。そのため、眼が乾くだけでなく、のども渇くというのが特徴で、また、関節リウマチなどの他の自己免疫疾患をしばしば合併しています。
別項で述べる兎眼(とがん)でも、非常に重症のドライアイを起こします。また、スティーブンス・ジョンソン症候群も後遺症として最重症のドライアイを起こし、強い角結膜の瘢痕性混濁(はんこんせいこんだく)を伴って著しく視力が低下し、眼疾患のなかでもとくに難治となります。
症状の現れ方
眼が乾く、ころつくというような症状が一般的ですが、軽いタイプのドライアイでは充血する、眼が疲れるといった症状の場合もあります。重症の場合は、視力も低下してきて、ころつきをとおり越して眼痛を訴えることもあります。
ドライアイは左右差はもちろんありますが、通常は両眼性です。
検査と診断
ドライアイでは、涙の分泌が低下しているかどうかをみる必要があります。いくつかの方法がありますが、シルマー試験という方法が最も一般的です。
これは下の赤眼のところに帯状の濾紙(ろし)をはさみ込んで、これが徐々に濡れてくる状態を測るやり方で、ドライアイではこの濾紙がしばらく待ってもあまり濡れてきません。濡れ幅が5分で5mm以下の場合に、分泌低下と判定されています。
また、眼の表面の傷をみるには、点状表層角膜症(てんじょうひょうそうかくまくしょう)で述べたフルオレセイン染色で角膜の傷の状態をチェックしますが、結膜の傷はフルオレセインではわかりにくいので、ローズベンガルという赤い色素で染色します。
治療の方法
涙液の分泌を増やすのが理想ですが、残念ながら現在まだそういう治療は確立していません。そのため、外から人工涙液を点眼して補うか、あるいは、分泌された涙を眼の表面で長く保たせるようにします。
後者の方法としては、フードのついた眼鏡(ドライアイ眼鏡)をかけて涙の蒸発を減らす方法と、涙が鼻へ抜けていく通路をふさぐ方法が行われています。
まぶたの縁の鼻側の端にある涙点というところが、その通路の入口にあたりますが、ここにお風呂の栓をするような形で涙点プラグというものを差し込むことによって、比較的簡単に通路をふさぐことが可能です。
病気に気づいたらどうする
ドライアイは、環境要因がその病状を非常に左右する病気です。昔はあまり問題になっていなかったのに、最近の日本で爆発的に患者さんが増えているのもそのためです。
コンタクトレンズ、エアコン、コンピュータ作業はドライアイを助長する3大要因なので、症状がひどい時は、コンタクトレンズの装用をやめる、コンピュータの作業時間を減らすなどの注意が必要です。
また、エアコンの噴出する車の助手席には座らない、自分の部屋に加湿器を備えるなど周囲の環境を乾燥しにくいようにアレンジしていくことも重要です。
乾くからといって点眼薬を使いすぎると、そこに含まれている防腐剤によって角膜の表面が余計に傷んでしまうので、点眼の回数が多い場合は、防腐剤を含んでいないものを使用するようにしましょう。
11月26日
鈍的眼外傷とは、さまざまな鈍物による眼の打撲の総称
鈍的眼外傷とは、さまざまな鈍物による眼の打撲の総称です。眼球の裂傷はなく、主に打撲により眼球が変形することから生じる網膜(もうまく)、水晶体(すいしょうたい)などの眼内組織の損傷が主な病変です。打撲によって生じる眼窩底骨折(がんかていこっせつ)(眼窩吹き抜け骨折)や眼窩出血、眼筋麻痺(がんきんまひ)などもこのなかに含まれます。
原因は何か
原因としてはスポーツ中の接触事故、ボール、手拳、出合い頭の衝突事故など、鈍物での打撲があげられます。
症状の現れ方
症状は眼内の病変の程度によってさまざまですが、視力障害が主なものです。主な病変としては、前房(ぜんぼう)出血、硝子体(しょうしたい)出血、隅角後退(ぐうかくこうたい)、水晶体脱臼(だっきゅう)、種々の網膜病変(網膜振盪症(もうまくしんとうしょう)、網膜裂孔(もうまくれっこう)、脈絡膜破裂(みゃくらくまくはれつ)、外傷性黄斑円孔(がいしょうせいおうはんえんこう)など)、眼窩底骨折(眼窩吹き抜け骨折)などです。眼内に出血すると、その程度に応じた視力の低下を来します。
出血が軽い場合には1週間程度で回復しますが、著しい場合には手術を行うこともあります。網膜裂孔や網膜剥離がみられた場合には、早急に治療が必要になります。また出血のために眼底がよく見えない状態では、網膜病変の有無を知るためにERG(網膜電図)や超音波検査などを行います。
網膜後極部に出血や脈絡膜破裂を来した場合には、中心部が暗く見え、網膜剥離を起こすと視野欠損を生じます。
網膜振盪症はとくに治療しなくても自然によくなります。脈絡膜破裂は後極部に起こりやすいものですが、中心窩(か)に発症すると視力低下を来します。水晶体の脱臼は眼圧の上昇を起こしやすいため、長期の経過観察が必要になります。
隅角後退では外傷性の低眼圧を来し、時に手術を必要とすることがあります。眼窩底骨折では眼球運動障害を生じ、複視、眼球運動痛、吐き気・嘔吐、鼻出血などを来します。
検査と診断
眼球内の病変の的確な診断を行うために、一般的な眼科検査(視力検査、眼圧測定、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査、眼底検査など)が必須となります。ほかに補助診断法として超音波検査、画像診断(X線検査、CT検査、MRI検査など)、電気生理学的検査(ERG検査など)を必要に応じて行います。
治療の方法
眼内の損傷に対してはまず止血薬、消炎薬、鎮痛薬などの薬物療法を開始します。眼内の出血が強い場合には手術を行うこともあります。眼窩底骨折で複視がはっきりしている場合には、早期に手術を行います。
病気に気づいたらどうする
視力障害がある場合はもちろん、視力障害がない場合でも、眼科専門医の診察を受けることが大切です。とくに高度近視眼やアトピー体質がある場合には、網膜剥離や水晶体の脱臼などを生じやすいことが知られています。
11月26日
脳下垂体腫瘍と視機能障害は脳下垂体に腫瘍が生じると、視交叉の前方を下方から圧迫し、視神経線維を圧迫して、後述する両耳側半盲など特徴的な視野障害が生じること
眼球でとらえた視覚情報は、眼球から視神経を通じて大脳の後頭葉(こうとうよう)にある視覚中枢へと投影されます。その途中、ちょうど脳下垂体(のうかすいたい)の上方で、左右眼からの視神経が交わって視交叉(しこうさ)をつくります。
視交叉では、視野の外側(耳側)を担当する視神経線維は交叉して反対側の視索へ入り、内側(鼻側)を担当する視神経線維は交叉せず同側の視索へと入ります。
脳下垂体に腫瘍が生じると、視交叉の前方を下方から圧迫し、視神経線維を圧迫して、後述する両耳側半盲(はんもう)など特徴的な視野障害が生じることになります。
症状の現れ方
脳下垂体腫瘍による視交叉下方からの圧迫では、視交叉の中央部に位置する両眼視神経のうち、鼻側由来の視神経線維が障害されやすくなります。その結果、両眼の耳側視野が徐々に狭窄(きょうさく)・欠損し、進行すると両耳側半盲といわれる特徴的な視野障害を示します。
また、下垂体腫瘍内での出血による急激な腫瘍容積の増大は、下垂体卒中(かすいたいそっちゅう)と呼ばれ、視交叉の急激な圧迫により、片眼または両眼の急激な視力・視野障害を起こすことがあります。
元来、下垂体は成長ホルモンや乳汁分泌ホルモンなどさまざまなホルモンを分泌しており、腫瘍にもホルモンを過剰に分泌するタイプとそうでないタイプがあります。前者では、過剰に分泌されたホルモンによる作用、たとえば成長ホルモンが過剰に分泌されれば巨人症(きょじんしょう)などを合併しますが、後者の場合は視野障害のみが唯一の自覚症状になります。
検査と診断
視野検査で、両眼の耳側に視野障害があれば、両耳側半盲が疑われます。視野の耳側に狭窄が現れることは、緑内障をはじめ、ほかの眼疾患でも起こりえますが、区別するうえで重要な点は、視野障害が、視野の中心から上下に引いた垂直経線を尊重している(垂直経線を境に耳側のみに限られている)ことです。
その場合は、視交叉の近くの圧迫性病変が疑われるため、頭部CTやMRIといった画像診断により視交叉周囲の占拠性病変を精密検査する必要があります。
11月26日
白内障(はくないしょう)-しろそこひとは無色透明だった水晶体がにごってきたもの
ヒトの眼はよくカメラに例えられますが、水晶体(すいしょうたい)はカメラのレンズにあたります。その奥に、カメラでいうとフィルムの役割をしている網膜(もうまく)という神経でできた薄い膜があり、見たものはそこに映ります。
水晶体のはたらきは、光を網膜に届けることと、ピントを合わせることです。無色透明だった水晶体がにごってきたものが白内障です。症状をカメラに例えると、汚れたレンズで写真を撮るとかすんだ写真ができます。その見え方が白内障の症状です。
原因は何か
水晶体は蛋白質、水、ミネラルから成り立っています。この蛋白質分子がいろいろな原因で大きくなると、水に溶ける性質を失って白濁(はくだく)してきます。また、蛋白質のなかのアミノ酸は光によって分解され、黄褐色に着色してきます。これもにごりになります。
原因として、いちばん多いのは加齢です。ほかに、アトピー、糖尿病、遺伝、放射線、薬の副作用など、複数の原因がわかっています。
症状の現れ方
水晶体に白濁が生じると、かすんだり、二重三重に見えたり、まぶしくなります。もっと白濁が強くなると、視力低下が主症状になります。黄褐色の着色が強いと、暗い所でとくに見えにくくなったり、一時的に近くが見やすくなったりします。
瞳の中央が外から白く見えるほどになるまで放置すると、白内障が溶け出してきて炎症や緑内障(りょくないしょう)を起こして痛くなることがあります。
検査と診断
診断には眼科で瞳を開く目薬をさし、白内障全体が見えるようにする散瞳(さんどう)検査が有用です。そのにごりの程度と視力から治療(手術)の時期を相談します。
白内障が進行するにつれ、視力が徐々に低下しますが、ほかの病気も同時に進行していることが時々あります。白内障の混濁(こんだく)の程度を見極め、視力低下につり合うかどうか判断します。にごりに比較して視力が悪い場合は、白内障以外に病気がないかを調べることが大切です。眼圧、眼底検査はとくに有用です。
ほかの病気が認められた場合、治療可能な病気であれば、そちらを先に治療することもありますし、白内障と同時に手術をすることもあります。治療できない病気であれば、それが視力低下の主原因と思われる場合もあるので、あらかじめ視力改善の限界などを説明し、白内障手術をするかどうか相談します。
すでに白内障がかなり進行し「過熟白内障(かじゅくはくないしょう)」という状態になると眼底が透視できません。その時は超音波検査、網膜電図検査などを行い、眼底の状態を予測する情報を集めます。しかし、手術で白内障を取り除いてからでないと、網膜の詳しい状態はわかりませんので、手術後にどれだけ視力が回復するかの判定は手術前には難しいといえます。
治療の方法
白内障を根本的に治す方法は手術しかありません。逆にいえば、白内障は幸いなことに手術で治せます。
手術は簡単に説明すると、網膜に至る光の通り道にある「白内障」というにごりを取り除いて、網膜に到達する光の量を増やすことです。これによって光がとおるようになって、今の自分の眼で可能ないちばんよい視力を引き出すことになります。
どの程度視力が改善するかは、光を受け止める網膜やさらには視神経、脳に関係する問題です。したがって、白内障だけの場合はよい視力が得られますし、ほかの病気があれば、それに応じた術後視力になります。
また、よく見えるようになっても老眼は治らないので、眼鏡は必要です。
病気に気づいたらどうする
かすみ目に気づいたら、まず眼科を受診し、白内障だけなのか、ほかに病気がないかを調べてもらうことが大切です。白内障だけであれば、手術に適した時期まで経過観察でよいでしょう。
11月26日
原田病とはベーチェット病、サルコイドーシスとともに、頻度の高いぶどう膜炎のひとつ
日本では、ベーチェット病、サルコイドーシスとともに、頻度の高いぶどう膜炎のひとつです。日本人を含め、アジア系の人種に多くみられます。色素細胞に対して免疫反応が起こることが原因と考えられ、眼だけでなく、色素細胞がある脳、皮膚、毛髪、内耳などの組織も侵されるため、ぶどう膜・髄膜炎(ずいまくえん)症候群とも呼ばれています。
原因は何か
どうして色素細胞に対する免疫反応が起こるのかは、わかっていません。遺伝的素因が関係しているといわれており、白血球の血液型にあたる組織適合抗原(HLA)のなかの特定の型(DR4やDR53)が深く関わっているといわれています。
症状の現れ方
発熱、のどの痛みなどのかぜのような症状、耳鳴り、難聴、めまい、頭痛などが先に現れることもあります。時に頭皮にピリピリするなどの違和感が出てきます。眼の症状としては、まぶしい、眼の奥のほうが痛い、物が見えにくいなどが、通常、両眼に現れます。
検査と診断
眼底検査を行うと、網膜剥離(もうまくはくり)を伴う特徴的な炎症像がみられます。この網膜剥離は滲出性(しんしゅつせい)網膜剥離と呼ばれ、炎症に伴って起こるもので、通常の網膜に裂孔(れっこう)ができて起こる網膜剥離とは違い、手術の必要はありません。炎症を鎮めることによって治ります。蛍光(けいこう)眼底造影検査を行うと、網膜剥離に相当するところで造影剤が漏出するなどの特有の所見が得られます。髄液(ずいえき)検査や聴力検査なども必要です。
治療の方法
発症早期におけるステロイド薬の大量点滴投与が有効と考えられています。
ステロイド薬は大量に投与すると血栓の形成、高血圧、血糖上昇などの重い副作用が出る危険性もあるので、入院が必要です。超大量のステロイド薬を短期間に集中して投与する、いわゆるパルス療法が行われることもあります。前部(ぜんぶ)ぶどう膜炎(まくえん)を併発することも多く、局所的な治療として、消炎のためのステロイド薬の点眼や、虹彩(こうさい)の癒着(ゆちゃく)防止のための散瞳薬(さんどうやく)の点眼も行われます。
多くの場合、発症後2カ月くらいで回復期に入り、網膜剥離の消失に伴って視力ももどってきます。回復後、眼底は色素脱失によりいわゆる“夕焼け状眼底”と呼ばれる特徴的な状態になります。色素細胞の損傷によって、皮膚や頭髪、眉毛などの一部が白くなることもあります。眼の炎症は一度治ってから再発することもあり、注意が必要です。
病気に気づいたらどうする
治療が遅れると炎症が慢性化しやすいので、早めの眼科受診が必要です。
11月26日
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)-ものもらいはブドウ球菌や連鎖(れんさ)球菌などの細菌感染が、まぶたの外側(外(がい)麦粒腫)や内側(内(ない)麦粒腫)に起こること
麦粒腫は、俗に「ものもらい」といわれ、ブドウ球菌や連鎖(れんさ)球菌などの細菌感染が、まぶたの外側(外(がい)麦粒腫)や内側(内(ない)麦粒腫)に起こることをいいます。
外麦粒腫は、急性化膿性の炎症がまつ毛の周囲にある汗腺(モル腺)や皮脂腺(ツァイツ腺)に生じ、うみをもった点(膿点(のうてん))がまぶたの皮膚にできます。内麦粒腫は、瞼板腺(けんばんせん)(モル腺)の急性化膿性炎症で、膿点は眼瞼(がんけん)結膜というまぶたの内側にできます。
症状の現れ方
外麦粒腫は、まぶたが赤くなり(発赤)、はれ(腫脹(しゅちょう))、痛み(疼痛)が現れます。炎症が強い時は、はれも強く、まぶたが上がらなくなることもしばしばあります。
内麦粒腫では、これらの症状は比較的軽く、まぶたをひっくり返すと、充血した眼瞼結膜とその真ん中に黄色い膿点がみられます。幼少時では、化膿性炎症がまぶたにとどまらずに眼窩内組織に波及し、きわめてまれですが、眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)に進展して死に至ることもあります。
検査と診断
まぶたが赤くはれるので、診断は容易です。同じような症状を起こす病気として、急性霰粒腫(さんりゅうしゅ)、皮脂腺梗塞(ひしせんこうそく)、眼瞼縁炎(がんけんえんえん)、急性涙嚢炎(るいのうえん)などがあり、これらとの区別が必要です。また、麦粒腫を繰り返す時には、糖尿病の検査をすることも大切です。
治療の方法
初期の発赤期には、ブドウ球菌などに効果のある抗菌薬、たとえばペニシリン系やセファロスポリン系の抗菌薬の内服と、点眼療法を行います。あるいは、ニューキノロン系抗菌薬も使われます。
通常、抗菌薬と抗炎症薬の内服および点眼療法により、1週間ほどでほぼ完治します。膿瘍(のうよう)ができてはれがひどい時には、膿瘍部を切開することもあります。排膿すると短期間ではれが消退し、1~2週間で元どおりになります。痛みに対しては鎮痛薬を随時内服し、痛みを緩和させます。
昔からいろいろな民間療法がありますが、それだけですませず、眼科専門医にきちんと診てもらうことをすすめます。
病気に気づいたらどうする
まぶたのはれが強い時には氷で冷やし、できる限り早く眼科専門医を受診しましょう。眼科が近くにない場合には、総合診療のできる医師であれば内科か外科でも診断が可能です。
11月26日
飛蚊症とは目の前を黒点やちり、ときには髪の毛や輪のようなものが動く症状のこと
目の前を黒点やちり、ときには髪の毛や輪のようなものが動く症状で、目の前に蚊が飛んでいるようにみえるため、飛蚊症と呼んでいます。ときには水玉のように透明なものもあり、これらはみな目を動かすといっしょにふわっと動いてみえます。
原因は何か
本来透明なはずの硝子体になんらかの濁りができ、その影が網膜に映ることによるものです。この濁りは硝子体の加齢による変化や、硝子体周囲から硝子体内への出血および炎症性物質の波及、遺伝性の硝子体の病気、全身の病気などによって生じます。
診断と治療の方法
診断は、瞳孔を目薬で開いて、眼底検査を行なえば簡単にわかります。
もっとも多いものは、加齢にともなう飛蚊症です。硝子体中に濁った線維が出てくる場合や、後部硝子体剥離といって硝子体のなかにできた水たまりが後ろにはじけて硝子体と網膜の間にすき間ができ、はがれた後部硝子体面上に濁りができて生じる場合などがあります。この場合は老化現象の1つで、病気ではないので、とくに治療をする必要はありません。
しかし、後部硝子体剥離が生じるとき、いっしょにひっぱられた網膜に穴があいてしまうことがあり、これを網膜裂孔といいます。この場合は、放置しておくと網膜剥離に進展し、視力が低下して、回復のためには入院して手術を受ける必要が出てきます。網膜裂孔だけのときに発見されれば、外来でレーザー治療を行なうだけで網膜剥離を防ぐことができます。
そのほか、出血や炎症性物質が硝子体中に広がった硝子体出血や、ぶどう膜炎による飛蚊症の場合でも早期治療が重要です。飛蚊症を自覚したら、なるべく早く眼科を受診し、精密検査を受けて、治療が必要なものかどうかをみてもらうことが大切です。
たいていの飛蚊症はなくならないので、医師の診断で治療の必要性がないとされた場合には、あまり気にしないのがよいでしょう。
11月26日
鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)、涙嚢炎(るいのうえん)は泣いてもいないし眼の痛みもないのに、常に涙が出て止まらず、涙嚢炎になれば涙に加えて、常に目やに(眼脂(がんし))も出ます
鼻涙管閉塞では、泣いてもいないし眼の痛みもないのに、常に涙が出て止まりません(流涙(りゅうるい))。涙嚢炎になれば涙に加えて、常に目やに(眼脂(がんし))も出ます(慢性涙嚢炎)。時には、まぶたから頬、鼻部にかけ、痛みを伴って発赤、腫脹(しゅちょう)し、発熱などを伴うこともあります(急性涙嚢炎)。
原因は何か・症状の現れ方
涙液の流れ
涙液は常に少量(毎分1~2μl、毎時0・1ml程度)分泌され、眼を潤(うるお)し、またさまざまな病原から眼を保護しています。涙液は目頭(内眼角)付近にあるまぶたの縁の小さな孔(あな)(上・下涙点(るいてん))から吸い込まれ、細い管(上・下涙小管。2つが合流して総涙小管(そうるいしょうかん)になる)を通過し、涙嚢(るいのう)という眼球の内側の袋に達し、鼻涙管(びるいかん)を通って鼻腔へと流れていきます。
鼻涙管閉塞
この経路が閉塞すれば常に流涙が起こり、なかでも鼻涙管閉塞が最も多くみられます。鼻涙管閉塞には先天性と後天性があり、先天性は鼻涙管の形成異常で、出生直後から常に流涙と眼脂が起こります。
後天性は、鼻の病気(鼻炎、蓄膿症(ちくのうしょう)、ポリープなど)が原因で鼻涙管閉塞を起こす場合と、眼の病気(結膜炎(けつまくえん)などの炎症の波及)が原因で鼻涙管閉塞を起こす場合があります。
高齢者に多く、流涙だけなら閉塞があるだけですが、うみ性の眼脂を伴うことが多くみられます(慢性涙嚢炎)。
慢性涙嚢炎
鼻涙管閉塞があると涙嚢に涙液が停滞しますが、これに細菌感染が起こると常にうみ状の眼脂が出るようになります。涙嚢部の皮膚の発赤、腫脹、疼痛などはありません。この状態を慢性涙嚢炎と呼びます。
時に、慢性涙嚢炎があっても、眼脂が出るだけで、あまり流涙の起こらない場合もあります。これは涙液の分泌が低下しているためと考えられます。
急性涙嚢炎
細菌感染により急激な涙嚢部の発赤、腫脹、疼痛、大量の眼脂、涙嚢への大量のうみの貯留などを起こす状態を急性涙嚢炎と呼びます。発熱などの全身症状を起こすこともあります。
急性涙嚢炎は炎症が涙嚢にとどまらず、周囲の組織に波及した状態で重症です。時に、脳髄膜炎(のうずいまくえん)を起こすことさえあります。急性涙嚢炎は、先天性鼻涙管閉塞の乳児にも起こります(新生児涙嚢炎)。
検査と診断
涙点から細い針を用いて生理食塩水などを注入し、鼻やのどの奥に流れてくるかどうかを調べます(涙道洗浄(るいどうせんじょう)、涙洗(るいせん))。閉塞があると液が逆流してきます。涙嚢にうみがたまっていると、うみが逆流して洗い流されます。
治療の方法
先天性鼻涙管閉塞の場合は、細い針金(ブジー)を涙点から鼻涙管に刺し込み、閉塞部を突き破ります(鼻涙管開放術)。涙嚢部を毎日マッサージすることで閉塞が開放されることもあります。
後天性鼻涙管閉塞の場合は、涙嚢にうみの貯留が認められなければ、閉塞部をブジーで開放します。これだけではほとんどの場合は再び閉塞するため、細くて柔軟なシリコン性のチューブを上・下涙点から鼻涙管に挿入し、鼻涙管内腔を確保して1カ月ほどそのまま留置しておく方法があります。この方法は手軽で効果的です。
しかし、シリコンチューブを抜いたあとに再閉塞した場合や、もともと慢性涙嚢炎があって涙嚢にうみの貯留が認められる場合は、涙嚢と鼻腔をへだてている骨に穴をあけ、涙嚢と鼻粘膜を直接つなぐ手術(涙嚢鼻腔吻合術(るいのうびくうふんごうじゅつ)、DCRと略される)を行います。
慢性涙嚢炎があっても、眼脂のみで流涙を自覚しない場合は、手術で涙嚢を取る(涙嚢摘出術)ことで眼脂は治ります。涙嚢摘出術は骨を削らなくてよいので、手術は楽です。
急性涙嚢炎は、原因となった菌を特定し、抗生剤の大量投与で炎症を抑えたのち、鼻涙管閉塞があれば前述の治療を行います。新生児涙嚢炎の場合でも、同様に抗生剤の投与で炎症を抑えたのち、鼻涙管開放術を行います。
病気に気づいたらどうする
常時の流涙や眼脂があれば、早めに専門医の診察を受けましょう。
11月26日
封入体結膜炎とは尿道炎、子宮炎症などの病原体が性行為によって眼に感染するもので、成人に結膜炎を起こします
封入体結膜炎は最近、性感染症(性病)のひとつとして注目されています。尿道炎、子宮炎症などの病原体が性行為によって眼に感染するもので、成人に結膜炎を起こします。また、新生児が母親から産道感染して結膜炎を発症します。
トラコーマは、急性の結膜炎で始まり、ついには角膜(黒眼)が混濁してしまう病気で、かつて失明の主要な原因でしたが、現在では世界的に激減しています。
原因は何か
封入体結膜炎、トラコーマともにクラミジアという同じ細菌(クラミジア・トラコマチス)で起こります。
症状の現れ方
封入体結膜炎は、性器にクラミジア感染をもっている人との性行為ののち、急性の結膜炎として充血、膿性の目やに(眼脂(がんし))、眼瞼腫脹(がんけんしゅちょう)などが起こります。下眼瞼結膜(がんけんけつまく)には、大きめのぶつぶつ(濾胞(ろほう))ができます。眼の症状のほか、耳の前のリンパ節がはれ、痛みを伴います。
新生児では生後5~12日ごろ、充血、膿性(のうせい)の眼脂(がんし)、眼瞼腫脹などが起こります。しばしば偽膜(ぎまく)という分泌物の塊が結膜にできます。
検査と診断
結膜から採取したサンプルを顕微鏡で調べると、結膜の細胞内に特徴的な「封入体」と呼ばれる増殖する細菌の塊が見つかります。また、短時間でクラミジア抗原を検出する簡便な試薬セットもあります。サンプルからクラミジアを培養する方法もありますが、時間がかかります。
性行為の相手に、性器クラミジア感染症があるかないかの情報も重要です。新生児では、母親の性器にクラミジア感染症があります。
治療の方法
クラミジアに有効な抗生剤の点眼や眼軟膏で治療します。完治するまで数週間かかります。性器クラミジア感染症があれば、抗生剤の全身投与をします。
病気に気づいたらどうする
早めに専門医の診察を受けてください。
11月26日
ぶどう膜は、虹彩、毛様体、脈絡膜と呼ばれる3つの組織を総称したもので、ぶどう膜の一部または全体に炎症をおこしたときにぶどう膜炎と呼んでいる
ぶどう膜は、虹彩、毛様体、脈絡膜と呼ばれる3つの組織を総称したものです。ぶどう膜の一部または全体に炎症をおこしたときにぶどう膜炎といいます。炎症がとくに虹彩や毛様体にだけある場合には、虹彩炎とか毛様体炎といいます。
ぶどう膜は血管が多く、炎症をおこしやすいところです。大半のぶどう膜炎の原因はわかっていません。
症状と診断
ぶどう膜に炎症がおきると、目はかすんでまぶしく、目が重く痛みがあったりします。角膜の周囲の白目が充血しますが、目やには出ません。角膜と虹彩、水晶体で囲まれた前房というところにある液はもともと透明ですが、炎症のために濁って白血球がたくさん出てきます。また、硝子体に濁りが出ることもあります。脈絡膜は網膜と接しているので、眼底をみると網膜が濁ったりはがれたりしています。
前房の炎症がひどいと虹彩と水晶体がくっついて緑内障という病気をおこしたり、水晶体が白く濁って白内障という病気になったりして視力がひじょうにわるくなることもあります。
治療の方法
炎症を抑えるために副腎皮質ステロイド薬を点眼したり、目に注射します。また、虹彩と水晶体がくっつくのを予防するため、散瞳薬といって瞳孔をひろげる目薬を点眼します。重症な場合には副腎皮質ステロイド薬を内服したり、点滴したりします。
11月26日
フリクテン性結膜炎のフリクテンとは水疱(すいほう)のことで、角膜(黒眼)や結膜に丸い隆起のできる病気
フリクテンとは水疱(すいほう)のことで、角膜(黒眼)や結膜に丸い隆起のできる病気です。
原因は何か
一種のアレルギーです。その原因は、昔は結核菌が多かったのですが、現在ではブドウ球菌や真菌(カビ)に対するアレルギーといわれています。
症状の現れ方
角膜(黒眼)に接する結膜が部分的に充血し、異物感を伴います。多くは角膜の右端か左端の結膜に起こります。数日すると充血の中心が隆起します。自然に治っても再発することが多くみられます。
検査と診断
症状から診断します。角膜に病変が広がることもあります。
治療の方法
ステロイド薬を点眼すると、普通、数日で治ります。
病気に気づいたらどうする
あまり悪質な病気ではありませんが、早めに専門医の診察を受けてください。
11月26日
VDT障害はパソコンなどを長時間使うことによって引き起こされる眼・体や心に影響の出る病気
VDT障害は、ワードプロセッサー、コンピュータなどのビジュアル・ディスプレイ・ターミナル(VDT)を、長時間使うことによって引き起こされる眼・体や心に影響の出る病気で、主に職業性疾患として問題になっています。
近年、機械の制御から事務処理に至るまで情報処理のほとんどがコンピュータを介して行われるようになり、VDT作業が著しく増え、それに伴う障害の発生が問題になってきました。
VDT作業は「CRTディスプレイ、キーボード等により構成される機器(VDT機器)を使用して、データの入力・検索・照合等、文書の作成・編集・修正、プログラミング等を行う作業」と定義されています。
原因は何か
VDT作業は、椅子に腰掛けた姿勢でVDT装置を注視しつつデータなどをキーボードで入・出力する作業で、従来のデスクワークと異なり視機能への負担が大きいこと、拘束(こうそく)姿勢を強いられることや、処理の高速化が容易なため負荷が過重になりやすいことがあります。
このような過重な負担によって次のような筋骨格系・視覚系・精神神経系の疲労症候が起こります。
- 特殊な輝度、色彩、コントラストの表示装置を注視することによって生じる眼精疲労(がんせいひろう)
- 作業姿勢を維持するために使う特定の筋肉の疲労、しこり、痛みなどの頸肩腕障害(けいけんわんしょうがい)
- 打鍵(キーを打つ)作業による手指伸筋部(しゅししんきんぶ)の腱鞘炎(けんしょうえん)
- 書痙(しょけい)(書字けいれん)様症状、書字または打鍵に際してのみ、手が硬直して、動作ができなくなる状態
- 単調な作業の連続による精神衛生上の問題
症状の現れ方
眼の症状には眼の疲れ(眼精疲労)、視力の低下、眼のかすみ、眼痛などが含まれ、これらの症状は1日の作業時間が長くなるほど多くなります。これらの訴えは、ドライアイ、額の圧迫感やめまい、吐き気などに進むこともあります。
体の症状としての肩こり、首から肩、腕の痛み、体のだるさなどの症状を訴えることもあり、慢性的になると背中の痛み、手指のしびれなども加わります。精神の症状としてイライラ感、不安感、抑うつ状態なども示します。
治療の方法
作業管理・作業環境管理の徹底が最も重要で、基本的には視距離・姿勢の拘束性を排除します。眼精疲労に対する屈折異常の矯正(きょうせい)も重要です。連続作業時間も長くなりすぎないように注意します。
精神神経系症状が軽度の場合、適切な休息程度で軽快することが多いのですが、中等度以上では薬物療法や作業軽減・休業が必要になることもあります。
予防対策はどうするか
適度な休憩をVDT作業の間に挟むことが必要です。その時間は1時間につき10~15分程度で、その際には近くを見る作業で眼の調節に負荷がかかっていた状態から、遠方の景色を見るような緊張を解いた状態にすることがすすめられます。体の筋の緊張を解く体操もよいことです。乱視、遠視ないし近視など、本人の屈折に合った眼鏡やコンタクトレンズの装用も必要です。
作業環境としては、適切な照明がVDT画面、原稿、およびキーボードに与えられることが必要です。また、書類と眼の距離も画面からの距離とあまり差がないようにします。画面と眼の距離は40~70cm程度、視線がやや下向きになる角度、画面の反射をさえぎるフィルターの利用などが必要です。
作業時に適切な姿勢が保てるように、机に合った椅子の形と高さも必要です。厚生労働省からは障害予防の指針が示されています。
11月26日
閉塞隅角緑内障は眼科検査薬である散瞳薬や興奮、暗い所(暗所では瞳孔が広がる)などによって起こります
緑内障を発症メカニズムから分けると、閉塞隅角緑内障と開放隅角緑内障の2つのタイプがあります。正常な眼では角膜と水晶体の間にある房水(ぼうすい)が絶えず生成、排出され、そのバランスを保っています。閉塞隅角緑内障は房水の出口にあたる隅角が虹彩(こうさい)によってふさがれることにより排出が困難になり、房水がたまり眼圧が高くなります。
原因は何か
隅角が虹彩によってふさがれてしまう原因としては、解剖学的因子(体の形からくるもの)と加齢変化(年齢によるもの)、散瞳誘因(さんどうゆういん)(瞳孔(どうこう)が広がるような条件)があります。解剖学的因子としては前房(眼球の前部、虹彩と角膜の間のスペース)が浅い、眼軸長(がんじくちょう)(眼球の長さ)が短い(遠視)、角膜直径が小さい、水晶体が厚い、水晶体が前のほうに移動している、などがあります。
水晶体の変化は加齢変化に伴うものとしても重要で、そのほかの加齢に伴う変化としては縮瞳(しゅくどう)(瞳孔が小さくなる)があります。散瞳(さんどう)は急性発作(急性閉塞隅角緑内障)の誘発原因として重要です。眼科検査薬である散瞳薬や興奮、暗い所(暗所では瞳孔が広がる)などによって起こります。
また、読書やうつ向き作業では水晶体が眼球の前方へ移動することから、急性発作の誘発原因とされています。
閉塞隅角緑内障には房水の排出口が軽く閉じたり開いたりを繰り返し、症状が治まったり悪化したりしているうちに排出口が慢性的に閉じてしまい、じわじわ眼圧が上がる慢性型と、房水の排出口が急にふさがる急性型があります。
症状の現れ方・検査と診断
急性発作が起こると、突然眼圧が高くなり、激しい眼の痛みや充血、眼のかすみ(虹視(こうし))、頭痛、吐き気、嘔吐などの症状が起こります。頭痛、吐き気などから内科を受診する人もいます。放置しているとひどい場合は失明してしまいます。50歳以上の遠視の女性に高頻度でみられます。検査では急激な眼圧上昇(通常は60~80mmHg)と隅角検査で閉塞隅角、充血や瞳孔の散大を認めます。
治療の方法
治療の第一選択は点滴や内服、点眼による薬物治療とレーザー治療です。薬物でできるだけ眼圧を下げたあと、排出口を閉じている虹彩にレーザーで孔(あな)をあけ、通りをよくします。この治療をレーザー虹彩切開術といいます。これは外来で行うことが可能で、入院の必要はありません。発作が片眼の場合、予防的に反対の眼にもレーザー治療をします。
レーザー治療で眼圧が下がらない場合や、レーザー治療が不可能なほど急性発作の程度が強い場合は、眼圧を下げる薬物治療や手術が必要になります。
症状の現れ方・検査と診断
慢性型は急性型と病気の機序(しくみ)は同じですが、自覚症状のないままに徐々に房水の排出口の閉塞が広範囲に進むことが多く、中期~末期になってから発見されることが多くなります。検査所見としては、中等度の眼圧上昇と、隅角検査で広範囲の隅角閉塞を認めます。急性と慢性の中間型として、軽度の発作を伴う亜急性というタイプもあります。
治療の方法
治療は急性型と同様に、レーザー虹彩切開術が第一選択で、それによっても眼圧が下がらない場合は薬物治療や手術が必要です。慢性型は中期~末期の進行した時点で初めて発見されることも多いことから、手術治療が必要になることが多いという特徴があります。
11月26日
ベーチェット病は粘膜を中心に、体のいくつかの部位に炎症を来す疾患で、そのなかのひとつの症状としてぶどう膜炎が起こります
日本ではいちばん多いぶどう膜炎として知られています。15~40歳の男性に好発し、青壮年期における失明の原因疾患として恐れられています。世界的には、シルクロード沿いに多いという特徴があります。
粘膜を中心に、体のいくつかの部位に炎症を来す疾患で、そのなかのひとつの症状としてぶどう膜炎が起こります。
原因は何か
免疫反応が自分の体に対して起こると考えられ、自己免疫疾患に近い疾患とみられていますが、詳細は不明です。何らかの感染症がきっかけになることがあるという説もあり、原因として連鎖球菌の感染が注目されています。
遺伝的素因も関係しているとされており、白血球の血液型ともいうべき組織適合抗原(HLA)のなかのB51が発症に関係しているといわれています。急に寒くなった時や、気象の急変に伴い、突然発症することが多いようです。
症状の現れ方
ぶどう膜炎の型として、前部(ぜんぶ)ぶどう膜炎(虹彩毛様体炎(こうさいもうようたいえん))のタイプと後部(こうぶ)ぶどう膜炎(網脈絡膜炎(もうみゃくらくまくえん))のタイプ、両者が合併する汎ぶどう膜炎のタイプとがあります。90%以上のケースで両眼ともに症状が現れます。前部ぶどう膜炎としては、眼のなかにうみがたまる(前房蓄膿(ぜんぼうちくのう))特徴的な炎症の形を示します。その場合の症状としては、眼が赤くなったり、痛くなったり、かすんで見えたりします。後部ぶどう膜炎としては、眼底出血、白斑、血管炎を主体とした炎症の形を示します。
こうした眼の症状が発作的に繰り返し現れて、次第に視力が低下してゆきます。重症の場合は黄斑部(おうはんぶ)に変性(組織の破壊)を起こし、視神経(ししんけい)に萎縮(いしゅく)を来して失明に至ってしまいます。
多くの場合、これらの眼の症状よりも先に眼以外の症状が現れます。眼外症状として直径数mmの円形白色の浅い有痛性潰瘍(口腔内アフタ)が口腔内に1~数十個でき、再発を繰り返します。また皮膚症状として、赤~暗褐色のやや隆起した1~数cmの皮疹が下腿、とくに膝(ひざ)から下に現れます。ひげそり負けしやすく、傷口が化膿しやすくなります。時に陰部に潰瘍(かいよう)がみられます。ほかには関節炎や中枢神経系の異常、腸の潰瘍性病変がみられることもあります。
検査と診断
特定の組織適合抗原(B51)が陽性になることが多く、診断の参考になります。皮膚の針反応が陽性になり、血液検査では炎症性の所見がみられます。口腔の再発性アフタ、皮膚症状、ぶどう膜炎、外陰部潰瘍(がいいんぶかいよう)が4主徴といわれています。
治療の方法
前部ぶどう膜炎については、消炎のためのステロイド薬と、虹彩の癒着(ゆちゃく)予防のための散瞳薬(さんどうやく)の点眼を行います。炎症が強ければ、眼のまわりにステロイド薬の注射を行います。後部ぶどう膜炎の発作を繰り返すものには、コルヒチンや免疫抑制薬を使います。ステロイド薬の全身投与は、減量・中止後に激しい炎症発作を引き起こすことが多いため、本症では原則として用いません。
病気に気づいたらどうする
失明の危険性の高い疾患であり、すみやかに適切な検査・治療を受けることが必要です。
11月26日
慢性結膜炎は細菌感染やアレルギー、涙液(るいえき)分泌低下(ドライアイ)などによる原因により急性結膜炎の症状がゆるやかながら長く持続する状態
急性結膜炎の症状がゆるやかながら長く持続(数週間から場合によっては数年以上)する状態です。
原因は何か
細菌感染やアレルギー、涙液(るいえき)分泌低下(ドライアイ)などによります。
症状の現れ方
常に、結膜の充血、目やに(眼脂)、異物感、掻痒感(そうようかん)などの不快な症状があります。時々、症状がひどくなることもあります。眼瞼(がんけん)結膜(まぶたの裏側)にぶつぶつ(乳頭)ができたり、小さな砂状の結晶(結膜結石)ができることもあります。
検査と診断
眼脂のなかの細菌培養や、結膜からこすりとった細胞のサンプルや、眼脂構成成分の顕微鏡検査などを行います。ドライアイが疑われれば、涙液分泌能検査を行います。
治療の方法
細菌性では抗菌薬の点眼をします。非ステロイド性消炎薬や消炎酵素薬の点眼も行います。アレルギー性は掻痒感の強い場合は、初めはステロイド薬の点眼で強力に炎症を抑え、次いで非ステロイド性の抗アレルギー薬、消炎薬や消炎酵素薬の点眼で病状の鎮静化を図ります。
ドライアイでは、人工涙液の点眼、乾燥予防などを行います。結膜結石は、結膜から露出すると異物感の原因となるので、点眼麻酔をして針先などで除去します。
病気に気づいたらどうする
ひどくない程度でも不快な症状が持続するようなら、専門医の診察を受けてください。
11月26日
脈絡膜腫瘍は眼の腫瘍がよくできる部位がぶどう膜といわれる部分
眼にも腫瘍ができますが、眼の腫瘍がよくできる部位がぶどう膜といわれる部分です。俗に茶眼(ちゃがん)といわれる部分を虹彩(こうさい)と呼びます。この虹彩の裏側には毛様体(もうようたい)と呼ばれる部分があり、さらにこれが眼の後ろまでつながり、脈絡膜と呼ばれる組織になります。これら虹彩、毛様体、脈絡膜を総称してぶどう膜と呼びます。
この部位の特徴は、色素が多く、血管が豊富にあることです。そのため、ぶどう膜には原発性の腫瘍がよくでき、他の部位の腫瘍からの転移も起こるのです。とくに脈絡膜は、ぶどう膜のなかでも最も腫瘍が生じる場所で、多くの眼腫瘍がこの部位にできます。
この脈絡膜腫瘍の代表として、原発性腫瘍では悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)や血管腫(けっかんしゅ)があります。転移性腫瘍では肺がん、乳がんからの転移が多いのが特徴です。
症状の現れ方
腫瘍が生じる部位により異なります。飛蚊症(ひぶんしょう)が初期の症状である場合もありますが、転移性の腫瘍の場合、多くは網膜のいちばん感度のよい黄斑部(おうはんぶ)の近くに腫瘍が生じ、腫瘍周囲に網膜剥離(もうまくはくり)を伴うこともあるために、それによるゆがみや視力低下が生じてきます。原発性の場合も、腫瘍が生じる眼のなかの位置により、症状の発現に差があります。
検査と診断
診断は、眼底検査による腫瘍の存在を確認することが第一歩です。原発性の代表的脈絡膜腫瘍である悪性黒色腫では、茶色~黒褐色の隆起性病変として認められます。また、蛍光(けいこう)眼底造影検査、MRI検査、放射性元素を用いる核医学検査なども診断に有用です。
転移性のものでは、多くの場合、眼の病変の診断の前に肺がんや乳がんなどの診断がついており、その経過中に症状が現れ、眼底検査で診断されます。なかには、眼の腫瘍の発見を機に原発巣が見つかる場合もあります。
治療の方法
治療方法は、原発性か転移性かにより異なります。
原発性の代表である悪性黒色腫の治療として、主に次のような方法があります。眼球摘出、腫瘍局所切除、放射線治療です。これらの治療方法の選択は、腫瘍の大きさや、その広がり方などを考慮して決定されます。それ以外にも、抗がん薬の眼動脈への注入療法、温熱療法などがあります。残念ながら悪性黒色腫の特徴として、全身への転移が問題となり、予後は大変不良です。
転移性の場合、腫瘍の性状は原発巣の腫瘍と同じです。治療の方法は、多くの場合、放射線治療と化学療法が中心となります。この場合も予後は大変不良です。
病気に気づいたらどうする
脈絡膜腫瘍の抱える最大の問題は、眼球の維持と、生命の予後です。悪性黒色腫は眼科腫瘍としては多いものですが、多くの眼科医にとっては、頻繁に遭遇する腫瘍ではないので、眼腫瘍専門の眼科医に相談されることをすすめます。
転移性の場合は、原発巣を治療している医師と、放射線医ならびに眼科医の間での連携が大切になります。これらの連携がとられるように主治医に相談し、治療することが重要です。
11月26日
眼の化学外傷は家庭用洗剤の眼部飛入なども化学薬品が眼に混入すること
救急外来に多い外傷のひとつですが、原因となった化学薬品により予後が大きく違ってきます。また、受傷直後の応急処置が非常に重要です。
原因は何か
労働災害のほか、家庭用洗剤の眼部飛入なども原因のひとつになっています。
症状の現れ方
化学薬品には主に酸とアルカリがあります。酸はアルカリと比べ組織透過性(とうかせい)が低いために、障害が組織表面にとどまることが多く、アルカリは組織浸透性(しんとうせい)が高いために、障害が短時間に生じるといわれています。
症状は受傷直後からの眼痛、流涙(りゅうるい)、充血などです。眼の損傷の程度が強ければ、角膜混濁(かくまくこんだく)、緑内障(りょくないしょう)、白内障(はくないしょう)、ぶどう膜炎などの合併症を生じ、視力の低下を来します。
検査と診断
問診で飛入した薬品の種類を特定し、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡で眼の表面の損傷の程度、眼内への浸透の程度を診察し、早急に処置を行うように準備をすすめます。
治療の方法
受傷した眼の予後は、その原因となっている薬剤にどの程度の時間接触していたかによって大きく左右されます。
そのため、受傷したらホースやシャワーなどを用いて、水道水で最低10分間は洗眼してから医療機関を受診するようにします。
受診直後から生理食塩水などを用いて洗眼を始め、重症の場合は入院して持続洗眼を行います。十分な洗眼後は点眼治療による消炎、感染予防、眼痛の軽減を図りますが、重症の場合は手術療法が必要になることもあります。
応急処置はどうする
前述したとおり、可能なかぎり受傷後早期から洗眼を始め、化学薬品の組織への浸透を最低限にとどめるように努めることが重要です。その際、痛みを伴いますが、眼を大きくあけた状態で洗うようにしてください。
11月26日
網膜芽細胞腫は眼のなかにできる悪性の腫瘍で、ほとんどが5歳以下の乳幼児期に起こります
眼のなかにできる悪性の腫瘍で、ほとんどが5歳以下の乳幼児期に起こります。1万5000~2万人に1人の割合で発症するとされ、両眼性と片眼性があります。悪性の腫瘍ですから、視機能だけでなく命にも関わる病気です。
原因は何か
遺伝性と非遺伝性がありますが、どちらもがん抑制遺伝子であるRB遺伝子の異常です。遺伝性は両眼性が多くて発症年齢は低く、非遺伝性は片眼性が多くて発症年齢は高いという特徴があります。
症状の現れ方
自分で症状を訴えることがない乳幼児の病気なので、たいていは周囲の人によって気づかれます。最も多いのが白色瞳孔(はくしょくどうこう)で、瞳が白色あるいは黄白色になることで気づかれます(キャッツアイ、ネコの眼と表現される)。次いで多いのが斜視(しゃし)です。斜視は片眼の視力が著しく低下して、両眼視が崩れることによって起こります。
検査と診断
多くの場合、眼底検査で典型的な腫瘍を認めるため、診断は簡単です。しかし、時に網膜剥離(もうまくはくり)、強い眼内炎症、緑内障(りょくないしょう)などを伴って、腫瘍を肉眼では確認できないこともあります。その場合、診断はそれほど簡単ではなく、超音波、X線、CT、MRIなどの画像診断を参考にして判断することになります。
治療の方法
治療にはさまざまな選択肢があり、治療に対する考え方も変遷を重ねてきています。
大きく分けて、眼球摘出術と眼球保存療法があります。眼球保存療法には放射線照射、光凝固術(ひかりぎょうこじゅつ)、冷凍凝固術、化学療法(抗がん薬の投与)、温熱療法などがあります。
腫瘍の大きさや数、眼外への浸潤(しんじゅん)の有無、両眼性か片眼性かなどにより治療方法が選択されます。最近の傾向としては、眼球摘出をなるべく避け、可能なかぎり眼球保存療法で治そうという考え方が強まってきています。
病気に気づいたらどうする
網膜芽細胞腫は、めったにある病気ではなく、予後も重大という、眼科のなかでもかなり特殊な病気です。一般の眼科医には手に余る病気ですから、専門的に扱っている眼科医に診断と治療を委(ゆだ)ねるべきです。
病気を受け入れることができず、民間療法などに走って命を危うくするようなことだけは避けましょう。
11月26日
網膜芽細胞腫はRB遺伝子の変異によっておこる病気
両眼性の網膜芽細胞腫は、平均して生後7カ月で起こります。片眼性では、平均して生後20カ月で起こります。日本人では1万5000人に1人発症し、そのうち遺伝性は40%です。松果体腫瘍(しょうかたいしゅよう)、放射線治療による二次がんとして骨肉腫(こつにくしゅ)などが起こることがあります。
原因は何か
RB遺伝子の変異です。
検査と診断
遺伝子検査で患者さんに変異の見つかる割合は70~80%です。患者さんにとって、遺伝子検査の意義はあまりありません。孤発性(家系にはみられない)、片眼性の場合、変異が認められれば反対の眼にも発症の可能性がありますが、変異が特定されなくても遺伝性は否定できないので、反対の眼の観察を怠らないことが大切です。
孤発例と考えられる場合でも、その親の眼底検査で自然治癒のあったことが疑われる場合があり、遺伝性かどうかの診断に参考となることがあります。発症前遺伝子診断の適切な年齢は出生1カ月以内です。
遺伝子変異が見つかった人、あるいは家系内でリスクが高いと考えられる人については、結婚前後に保因者診断が行われることもありますが、遺伝カウンセラーとの相談をすすめます。
治療と管理方針
家系内でリスクが高いと考えられる人については、出産前なら妊産婦検診時の胎児眼球超音波検査でわかることがあります。生後1週間以内~5歳まで、年に一度の眼底検査を続けます。片眼のみ発症した人の反対の眼についても同じです。
11月26日
網膜色素変性症は網膜の神経細胞が徐々に死んでいくことにより変性萎縮(へんせいいしゅく)に陥り、その後に黒い色素が沈着してくる病気
網膜の神経細胞が徐々に死んでいくことにより変性萎縮(へんせいいしゅく)に陥り、その後に黒い色素が沈着してくる病気です。最初に障害が起こる神経細胞は視(し)細胞、なかでも暗い所ではたらく杆体(かんたい)細胞です。
いろいろな病型があるため、発症の時期、症状、進み方などに広い幅があり、人によってさまざまです。日本では、3000~8000人に1人くらいの割合で発症すると考えられています。
原因は何か
遺伝子の異常で起こる病気です。遺伝子異常の種類は、無数といってもよいほどたくさんあることがわかっており、その違いによって、多様な臨床像や経過をとると考えられています。遺伝の形式は、おおよそ常染色体優性(じょうせんしょくたいゆうせい)、劣性(れっせい)、X連鎖性(れんさせい)、孤発性の4つがあります。
症状の現れ方
代表的な症状は夜盲(やもう)、視野狭窄(しやきょうさく)、視力低下、羞明(しゅうめい)(まぶしい)などです。多くの場合、最初に自覚する症状は夜盲です。日が暮れるとよく見えない、暗い所に急に入るとまったく見えない、時間がたってもほかの人のようには見えてこないなどです。逆に、明るい所でまぶしいという症状もあります。
視野狭窄が進むと、歩く時や自転車に乗った時に足元がわかりにくかったり、横から出てくる人や車に気づきにくくなったりします。視力は長期間正常に保たれることもありますし、早期に低下することもあります。
白内障を合併することも多く、その場合はかすみ感が現れます。
検査と診断
眼底検査、視野検査、暗順応(あんじゅんのう)検査、網膜電図検査などで診断されます。眼底検査で、特徴的な眼底所見があれば診断は難しくありません。
視野検査では求心性狭窄(きゅうしんせいきょうさく)、輪状暗点(りんじょうあんてん)などがみられます。網膜電図は特徴的で、初期から大きく低下する、あるいは消失するなどがみられ、診断を確定するのに有力です。
治療の方法
薬物ではビタミンA、E、血管拡張薬などが一般的ですが、今のところ確実に有効という方法は見いだされていません。現在、精力的に研究が進められている遺伝子治療、移植医療、再生医療、人工網膜など先端的医療の臨床応用が実現すれば、治療が可能になるでしょう。
根本治療はできませんが、症状に応じて対策を考えることは重要です。羞明には遮光(しゃこう)眼鏡の装用、残されている視機能を有効に活用するには弱視(じゃくし)眼鏡、拡大読書器などが有用です。また、白内障を合併している場合には、白内障手術・眼内レンズ挿入が効果的です。
病気に気づいたらどうする
専門医に診断してもらい、自分の病気を正しく理解することがまず必要です。網膜色素変性症をめぐっては、患者さんの数が多いこと、遺伝病であること、治療が困難であることなどから、さまざまな問題、混乱があると感じています。病気を正しく理解することから始め、残存視機能の活用を考えること、カウンセリングを受けることが有意義と思います。
11月26日
網膜振盪症は外傷のうち比較的その外力が弱い場合に生じる網膜の白色混濁
外傷のうち比較的その外力が弱い場合に生じる網膜の白色混濁のことで、視力に影響しないことが多く、受傷後1~2週間で自然に治ります。
なお、網膜剥離(もうまくはくり)などとの区別が必要になります。
症状の現れ方
鈍的外傷により生じる他の障害の症状を合併していることが多いのですが、網膜振盪症自体の自覚症状は乏しいのが普通です。ただし、黄斑部(おうはんぶ)という網膜の中心部に混濁が及ぶと視力低下の原因になりえます。
検査と診断
視力・眼圧・細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査および眼底検査が必要です。
治療の方法
治療を必要としないことが多いのですが、網膜に変性を起こし、網膜機能が低下して回復しないこともあるため、注意深く経過を観察する必要があります。また、外傷性虹彩炎(こうさいえん)、前房出血(ぜんぼうしゅっけつ)、虹彩離断(こうさいりだん)、網膜剥離などの合併に注意が必要です。
11月26日
網膜静脈閉塞症は網膜静脈に血栓ができて、血液の流れが悪くなる病気
網膜静脈に血栓ができて、血液の流れが悪くなる病気です。血液が血管外にあふれ出して、網膜に出血やむくみを起こします。詰まる部位によって中心静脈閉塞症(ちゅうしんじょうみゃくへいそくしょう)と分枝静脈閉塞症(ぶんしじょうみゃくへいそくしょう)があります。
原因は何か
動脈閉塞症と同様、年齢が高いほど起こりやすいので、加齢が大きな要因と考えられています。やはり糖尿病、高血圧症、動脈硬化症の人では起こる率が高くなります。
分枝静脈閉塞症は、交差部で静脈が動脈に圧迫されて血の流れが悪くなることが、血栓形成の一因と考えられています。
症状の現れ方
症状は、中心静脈閉塞症と分枝静脈閉塞症では違いますし、同じ分枝静脈閉塞症といっても詰まる部位によってずいぶん違います。出血や浮腫が網膜の中心に及んだ場合、視力が低下してきますが、症状の現れ方はゆっくりです。
一般に、中心静脈閉塞症では症状が強く出ます。分枝静脈閉塞症では詰まる部位によって症状の現れ方は違いますが、まったく自覚症状がないこともめずらしくありません。
静脈閉塞症は急性期(静脈が詰まった直後)には、出血やむくみによる症状が主体ですが、何年かのちに突然、硝子体(しょうしたい)出血を起こすことがあります。硝子体出血を起こすと、黒い塊が眼の前に現れて浮遊したり、出血量が多ければほとんど物が見えなくなったりします。
検査と診断
眼底検査によって容易に診断できます。静脈が怒張(どちょう)(ふくれる)し、ハケで掃いたような特徴的な網膜の出血がみられます。これは網膜神経線維(もうまくしんけいせんい)の走行に沿って出血するためです。分枝静脈閉塞症では、詰まった部位を要にして扇状に出血が広がります。中心静脈閉塞症では視神経乳頭を中心にして放射状に出血します。
蛍光(けいこう)眼底造影は、ほとんど必須といってよい検査です。網膜血管の循環状態、血管の閉塞、網膜のむくみなどが明瞭に映し出されます。視力に影響するのは、主として網膜中心部のむくみです。詳しく眼底を見ることで診断できますが、最近開発されたOCT(光学的干渉断層計)では網膜の断面図を見ることができます。
治療の方法
治療の方法はおおまかに、経過観察、薬物治療、レーザー網膜光凝固術(もうまくひかりぎょうこじゅつ)、硝子体手術があります。静脈閉塞症は、詰まる部位、出血の範囲・程度、経過など人によって千差万別です。軽症であれば、経過をみているだけで自然に治ってしまうこともあります。
薬物治療では血管を拡張させる薬、血管を強くする薬、出血やむくみの吸収を促進する薬などが内服で使われます。
レーザーによる網膜光凝固の目的は2つあります。ひとつは急性期での出血、浮腫の吸収を促進することで、網膜中心部にむくみがある場合によく行われます。もうひとつは、硝子体出血を予防することで、静脈閉塞の程度が強く、かつ範囲が広い場合に行われます。
硝子体手術は、硝子体出血を起こした場合の治療として以前より行われていましたが、最近は網膜中心部のむくみを取るためにも行われるようになりました。詰まっている部位で血管の鞘(さや)を切り開く手術(血管鞘切開術(けっかんしょうせっかいじゅつ))もありますが、今のところ一般的ではありません。
病気に気づいたらどうする
緊急に治療を要する病気ではありませんが、レーザーや手術など積極的な治療のタイミングというものがあります。眼科専門医に診てもらい、経過に応じた治療を受けることが必要です。
11月26日
網膜動脈閉塞症は網膜動脈が詰まり、血液が網膜に行き渡らなくなる病気
網膜動脈が詰まり、血液が網膜に行き渡らなくなる病気です。血液の供給が途絶えた網膜の細胞は、酸素不足に陥って死んでしまいます。眼の病気としては重いもののひとつです。
詰まる部位によって中心動脈閉塞症(ちゅうしんどうみゃくへいそくしょう)と分枝動脈閉塞症(ぶんしどうみゃくへいそくしょう)があり、詰まり方には血栓(動脈のなかに血の塊ができて内腔を塞ぐ)と塞栓(そくせん)(心臓など他の部位から血の塊が流れてきて詰まる)があります。
原因は何か
年齢が高いほど起こりやすくなるので、加齢による血管や血液の変化が基礎にあると考えられます。糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)の人は起こる率が高くなることが知られています。
若い人にも起こることがあり、その場合の原因には膠原病(こうげんびょう)など自己免疫疾患、動脈の炎症、経口避妊薬(けいこうひにんやく)の内服などがあります。
症状の現れ方
血の通わなくなった網膜はすぐに機能を失うので、症状は突然現れます。中心動脈閉塞症では視野全体が暗くなり、視力も大きく低下します。分枝動脈閉塞症では、閉塞した部分に対応する視野が暗くなります。
視力は、閉塞した部分に網膜の中心が含まれるかどうかにかかっています。中心が含まれれば視力は低下し、含まれなければ低下しません。
一瞬、片方の眼が暗くなってしばらくして治るというような前駆症状が何回か起こり、その後本格的に発症することもあります。
検査と診断
眼底検査でほとんど診断できます。中心動脈閉塞症では網膜全体が白くにごり、中心だけが赤い斑点(桜実紅斑(さくらんぼこうはん)という)のように見えます。分枝動脈閉塞症では閉塞した範囲の網膜が白くにごり、正常な網膜との境目がはっきりわかります。
蛍光(けいこう)造影検査(蛍光物質を肘の静脈から注射して網膜血管の血流を撮影する方法)を行えば、診断は確実になります。
治療の方法
血管を拡張する薬物や血栓を溶かす薬物、副腎皮質ステロイド薬の内服、点滴を行うのが一般的です。角膜を切開して前房水(ぜんぼうすい)を排出することもあります。これを前房穿刺(せんし)といい、眼圧を急激に下げて血管を拡張させるのが目的です。
視機能がもどるかどうかは、血管が詰まっていた時間の長さによります。早い段階で血流が再開すればかなり見え方はもどりますが、長時間詰まっているともどりにくくなります。
病気に気づいたらどうする
緊急に治療を必要とする病気です。すぐに眼科を受診し、診断と治療を受ける必要があります。
11月26日
網膜剥離は網膜に孔(あな)があき、そこから網膜の下に水が入って起こる病気
網膜が網膜色素上皮(もうまくしきそじょうひ)から分離し、網膜の下に水がたまる病気です。おおまかに裂孔原性(れっこうげんせい)網膜剥離と非裂孔原性網膜剥離に分けられますが、普通は網膜剥離といえば裂孔原性網膜剥離を指すので、ここでは裂孔原性網膜剥離について解説します。
裂孔原性網膜剥離は網膜に孔(あな)があき、そこから網膜の下に水が入って起こる病気です。毎年1万人に1人くらいの割合で起こると考えられています。剥離した網膜は徐々に機能を失っていくので、放置すれば失明に至る病気です。
そのため、以前は恐ろしい病気というイメージもありましたが、最近では手術でほとんど治るようになっています。
原因は何か
裂孔原性網膜剥離の原因は、網膜に孔があくことですが、裂孔は何の理由もなしにできるわけではなく、しかるべき前状態ないし原因があります。たいていの場合、網膜裂孔が起こりやすい場所を元々もっている人に網膜裂孔は起こり、そして網膜剥離に至ります。前状態のなかで最も多いのは格子状変性(こうしじょうへんせい)と呼ばれるものです。
網膜裂孔には2つの代表的なでき方があります。最も多いのは後部硝子体剥離(こうぶしょうしたいはくり)に伴ってできる馬蹄形(ばていけい)(弁状)裂孔で、中年以降で多く見られます。若年者では、格子状変性内にできる円孔が最も多く見られるタイプです。この両者で網膜剥離の大部分が占められています。
そのほかにも、若年者ではアトピー性皮膚炎、家族性硝子体網膜症(しょうしたいもうまくしょう)、高齢者では強度近視に伴う黄斑円孔(おうはんえんこう)など、それぞれに特徴的な裂孔のでき方があります。男性では眼打撲などの外傷によるものもめずらしくありません。
症状の現れ方
若年者に多い格子状変性内の円孔によるものは、丈の低い網膜剥離がゆっくりと進行します。このタイプでは網膜剥離が周辺部にとどまっている間は症状がなく、剥離が中心近くに達して視野の欠損に気づいたり、中心に達して視力の低下に気づいたりします。前駆症状はほとんどありません。
中高年に多い後部硝子体剥離による裂孔では、丈の高い網膜剥離が急速に進行することが多く、しばしば短時間で視野欠損、視力低下が現れます。飛蚊症、光が走るように見える光視症などの前駆症状がみられることも少なくありません。
検査と診断
膜剥離自体は、眼底検査で容易に診断できます。網膜剥離の検査では、原因となった網膜裂孔をさがし出すことがとくに重要です。網膜裂孔は眼底の周辺部に起こりやすいので、周辺部は慎重に検査する必要があります。
硝子体出血や白内障などで眼底が見えないもこともありますが、その場合は超音波検査、網膜電図(眼底に光をあてて、網膜の反応を電位変化として記録する)検査で網膜剥離の有無を判断します。
治療の方法
ほとんどの場合は手術が必要です。方法は、経強膜法(けいきょうまくほう)と硝子体手術の2通りあります。若年者に多い格子状変性の円孔による丈の低い網膜剥離では、ほとんどの場合、経強膜法が行われます。中高年者の丈の高い網膜剥離では、裂孔の大きさ、位置などでどちらを選ぶかを決めます。
最近では、徐々に硝子体手術の割合が増えてきています。網膜剥離がこじれた状態である増殖硝子体網膜症、黄斑円孔による網膜剥離、巨大裂孔による網膜剥離などでは硝子体手術が主に行われます。軽い網膜剥離では網膜光凝固術で治療することもあります。
病気に気づいたらどうする
網膜剥離の治療は急を要することが多いので、すみやかに眼科医に診てもらう必要があります。
11月26日
ボシュロムのメダリストワンデープラスは夜まで続く快適な装用感とクリアな視界を実現したメダリストワンデーの後継レンズ
ボシュロムのメダリストワンデープラスは従来のメダリストワンデーの後継者で、涙をレンズにひき寄せる「ティア モイスト テクノロジー」と視界のぼやけ・にじみを解消する「アスフェリック(非球面)デザイン」。
2つの革新が、夜まで続く快適な装用感とクリアな視界を実現します。
中心厚も従来品の約半分の薄さで装用感も大幅に向上。改良されたブリスターは開封しやすく、特殊処理によりうるおい感も持続します。
涙がレンズ全体に広がりやすいデザイン
レンズ周辺部のカーブが緩やかで、厚さも薄いので、瞬きするたびに涙がレンズ全体に広がりやすくなっています。
涙を引き寄せる「うるおい成分」
レンズ保存液に涙を引き寄せる「うるおい成分」を配合。レンズ全体を涙のベールで包み込むので、うるおいを長時間維持できます。
汚れがつきにくく乾燥しにくい非イオン性素材
コンタクトレンズが乾燥する主な原因は汚れです。汚れがつきにくい非イオン性レンズは、乾燥にも強く、つけたてのみずみずしさが一日中ずっと続きます。
アスフェリック(非球面)デザインで夜でも変わらないクリアな視界
レンズ周辺部のカーブによって起こる視界のにじみ、ぼやけを解消しました。夜や暗い場所で、よりクリアな視界が得られます。
アスフェリック(非球面)デザインは周辺部から入ってくる光と中心部から入ってくる光が網膜上の1点に集まるので、像がくっきり見えます。
11月26日
網脈絡膜炎は網膜は光を感じる器官、カメラでいうとフィルムにあたるところで、この部位に炎症が起こると、視力が著しく低下することがある
脈絡膜(みゃくらくまく)に炎症が起こるものを脈絡膜炎と呼びますが、網膜炎を合併することが多く、その場合は、網脈絡膜炎と呼びます。
眼の後ろのほうに位置する網膜や脈絡膜の炎症なので、後部(こうぶ)ぶどう膜炎(まくえん)とも呼ばれています。網膜は光を感じる器官、カメラでいうとフィルムにあたるところで、この部位に炎症が起こると、視力が著しく低下することがあります。
原因は何か
虹彩毛様体炎(こうさいもうようたいえん)と同じく、炎症の起こった部位に基づいた病名であり、原因は多岐にわたります。大きく感染症と免疫反応とに分けられます。
感染症には、結核(けっかく)、梅毒(ばいどく)、ハンセン病などの細菌、ヘルペスやサイトメガロウイルスなどのウイルス、真菌(しんきん)(カビ)、トキソプラズマなどの原虫、イヌ回虫などの寄生虫による感染などがあげられます。
免疫反応による代表的な疾患としては、後述するサルコイドーシス、ベーチェット病、原田病などがあげられます。このほかにも、各種の自己免疫疾患やその類縁疾患に併発することが知られています。
症状の現れ方
視力の低下、眼のかすみ、まぶしさなどを自覚します。黒い小さなものが飛んでいるように見えること(飛蚊症(ひぶんしょう))もあります。一方で、眼の痛みや充血などの強い眼刺激症状はまれです。
検査と診断
眼底検査はもちろんのこと、腕から造影剤を注射して眼のなかの血管の状態を見る検査(蛍光(けいこう)眼底造影検査)が必要になります。また虹彩毛様体炎の時と同じく、全身検査を行って炎症を引き起こしている原因をつきとめることも大切です。最近では、硝子体(しょうしたい)を手術で直接取って、原因を検索することも行われます。
治療の方法
炎症を抑えるためにステロイド薬の投与が基本ですが、点眼だけでは網膜や脈絡膜に達する量が少ないため、炎症の程度によっては、ステロイド薬を目のまわりに注射したり、点滴や内服が必要なこともあります。また最近では炎症によって起こった硝子体のにごりを取り除いたり、黄斑のはれ(黄斑浮腫(おうはんふしゅ))を引かせるために硝子体の手術も行われます。
感染によるものの場合は、消炎に加えてそれぞれの病原体に応じた薬剤の投与も行われます。ベーチェット病をはじめとする免疫反応によるものでは、免疫抑制薬の投与が行われることがあります。
病気に気づいたらどうする
多くの種類の疾患が含まれているため、一概に予後がどうと論じることはできませんが、炎症が網膜に及んで黄斑や視神経が損傷を受けると、視力の著しい低下を来すため、早めに適切な検査、治療を受けることが大切です。
11月26日
翼状片とは角膜(かくまく)(黒眼)に結膜(けつまく)(白眼)が伸びて侵入してくる病気
翼状片とは角膜(かくまく)(黒眼)に結膜(けつまく)(白眼)が伸びて侵入してくる病気です。普通、鼻側から侵入してきますが、耳側と鼻側の両側から侵入してくる場合もあります。ひどい場合は、両側から侵入した組織が橋のようにつながることもあります。
原因は何か
紫外線が原因のひとつと考えられています。このため屋外で労働する人に多い傾向があり、また、緯度の低い地方、日本なら沖縄県に多い傾向があります。
症状の現れ方
徐々に角膜(黒眼)に結膜(白眼)が伸びて侵入してくるので、鏡を見るとわかります。侵入した結膜は、多少赤みを帯びていることが普通です。
痛みもなく、ほかには症状はありませんが、放置して大きくなり角膜中央にかかると、視力が低下します。
検査と診断
細隙灯(さいげきとう)顕微鏡(スリットランプ)による検査で容易に診断できます。
治療の方法
侵入してきた結膜組織の大きさが、角膜の端から3mm程度(角膜中心までのおよそ半分)になると、侵入した結膜組織とその根元の結膜自体を切除する手術をしなくてはなりません。この時、角膜自体も表層は混濁しているため、薄くそぎとる必要があります。
3mm以上に成長した翼状片では、手術しても不正乱視(ふせいらんし)(角膜表面がいびつな形になること)が残って、多少視力低下が残る場合があります。問題は、手術後再発するケースが少なからずあることで、その場合は再手術が必要です。
再発を少なくするため、一種の抗がん薬(マイトマイシンC)を術後に点眼することもありますが、角膜や強膜(きょうまく)に対する毒性に気をつけなければなりません。
また、手術方法自体もいろいろ工夫されています。主として結膜を切除した欠損部に、ほかの場所の健常な結膜を移植する方法ですが、残念ながら再発率はゼロには至っていません。
病気に気づいたらどうする
徐々にしか進行しませんが、専門医の診察を受けてください。
11月26日
乱視とは眼球の屈折面が球面ではなく、眼の経線方向によって屈折力が異なるため、外界の1点から出た光が眼内で1点に結像しない眼の屈折状態を総称したもの
乱視とは
乱視とは、眼球の屈折面が球面ではなく、眼の経線方向によって屈折力が異なるため、外界の1点から出た光が眼内で1点に結像しない眼の屈折状態を総称したものです。
乱視はその光学的性質から、以下のように分類されています。
正乱視
正乱視は、角膜(かくまく)または水晶体(すいしょうたい)の対称的な歪(ゆが)みのために生じ、円柱レンズによって矯正(きょうせい)が可能な乱視の総称です。
円柱レンズとは、円柱を軸に平行な平面で切り取ったものです。軸方向には屈折力がありませんが、軸と垂直方向に屈折面があるレンズで、凹と凸の円柱レンズがあります。その円柱レンズと球面レンズの組み合わせのパターンにより、近視性(きんしせい)乱視、遠視性(えんしせい)乱視、混合乱視に分類されます。
別の分類方法として、屈折力が強い強主経線が垂直方向の直(ちょく)乱視、同じく強主経線が水平方向の倒(とう)乱視、強主経線が斜め(0度または90度以外)の方向である斜(しゃ)乱視という3種類に分ける場合もあります。
さらに、強主経線が正視つまり球面レンズでの補正を必要としない単(たん)乱視、強主経線とそれに直交する屈折力が弱い弱主経線が、どちらも遠視もしくは近視である複(ふく)乱視、強主経線が近視で、かつ弱主経線が遠視である混合乱視という分類方法もあります。
いずれにせよ正乱視と総称される乱視は、球面レンズだけでは光学的に補正ができず、円柱レンズを組み合わせることにより光学的に補正できる乱視と考えてよいでしょう。
不正乱視
屈折面での屈折が不規則で、円柱レンズで補正することができない乱視を総称して不正乱視といいます。
原因としては円錐(えんすい)角膜、翼状片(よくじょうへん)などによる角膜の非対称的な歪みや、外傷による水晶体の亜脱臼(あだっきゅう)、加齢性変化による白内障(はくないしょう)、まれに円錐水晶体などの水晶体疾患などで生じます。
近年、不正乱視は「高次収差(こうじしゅうさ)」とも呼ばれるようになり、波面センサーという機械を用いることで、その光学的特性などを分析することができるようになりつつあります。不正乱視(高次収差)をその特性で大きく分けると、いわゆるピンぼけを生じる「球面収差」と、彗星(すいせい)の尾のように網膜(もうまく)に結像させる「コマ収差」の組み合わせともいえます。
症状の現れ方
乱視のために視力障害、とくに低年齢で弱視(じゃくし)を生じることもあります。眼精疲労のため眼痛、頭痛を生じる場合もあります。単眼で見た時に、像が2個ないし3個見えるなど、多数にずれた像となることもあります。
治療の方法
正乱視
一般に角膜の歪みによる正乱視は、円柱レンズまたはハードコンタクトレンズによる矯正が適しています。
最近では、ソフトコンタクトレンズでもトーリックレンズと呼ばれる乱視矯正レンズも多種ありますが、矯正可能な乱視屈折度数が限られていて、瞬目(しゅんもく)(まばたき)などでコンタクトレンズの軸ずれが生じ、きっちりと乱視を矯正することがハードコンタクトレンズに比べてやや難しいのが現状です。
水晶体が原因である正乱視は、コンタクトレンズでは補正できません。また、とくに子どもでは乱視による屈折異常弱視(経線弱視)が発生しやすいので、眼鏡処方を行うことはとても大切なことです。眼鏡が顔に対して位置ずれを生じると矯正効果が大きく変わるので、眼鏡の顔に対するフィッティングもしっかり行うことが大切です。
不正乱視
不正乱視の治療は、その原因が角膜の形状異常によるものであれば、第一選択としては、やはりハードコンタクトレンズが適しています。ただし、水晶体が原因である不正乱視は、正乱視と同じくコンタクトレンズによる治療では補正できません。
現在、近視や乱視は、エキシマレーザーによる角膜の屈折矯正手術(レーシック=Lasik、PRK)により、屈折度数には制限がありますが、補正することがある程度可能になってきています。さらに、補償光学(Wave front guided Lasik)と呼ばれる方法で、不正乱視(高次収差)もある程度ならば治療可能になりつつあります。
ただし、このような屈折矯正手術は、手術適応か否かなどを明確に診断できる眼科専門医の知識がなくては不可能です。簡便で安価な非眼科専門医の施設で手術を受け、とんでもないことになってしまったケースが多く報告されています。屈折矯正手術を受ける場合は、まず眼科専門医に相談することが肝要です。
11月26日
流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん )とは非常に伝染力が強く、集団発生する角結膜炎で、俗に「はやり目」と呼ばれています
主に、アデノウイルスD亜群の8型、19型、37型の感染によって発症します。非常に伝染力が強く、集団発生する角結膜炎で、俗に「はやり目」と呼ばれています。院内感染を引き起こすこともあり、感染予防に最善の努力が必要です。
症状の現れ方
潜伏期間は1~2週といわれています。耳前リンパ節のはれ、圧痛(押すと痛い)、結膜に小さなぶつぶつができる急性濾胞性結膜炎(ろほうせいけつまくえん)が生じます。
眼脂(がんし)(めやに)、充血、まぶたのはれなどの症状で始まり、眼脂はさらさらとした漿液性(しょうえきせい)です。角膜には点状の上皮性角膜炎が起こります。
両眼性が多く、眼瞼(がんけん)結膜には濾胞形成、乳頭増殖を認めます。偽膜(ぎまく)形成や角膜びらんがみられる重症例もあります。
検査と診断
大部分は、症状と所見からほぼ診断することができます。結膜からこすりとった組織が、アデノウイルス抗原陽性であれば診断確定です。アデノクロンなどの検査キットも診断に有効です。
治療の方法
有効な抗ウイルス薬はありません。対症療法として、細菌感染防止の目的で抗菌薬を点眼します。角膜炎の治療としてステロイド薬を点眼しますが、ヘルペスでないことを確認してから使用します。
病気に気づいたらどうする
眼科専門医を受診してください。
11月25日
流行性角結膜炎(はやり目)、急性出血性結膜炎(アポロ病)とはどちらも急に目やに(眼脂(がんし))、流涙(りゅうるい)、強い結膜の充血が起こります
どちらも急に目やに(眼脂(がんし))、流涙(りゅうるい)、強い結膜の充血が起こります。初めは片眼であっても、やがて両眼性になります。感染力が強く流行するので、はやり目と呼ばれます。
急性出血性結膜炎は別名アポロ病といいます。これは、アポロ11号が月面着陸を果たした1969年に世界的に流行した病気だからです。日本では翌1970年に大流行しました。
原因は何か
どちらもウイルスが原因です。流行性角結膜炎は、主にアデノウイルス8型が原因ですが、ほかの型のアデノウイルスでも起こります。急性出血性結膜炎は、エンテロウイルス70型が主な原因です。
症状の現れ方
結膜炎の患者さんとの接触後、急性出血性結膜炎では約1日、流行性角結膜炎では5~14日の潜伏期間ののち、比較的水っぽい眼脂、流涙、強い結膜充血、羞明(しゅうめい)(光を異常にまぶしがる)、異物感、熱感、眼痛などが起こります。急性出血性結膜炎では、眼球結膜(白眼)に出血することが特徴的です。
眼瞼(がんけん)結膜には、濾胞(ろほう)というぶつぶつが多数できます。眼脂が多かったり、角膜に混濁(こんだく)が起きると視力が低下します。眼の症状のほか、耳の前のリンパ節がはれ、痛みを伴います。
検査と診断
流行性角結膜炎が疑われれば、麻酔薬を点眼して結膜を綿棒でこすり、アデノウイルスを検出する試薬セットで検査します。10分ほどで結果が出ます。この方法は手軽ですが、アデノウイルス感染を100%検出できるものではありません。
急性出血性結膜炎ではこのような試薬がないため、血液検査でウイルスに対する抗体価を調べたり、結膜から採取したサンプルを顕微鏡で調べたりします。流行性角結膜炎でも同様の検査が行われます。
治療の方法
ウイルスを直接死滅させる薬剤はありません。細菌による混合感染を防ぐため、抗生剤を点眼します。炎症を抑えるためには、ステロイド薬の点眼をします。
病気に気づいたらどうする
これらのウイルスは感染力が強いので、他人にうつさないようにする努力が肝心です。接触感染するので、手で眼を触るとウイルスが手に付着し、その手で物を触ると触ったものにウイルスが付着し、それを誰かが触るとその手がウイルスで汚染され、その手で眼を触ると感染します。
ですから、結膜が充血し、眼脂が出るようになったら、眼はあまり触らないようにし、石鹸でしっかり手を洗います。タオルなどは家族とは別にし、またお風呂はいちばん最後に入るようにします。市販の70%アルコール液は消毒に効果があります。
11月25日
緑内障とは視神経に異常が起こり、眼からの情報を正確に伝えられず、視力や視野(見える範囲)に障害を起こしてしまうこと
ヒトがものを見ることができるのは、角膜・水晶体を通して網膜上で結んだ像の情報が眼球から脳に向かって延びている「視神経(ししんけい)」に入り、脳に色や形の情報を送るからです。伝わった情報が脳で画像として組み立てられて、私たちは見えたものを認識するのです。
緑内障では、その情報の橋渡しをしている視神経に異常が起こり、眼からの情報を正確に伝えられず、脳で画像をうまく組み立てることができなくなります。その結果、視力や視野(見える範囲)に障害を起こしてしまいます。
昔は「あおそこひ」と呼ばれ、失明に至ることもある病気として恐れられてきました。2000年から行われた疫学調査では、40歳以上の5・78%に緑内障が認められることが報告されています。
原因は何か
眼のなかには血液の代わりとなって栄養などを運ぶ房水(ぼうすい)が流れています。房水は毛様体(もうようたい)でつくられ、シュレム管から排出されます。
眼球そのものは軟らかいものなので、球形を保つには内部から外側に向かう一定の力が必要です。
それを眼圧(がんあつ)と呼んでいます。
たとえばボールでは空気がその役割を果たして空気圧により硬さが左右されますが、眼球では眼球内を流れる房水の量が眼圧を左右しています。
眼圧の正常値は10~21mmHg(ミリメートル水銀柱)で、21mmHg以上を高眼圧といいます。
眼圧が高くなるのは、何らかの原因で房水の産生と排出がアンバランスになるためです。
緑内障の視神経の異常(視神経乳頭陥凹(ししんけいにゅうとうかんおう))では、視神経がつぶされた状態になります。高眼圧の緑内障では、圧力により視神経が萎縮(いしゅく)します。
また眼圧が正常でも、視神経が圧力に耐えられない場合に視神経に異常が起きるとされています。
緑内障には多くの病型があり、とくに眼圧が正常範囲のタイプ(正常眼圧緑内障(せいじょうがんあつりょくないしょう))が日本人に多いことがわかっています。
緑内障の場合、正常値の21mmHg以下なら心配ないというわけではなく、視神経乳頭の陥凹(かんおう)の状態や視野障害の状態を加味して判断する必要があります。
つまり、障害の進行が停止するレベルまで眼圧を下げる必要があります。眼圧は季節や時間帯によって変動し、緑内障の人ではとくにその変動の幅が大きいことが知られています。
それらを含めて眼圧の基本値を把握することが大切です。
症状の現れ方
緑内障の症状には、急激に眼圧が上昇し眼の痛みや頭痛、吐き気など激しい症状を起こすもの(急性緑内障)と、ほとんど自覚症状がないまま病気が進行してしまうもの(慢性緑内障)があります。
急性緑内障では、時間がたつほど治りにくくなるので、すぐに治療を行い、眼圧を下げる必要があります。一方、多くの患者さんがかかる慢性緑内障では、瞳の色はもちろん、痛みや充血などの症状はほとんどないままに進行し、視力低下も病気の最終段階まで現れません。
このため、患者さん自身が病気を自覚することが難しく、治療開始が遅れることが多々あります。
慢性緑内障の唯一の自覚症状は視野の一部に見えないところができること(視野欠損)ですが、通常2つの眼で見ているため、互いの視野でカバーされ、進行するまでなかなか気がつかないことが多いのです。しかし、定期的に検診を受けていれば、視野が十分広いうちに、緑内障による視神経の障害を見つけることができます。
近年、眼圧検査・隅角(ぐうかく)検査・視神経の検査により早期発見が可能になりました。また、治療法は進歩し、かなりの患者さんで視野障害の進行を防ぐことができるようになってきました。
緑内障によって障害された視神経は治療を行っても元にもどらず、すでに失われてしまった視野も回復しないので、早期に発見し進行を防ぐ治療を行うことが大切です。
視野障害の進行は以下のとおりです。
初期
眼の中心をやや外れたところに暗点(見えない点)ができます。自分自身で異常に気づくことはありません。
中期
暗点が拡大し、視野の欠損(見えない範囲)が広がり始めます。しかし、この段階でも片方の眼によって補われるため、異常に気づかないことが多いようです。
後期
視野(見える範囲)はさらに狭くなり視力も悪くなって、日常生活にも支障を来すようになります。さらに放置すると失明に至ります。
検査
緑内障は、眼圧検査、眼底検査、隅角検査、視野検査などで診断されます。定期検診などで異常があった場合、必ず眼科医の診察を受けるようにしてください。
眼圧検査
眼球に小さな圧力を加えて、その力に対して反応する力を眼圧として測る検査です。眼圧計には、空気を当てる非接触型と、麻酔をかけて角膜の表面に測定器具を当てて測定する接触型とがあります。前者は主に検診などで高い眼圧を見つけるのに適しており、緑内障の経過観察には、より正確な後者の接触型を用いることが望ましいとされています。
眼底検査
視神経乳頭の陥凹を直接確認する検査です。緑内障では、視神経乳頭の真ん中にある陥凹が徐々に広がり、その色調も白くなってきます。視神経乳頭の変化は視野検査の異常に先立って現れるので、緑内障の早期発見、とくに眼圧異常を伴わない正常眼圧緑内障の診断に重要です。
隅角検査、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査
高眼圧の原因の診断や、緑内障の病型決定に大切な検査です。房水の通り道である隅角の状態を精密検査することで、隅角が十分に広ければ開放隅角緑内障(かいほうぐうかくりょくないしょう)、狭い時には閉塞隅角(へいそくぐうかく)緑内障などの診断が可能です。続発緑内障や先天緑内障では特徴的な所見がみられます。
視野検査
緑内障であるかどうか、また緑内障がどの程度進行したものかを正確に判断するために重要な検査です。視野とは、眼を動かさないで物が見える範囲のことです。
正常な人の片眼で見える範囲は、だいたい鼻側60度、耳側100度、上側60度、下側75度です。視野検査は光の点を点滅させて、見えにくい部分がないかを片眼ずつ測ります。見える範囲だけでなく、見えている範囲内での感度を調べることも重要です。動的視野測定法と、静的視野測定法とがあります。
初期~中期の視野欠損では自覚症状のないものがほとんどです。青や黄などの光、点滅する光、特殊な標的(輪など)を用いる新しい視野検査も数多く開発されており、初期の緑内障の診断に有用です。
診断
ひと口に緑内障といってもひとつの疾患ではなく、病型により原因や発症、症状、治療などに大きな違いがあります。眼圧に関して分類すると、眼圧が上昇するタイプと上昇しないタイプがあります。
眼圧が上昇する原因は、房水がつくられる量と排出される量がアンバランスになるからです。そのバランスが崩れる原因の違いによって、眼圧が上昇する緑内障はさらに閉塞隅角緑内障と開放隅角緑内障に分けられます。
眼圧が上昇しないタイプは開放隅角緑内障のひとつのタイプといえますが、正常眼圧緑内障と呼ばれています。そのほか、先天性の緑内障、眼の外傷やそのほかの病気に引き続いて起こる続発緑内障などがあります。
治療の方法
緑内障の治療は病状に合わせて選択されます。大多数を占める慢性緑内障で視野異常が進行していない場合は、まず薬物による治療(主に点眼薬)から始めます。大きく分けて5種類の緑内障治療薬があり、緑内障のタイプ、眼圧の高さ、視野異常の進行度などに合わせて処方されます。
薬物では眼圧が十分に低下しない場合、視野異常の進行が止まらない場合はレーザー治療や手術治療が行われます。
薬やレーザー治療、手術療法で眼圧がある程度下がっても、それで治療が終わるわけではありません。定期的に視野検査を受け、視野障害が進行していないことを確認して、初めて治療が順調であるといえます。また、眼圧はいったん安定しても治療を中断するとまた変動します。緑内障は生涯にわたる管理が必要となります。
11月25日
淋菌性結膜炎とは非常に重症の急性結膜炎で、大量のクリーム状の濃い目やに(眼脂(がんし))が特徴的
淋菌性結膜炎とは非常に重症の急性結膜炎で、大量のクリーム状の濃い目やに(眼脂(がんし))が特徴的です。新生児と成人に起こります。
原因は何か
淋菌の感染が原因です。この菌は、性感染症である淋病(りんびょう)を起こす菌です。成人では、淋病をもっている人との性行為により、新生児では淋病をもっている母親からの産道感染(さんどうかんせん)により淋菌性結膜炎が起こります。
症状の現れ方
成人では、性行為の1~3日後、強い結膜充血、浮腫、眼痛が起こり、大量のクリーム状の濃い眼脂が出ます。新生児では、生後1~3日で両眼性に強い結膜充血、浮腫、眼瞼腫脹(がんけんしゅちょう)が起こり、クリーム状の濃い眼脂が出ます。
成人でも新生児でも、重症化すれば角膜に孔(あな)があいてしまいます(角膜穿孔(かくまくせんこう))。この場合は、失明の危険さえあります。
検査と診断
特徴的なクリーム状の濃い眼脂があれば診断できます。成人では性行為の情報、新生児では母親が淋病かどうかなども参考になります。確定するには、眼脂のなかの淋菌を顕微鏡で証明します。
治療の方法
抗菌薬を頻回に点眼し、全身投与を行います。新生児では出産時に予防的に点眼します。
病気に気づいたらどうする
早めに専門医の診察を受けてください。
11月25日
涙腺腫瘍(るいせんしゅよう) とは涙腺が腫大するため、上まぶたの外側(耳側)が腫脹(しゅちょう)すること
涙腺とは、眼球の上の耳側(外側)に位置し、涙液を産生分泌する臓器です。
涙腺腫瘍は涙腺が腫大するため、上まぶたの外側(耳側)が腫脹(しゅちょう)します。
涙腺の場合、良性腫瘍は良性多形腺腫(りょうせいたけいせんしゅ)(混合腫瘍とも呼ばれる)で、真性腫瘍としてはめずらしく複数の構成要素からなっているため、「多形」や「混合」の呼び名が使われます。
これが、涙腺腫瘍全体の約半分を占めます。これが悪性化すると悪性多形腺腫となります。
その他の悪性腫瘍には、腺様嚢胞(せんようのうほう)がんなどがあります。また、悪性リンパ腫というリンパ細胞のがんが涙腺に発生することがあります。ほかに、真性腫瘍ではなくて慢性的な炎症が本態である偽腫瘍(ぎしゅよう)があります。
症状の現れ方
無痛性または有痛性の上まぶたの外側(耳側)の腫脹、流腺の腫大による眼球突出、複視(物が二重に見える)、軽度の眼瞼下垂(がんけんかすい)などが起こります。疼痛は急速に増大する腫瘍で多くみられます。複視は、ゆっくりと増大する腫瘍では自覚しない場合もあります。
一般に良性腫瘍は進行が遅く、悪性腫瘍は進行が早い傾向があります。
検査と診断
腫脹した眼部の視診、触診を行い、腫瘤の形状、硬さ、圧痛の有無などを調べます。また、周辺リンパ節の腫脹の有無も調べます。
がんではリンパ節への転移が起こるからです。まぶたの発赤や圧痛があれば、細菌やウイルス感染による急性涙腺炎(きゅうせいるいせんえん)の可能性もあります。
また、眼球運動や眼球突出度も検査します。
血液検査は、急性涙腺炎と腫瘍との区別に有用です。CT、MRIなどの画像診断では、眼球突出の程度、腫瘍の広がりや、周囲の骨を破壊してまで増大しているかどうかなどがわかります。
骨の破壊がみられれば、悪性腫瘍の兆候です。悪性が疑われる場合は、ガリウムシンチグラムなどで全身への転移(肺や肝が多い)の有無を検査します。
決定的な検査は、腫瘍を取って顕微鏡で調べること(病理組織診断)ですが、腫瘍の一部だけを取って調べる生検は、良性腫瘍の悪性化をまねくことがあるので、腫瘍はできるだけ全摘出して顕微鏡で調べるのがよいと思われます。
治療の方法
良性腫瘍も悪性腫瘍も、手術による全摘出が原則です。悪性腫瘍では、涙腺にとどまらず眼球やまぶたまで含めて切除摘出する場合も多くあります(眼窩内容除去術(がんかないようじょきょじゅつ))。
悪性腫瘍で転移が認められる場合、全身的化学療法や放射線療法が行われますが、予後はよくありません。
偽腫瘍では、ステロイド薬の投与や放射線治療が行われます。
病気に気づいたらどうする
上まぶたの外側の腫脹、眼球突出、複視などを自覚すれば、たとえ痛みがなくても早めに専門医を受診してください。とくに悪性腫瘍では早期発見が予後をよくします。
11月25日
老視とは、年をとるにしたがって近くの物が見えにくくなること
老視とは、年をとるにしたがって近くの物が見えにくくなることをいいます。近くの物を見る時には、眼は水晶体(すいしょうたい)(カメラのレンズのようなはたらきをする部分)の厚みを増加させる「調節」という機能によりピントを合わそうとします。
しかし、年齢とともに水晶体は硬くなるので変形しにくくなります。
そのため、近くの物にピントを合わせられなくなります。読書に必要な調節力はおよそ3~4D(ディオプターという単位で表す)なので、だいたい45歳くらいから老視の症状が出てきます(正視の場合)。
遠視の人は近くを見るのにより調節力が必要なため老視になる年齢が早く、反対に近視の人では遅めになります。よく「近視の人は老眼にならない」と誤解されていますが、正しくは「元々近くにピントが合っているので調節する必要がない」ために、「見かけ上、老眼になっていない」ようにみえるだけなのです。
症状の現れ方
老視に気がつく症状としては、本や新聞の字が見えにくくなる(とくに夕方や雨の日など薄暗いところで)、目が疲れやすい、頭痛・眼痛、肩こり、近見作業中に遠くを見る時や、遠くから近くに目を移した時にピントが合いにくい、などがあります。
治療の方法
眼鏡やコンタクトレンズで調節力の衰えを補います。
老眼鏡(近用眼鏡)には、近用のみのタイプ(単焦点レンズ)と遠近両用タイプ(多焦点レンズや累進焦点レンズ)があります。比較的長時間の近見作業が多い人は、近用のみのタイプを使用するほうが疲れません。
一方、遠近両用タイプはレンズの上の部分で遠くを、下の部分で近くを見るようにデザインされています。
近視でかつ老眼の人には大変便利なのですが、近見時には眼鏡の下方に視線をずらさなければいけない、はっきり見える視野が狭いので目が疲れやすい、また、階段を降りる時はどうしても視線が下にずれるため、足元が見えにくくて危ないという欠点があります。
老眼鏡は、個人の屈折状態、近見作業距離に合わせて作成された眼鏡処方箋に基づいたものを使用するのが理想です。
しばしば、「市販の眼鏡(プラス1・0D、プラス2・0Dなどと記載されて売られているような)を使用してもかまわないでしょうか?」と聞かれますが、市販の老眼鏡では乱視の矯正(きょうせい)はされませんし、屈折と近見作業距離の兼ね合いや、眼の左右のバランスが考慮されていないため、やはり快適な近見視力が得られにくいと考えられます。あくまで「間に合わせ眼鏡」と考えるほうがよいでしょう。
また、眼鏡処方箋を作成してもらう際に眼の検査・診察を受けて、老視以外に視力低下の原因がないかどうか確かめるようにすることも大切です。
近年、若いころからコンタクトレンズを装用している世代が老視を自覚する40代になってきたことにより、遠近両用のコンタクトレンズも一般的になってきています。しかし、遠近両用のコンタクトレンズは遠くも近くも見えるとはいえ、単焦点のコンタクトレンズよりは「見え方の質」が悪いため満足できない人もいます。生活のうえでどのくらい近見作業が必要なのか、車を運転するかどうかなど、個人の生活環境が遠近両用コンタクトレンズになじめるかどうかに大きく影響しているようです。
11月24日
2ウィークファインアルファは従来の2ウィークファインを進化させた、2週間使い捨てコンタクトレンズ。長時間装用にぴったりで、装用感がよくなり快適さがアップ
シードのツーウィークファインアルファは、非イオン性の汚れにくい素材を採用するなど従来の「シード ツーウィークファイン」の良さを継承しながら、新開発のレンズデザインを採用し、一段と快適な装用感を実現した「シード ツーウィークファイン」の後継商品です。
いつだって、いい笑顔でいてほしいから。 ツーウィークファイン アルファは、ワンランク上の「心地よさ」にこだわりました。新開発のレンズデザインで、いちだんと快適な装用感を実現。瞳へのソフトなフィット感が続く非イオン性の2週間定期交換タイプです。
エッジなめらか。より快適なつけ心地
シード独自の「スムーズエッジデザイン」を新開発。レンズの周辺部をなめらかに仕上げました。
しかも、レンズ中心部の厚みはわずか0.07mm(-3.00D)の自然で快適なつけ心地です。
きれいにキープして、クリアな瞳
汚れを引き寄せにくく、安全な非イオン性を使用。長い時間装着しても、クリーンでクリアな視界が続きます。
素材しっかり、だから取り扱いラクラク
弾力性のある素材でカタチが安定。しかも、レンズ周辺がスッキリなめらかだから、指に乗せても型くずれしにくく、初めてのソフトレンズを扱う方でも取り扱いが簡単です。
11月24日
ボシュロムのメダリストワンデープラスは夜まで続く快適な装用感とクリアな視界を実現したメダリストワンデーの後継レンズ
ボシュロムのメダリストワンデープラスは従来のメダリストワンデーの後継者で、涙をレンズにひき寄せる「ティア モイスト テクノロジー」と視界のぼやけ・にじみを解消する「アスフェリック(非球面)デザイン」。
2つの革新が、夜まで続く快適な装用感とクリアな視界を実現します。
中心厚も従来品の約半分の薄さで装用感も大幅に向上。改良されたブリスターは開封しやすく、特殊処理によりうるおい感も持続します。
涙がレンズ全体に広がりやすいデザイン
レンズ周辺部のカーブが緩やかで、厚さも薄いので、瞬きするたびに涙がレンズ全体に広がりやすくなっています。
涙を引き寄せる「うるおい成分」
レンズ保存液に涙を引き寄せる「うるおい成分」を配合。レンズ全体を涙のベールで包み込むので、うるおいを長時間維持できます。
汚れがつきにくく乾燥しにくい非イオン性素材
コンタクトレンズが乾燥する主な原因は汚れです。汚れがつきにくい非イオン性レンズは、乾燥にも強く、つけたてのみずみずしさが一日中ずっと続きます。
アスフェリック(非球面)デザインで夜でも変わらないクリアな視界
レンズ周辺部のカーブによって起こる視界のにじみ、ぼやけを解消しました。夜や暗い場所で、よりクリアな視界が得られます。
アスフェリック(非球面)デザインは周辺部から入ってくる光と中心部から入ってくる光が網膜上の1点に集まるので、像がくっきり見えます。
11月24日
ボシュロムのメダリストワンデープラスは夜まで続く快適な装用感とクリアな視界を実現したメダリストワンデーの後継レンズ
ボシュロムのメダリストワンデープラスは従来のメダリストワンデーの後継者で、涙をレンズにひき寄せる「ティア モイスト テクノロジー」と視界のぼやけ・にじみを解消する「アスフェリック(非球面)デザイン」。
2つの革新が、夜まで続く快適な装用感とクリアな視界を実現します。
中心厚も従来品の約半分の薄さで装用感も大幅に向上。改良されたブリスターは開封しやすく、特殊処理によりうるおい感も持続します。
涙がレンズ全体に広がりやすいデザイン
レンズ周辺部のカーブが緩やかで、厚さも薄いので、瞬きするたびに涙がレンズ全体に広がりやすくなっています。
涙を引き寄せる「うるおい成分」
レンズ保存液に涙を引き寄せる「うるおい成分」を配合。レンズ全体を涙のベールで包み込むので、うるおいを長時間維持できます。
汚れがつきにくく乾燥しにくい非イオン性素材
コンタクトレンズが乾燥する主な原因は汚れです。汚れがつきにくい非イオン性レンズは、乾燥にも強く、つけたてのみずみずしさが一日中ずっと続きます。
アスフェリック(非球面)デザインで夜でも変わらないクリアな視界
レンズ周辺部のカーブによって起こる視界のにじみ、ぼやけを解消しました。夜や暗い場所で、よりクリアな視界が得られます。
アスフェリック(非球面)デザインは周辺部から入ってくる光と中心部から入ってくる光が網膜上の1点に集まるので、像がくっきり見えます。
11月23日
ボシュロムのメダリストワンデープラスは夜まで続く快適な装用感とクリアな視界を実現したメダリストワンデーの後継レンズ
ボシュロムのメダリストワンデープラスは従来のメダリストワンデーの後継者で、涙をレンズにひき寄せる「ティア モイスト テクノロジー」と視界のぼやけ・にじみを解消する「アスフェリック(非球面)デザイン」。
2つの革新が、夜まで続く快適な装用感とクリアな視界を実現します。
中心厚も従来品の約半分の薄さで装用感も大幅に向上。改良されたブリスターは開封しやすく、特殊処理によりうるおい感も持続します。
涙がレンズ全体に広がりやすいデザイン
レンズ周辺部のカーブが緩やかで、厚さも薄いので、瞬きするたびに涙がレンズ全体に広がりやすくなっています。
涙を引き寄せる「うるおい成分」
レンズ保存液に涙を引き寄せる「うるおい成分」を配合。レンズ全体を涙のベールで包み込むので、うるおいを長時間維持できます。
汚れがつきにくく乾燥しにくい非イオン性素材
コンタクトレンズが乾燥する主な原因は汚れです。汚れがつきにくい非イオン性レンズは、乾燥にも強く、つけたてのみずみずしさが一日中ずっと続きます。
アスフェリック(非球面)デザインで夜でも変わらないクリアな視界
レンズ周辺部のカーブによって起こる視界のにじみ、ぼやけを解消しました。夜や暗い場所で、よりクリアな視界が得られます。
アスフェリック(非球面)デザインは周辺部から入ってくる光と中心部から入ってくる光が網膜上の1点に集まるので、像がくっきり見えます。
商品名:メダリストワンデープラス
カテゴリ:1日使い捨てコンタクトレンズ
メーカー:ボシュロム
内容:30枚入り (箱30枚入り/片眼30日分)
メダリストワンデープラスの詳細・解説はこちら⇒メダリストワンデープラス
11月23日
ヤマト樹脂光学はエルコンワンデーで有名な日本のコンタクトレンズメーカー
エルコンワンデーで有名なヤマト樹脂光学は、大手コンタクトレンズメーカーにもOEM供給しているソフトレンズからハードレンズまで取り揃えています。
豊富なレンズラインアップ。
時の流れは、常に止まることを知らず、めまぐるしく移りかわります。学校・会社・レジャー・・・この多彩なライフサイクルを快適に過ごすためには、より多彩な視生活が必要です。そんなライフサイクルに最適なコンタクトレンズを、豊富なレンズラインアップより選ぶことができます。
ヤマト樹脂光学の歴史
ヤマト樹脂光学は、昭和41年6月に「医療用具コンタクトレンズ」の製造及び販売を業務として設立。
以来30余年にわたり、お客様のご支援ご指導のもと、着実にその地歩を固めてきています。
現在、コンタクトレンズ製造・販売の他、 新素材開発のための開発研究室、メディカル事業部、薬局経営、コンタクトレンズクリニック経営等、 広い分野にわたり事業展開。
ヤマト樹脂の経営理念であります「魅力のある会社作り」をモットーに、社員一人ひとりが参画意識を持って「ニューヤマト」の実現を目指しています。
11月23日
荒江光学は一眼レフ製造技術を下支えにコンタクトレンズ事業へ展開しているネオサイト14やアイレ30などが人気のコンタクトレンズメーカー
荒江光学はネオサイト14やアイレ30などが人気のコンタクトレンズメーカーで、一眼レフ製造技術から発展しており、大手コンタクトレンズメーカーにもOEM供給しています。
荒江光学は1961年に設立。それまではカメラ開発を手がけ、現在高級一眼レフに使用されているクイックリターンミラーを初めて開発。スイングバック式クイックリターンミラーとペンタプリズムを搭載した一眼レフカメラ「アルタイル」の技術は現在も大手カメラメーカーに受け継がれています。
その後、プラスチック製マイクロレンズを開発。大手コンタクトレンズメーカーにOEM供給する。現在では製造協力工場を広く海外に求め、最先端の技術力と長年培ったノウハウの融合により、高品質なコンタクトレンズの販売・開発を手がけています。
11月23日
オフテクスは世界の眼科医療に貢献する企業を目指している日本のコンタクトレンズメーカー
オフテクスはOPHTHALMOLOGY(眼科学)とTECHNICS(技術)の合成後の社名のごとく、世界の眼科医療に貢献することをモットーにしている日本のコンタクトレンズメーカーです。
「創意工夫と挑戦」、この企業理念の下1981年の創業以来オフテクスはコンタクトレンズケア(CLC)を中心に事業を展開しています。
1988年世界初の液体酵素による洗浄システム「バイオクレン エル」の発売を皮切りに、最近では海外メーカーより導入されたコールド消毒剤という新しいカテゴリーにおいて、国産初のコールド消毒剤 「バイオクレンケムセプト」を投入し、国内CLCマーケットで一定の地位を築き上げています。
しかし、これだけにとどまらず、さらにオフテクスは「世界の眼科医療に貢献すること」を目標に着実に事業領域を拡大しています。1996年に防腐剤フリーの人工涙液の製造販売を開始し、1998年には定期交換型ソフトコンタクトレンズ 「ビューノI」の導入を行い、CLC、コンタクトレンズ、医薬品の3本柱を確立。
この21世紀には医療用医薬品分野への進出、世界市場への進出を果たすべく準備を進めており、2002年春にアイルランド共和国リメリックに工場が完成。
11月23日
シード(SEED)はあなたの見えるをサポートする日本のコンタクトレンズメーカー
シードは、日本で最初のコンタクトレンズの研究を開始したレンズメーカーで、使い捨てコンタクトレンズではフォーティーンUVやマンスリーファインが人気です。
シードが、コンタクトレンズの研究を開始したのは1951年。以来半世紀以上にわたり、コンタクトレンズの開発で培った技術・信頼をもとに、コンタクトレンズ事業にとどまらず、眼に関するさまざまな商品を世に送り出しています。
今ではコンタクトレンズ事業を中心に、コンタクトレンズケア事業、眼鏡事業のほか、多くの事業を展開しており、その事業の全てが“「見える」をサポートする”ことにをモットーとしています。
シード(SEED)は、英語で「種子」という意味。今後も私たちは、無限の新分野に種をまき、 結実した「成果」を収穫し続けることで、皆さまの「見える」を、より一層サポートしてくれます。
シードのコンタクトレンズ事業
シードでは現在、さまざまな性質・機能をもった14種類のコンタクトレンズを販売しています。O2レンズ、ソフトレンズをはじめとして、2週間と1ヶ月の定期交換ソフトレンズ、瞳を自然な色でより美しく演出するカラーコンタクトレンズ、乱視の矯正が可能なトーリックソフトレンズや、遠近両用レンズなど、各種テクニカルレンズにも力を入れ、お客さまの多様なニーズに対応できる商品を取り揃えています。
1951年にコンタクトレンズの研究を開始して以来、シードのコンタクトレンズ事業における歩みは、日本のコンタクトレンズの進化の歴史ともいえます。今後も、より安全で高品質な商品を提供し、時代のニーズにあった商品展開を実現しています。
11月23日
メニコンはソフトコンタクトからハードコンタクトまで数多くの商品を取り扱っている日本を代表するコンタクトレンズメーカー
メニコンは日本を代表するコンタクトレンズメーカーで、ハードコンタクトからソフトコンタクトまで数多くのレンズを取り揃えています。
メニコンは、1951年に日本初の角膜コンタクトレンズを開発して以来、新しいレンズ素材やデザインの開発、製造技術の向上、生産・品質管理体制の整備を進め、「コンタクトレンズのパイオニア企業」としてつねに業界をリードし、豊かなアイライフを届けています。
この何事にも挑戦し続ける精神や創造性、独創性など、創業以来着実に培われた「メニコンらしさ」は、現在も脈々と息づいており、今後も「最高の安全性」へのこだわりをさらに強化し、「すべての瞳の幸せのために」、眼科医としての視点からも″メニコンの安全哲学″を構築しています。
そして、高品質な製品開発を進めるとともに、眼科医療分野以外の新規事業へも果 敢にチャレンジし、「創造型スペシャリスト企業」として、たゆまぬ努力を続けているコンタクトレンズメーカーです。
メニコンの歴史
眼鏡店「玉水屋」で働いていた現株式会社メニコン会長 田中恭一(当時20歳)が、米将校夫人から「コンタクトレンズ」の話を聞かされたのが1950年。その後、田中はコンタクトレンズの研究に没頭し、1951年、日本で初めて角膜コンタクトレンズの開発に成功、して現在に至っています。
11月23日
チバビジョンはフォーカスデイリーズなどで有名なソフトコンタクトレンズ専門メーカー
チバビジョンは、1日使い捨てコンタクトレンズのフォーカスデイリーズなどのフォーカスブランドやカラーコンタクトレンズのフレッシュルックブランドなどで販売しているソフトコンタクトレンズの専門メーカーです。
チバビジョンは、革新的な製品(素材、製法等)の研究開発を絶えず行っています。この研究開発によりレンズ事業ではシリコーンハイドロゲル素材を採用したNIGHT&DAY® やO2OPTIX™ (※), そして1日(1回限り)使い捨てソフトコンタクトレンズのフォーカス® デイリーズ®等を市場導入してきました。
※海外で発売されているO2OPTIX™は、日本で発売されている「O2オプティクス」とは、異なる製品です。
チバビジョンはまたカラーコンタクトレンズの分野でも世界的リーダーであり、フレッシュルックカラーブレンド® という製品では3色をバランスよくブレンド、瞳に深みのある微妙なニュアンスをプラスして奥行き感を演出します。チバビジョンの85以上の豊富なカラーバリエーションは業界をリードしています。またレンズケア用品については、チバビジョンでは多くの革新的な製品を販売しており、過酸化水素等の力で洗浄消毒するワンボトルタイプのエーオーセプトクリアケア®がその代表です。
チバビジョンの歴史
チバビジョンは1980年、米国チバガイギー社の製薬部門における事業多角化活動の一環として設立されました。チバガイギー社は1996年にサンド社と合併して、生命科学における世界的リーダー企業であるノバルティス社を設立し、チバビジョンは同社のアイケア事業部門となりました。
チバビジョンは1980年にソフトコンタクトレンズ市場に参入しました。イノベーションの追及と戦略的企業買収による積極的な事業展開により、年間売上が10億米ドルを上回る企業にまで成長しました。
チバビジョンが急成長を遂げたのは、装用者、医師、そして提携パートナーといった顧客のニーズを把握すると同時に、彼らに対して革新的で優れたソリューションを提供してきたからです。チバビジョンは今後も社員一同、創造性、研究、イノベーションを追及し、アイケアヘルスのフロンティアを目指します。
11月23日
ボシュロムは世界で初めてソフトコンタクトレンズを製品化したメダリストブランドで使い捨てコンタクトレンズを販売しているレンズメーカー
ボシュロムはメダリストブランドで使い捨てコンタクトレンズを販売しているメーカーです。
1853年にドイツからの移民 J.J.ボシュが米国ニューヨーク州ロチェスターに開いた小さな眼鏡店から始まりました。以来、眼鏡・光学関連の分野で高い技術力に基づく製品を送り出し、150年を経た現在では、コンタクトレンズや眼科用医薬品・手術機器などを中心に世界100以上の国々においてビジネスを展開するグローバル企業に成長。“確かな視界で快適な暮らしを”をスローガンに、世界中の人々の目の健康に貢献しています。
ボシュロムは世界で初めてソフトコンタクトレンズを製品化
1960年、社名をBausch & Lomb Optical CompanyからBausch & Lomb Incorporatedに変更するとともに、眼科部門と科学機器部門を設立しました。そして、1960年代半ばにボシュロムは、ウィリアム・ボシュが光学ガラスの製造を決定して以来の、会社の歴史においても非常に大きな決断をすることになります。
ボシュロムは、戦前からあったハードコンタクトレンズに代わる新しいテクノロジーとして登場してきたソフトコンタクトレンズに注目し参入を決定、研究開発に取り組み始めます。
そして、HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)という水分を含んで柔らかくなる樹脂素材を使ったソフトレンズの開発に着手。多額の資金投入と数年間にわたる研究開発の末、実用レベルのソフトコンタクトレンズ「Soflensコンタクトレンズ」を開発し、1971年FDA(アメリカ食品薬品局)の認可を得るのです。
発売から3年を経た1974年には100万人がSoflensを使用しているほど、圧倒的な支持を得て市場を席巻。すぐに競合他社が現れましたが、世界で最初にソフトコンタクトレンズを製品化したボシュロムの技術的優位性は簡単に打ち破られるものではなく、常に業界のトップをリードし続けました。
この成功でボシュロムは、アメリカを代表する企業の紳士録ともいえる「フォーチュン500」にも名を連ねます。
11月23日
ジョンソンエンドジョンソンはアキュビューブランドで販売しているコンタクトレンズメーカー
ジョンソンエンドジョンソンはアキュビューコンタクトレンズをはじめとする人気のコンタクトレンズメーカーです。
1984年にデンマークで開発された技術を基に、米国ジョンソン・エンド・ジョンソンが均一なレンズを大量生産することに成功し、最長で1週間連続装用が可能な「アキュビュー」を世界ではじめて開発。
そして1991年、「アキュビュー 」は日本で初めてのディスポーザブルコンタクトレンズとして導入されました。ジョンソンエンドジョンソンのアキュビューはあなたに快適なコンタクトレンズライフをお届けしてくれます。
ジョンソンエンドジョンソンの歴史
アメリカ南北戦争では、多くの負傷兵が、傷は治ったにもかかわらず細菌の感染によって次々と命を落としていきました。
その頃、薬局で研修中だったロバート・ウッド・ジョンソンは、英国の外科医ジョセフ・リスター博士の空気中の細菌の発見にいち早く着目。多くの人々への細菌感染を防止するために殺菌済外科用包帯の大量生産を思いつきました。そして1886年、彼は2人の兄弟とともに「ジョンソン・エンド・ジョンソン」を創業しました。
この感染予防の実用化こそジョンソン・エンド・ジョンソンの第一歩であり、近代医学の幕開けになったのです。現在においてもすべての製品開発に、この感染防止に対する考え方が反映されています。「人間の生命と健康」にチャレンジするという尊い意志を受け継いだ創始者の息子ロバート・ウッド・ジョンソン2世は、1944年、「企業は消費者、社員、社会、株主に責任を持たなければならない」という経営哲学を打ち出しました。これが現在、世界中のジョンソン・エンド・ジョンソンに根づいている「我が信条」の母体です。1982年に起きた“タイレノール毒物混入事件”では、消費者に対する責任を第一に考え、直ちに全製品を回収。積極的な情報開示を行いました。その結果この勇気ある決断と迅速かつ適切な行動は各界から大きな評価を獲得し、ジョンソン・エンド・ジョンソンへの信頼をより一層深めることになったのです。
1世紀以上の長きにわたって人々の健やかな暮らしに貢献し続けてきたジョンソン・エンド・ジョンソン。その歴史を通して、創業以来のスピリッツは全世界で受け継がれています。グローバルなファミリー企業を持つ世界最大のトータル・ヘルスケア・カンパニーへと大きく成長を遂げた今、私たちジョンソン・エンド・ジョンソンは人々の生命と健康を永遠のテーマに、これからもお客様の様々な声に耳を傾けながら全力で研究・開発に取り組んでまいります。
アキュビューの歴史
1984年、ジョンソン・エンド・ジョンソン グループのヤンセン・ファーマスーティカ(ベルギー)からJ&J本社に一つの情報がもたらされました。デンマークのある企業がソフトコンタクトレンズの新しい製造技術を開発したというのです。この情報を受けた米国J&JビジョンケアInc.の代表は翌日にはデンマークへ出向き、その場でこの技術を取得する契約を交わしました。
その後3年以上に及ぶ開発期間を経て、新技術SSM製法※を確立しました。その結果均一な製品の大量生産を実現し、これまでの常識を覆す製品を世に送り出す時が来ました。世界初の使い捨てコンタクトレンズ「アキュビュー」の誕生です。
1988年、最長1週間連続装用使い捨てコンタクトレンズ「アキュビュー」は全米で発売されました。その後ヨーロッパでも発売され、使い捨てコンタクトレンズのパイオニアとして世界へとマーケットを展開し始めます。
そして1991年、「アキュビュー 」は日本で初めての使い捨てコンタクトレンズとして導入されました。
その後も、2週間交換終日装用ソフトコンタクトレンズ「シュアビュー 」、1日使い捨てコンタクトレンズ「ワンデー アキュビュー」、日本初遠近両用2週間交換ソフトコンタクトレンズ「2ウィーク アキュビュー」バイフォーカル、2週間交換終日装用ソフトコンタクトレンズ「2ウィーク アキュビュー」を続々と登場させてきました。
1998年J&JビジョンケアInc.はフロリダ本社工場に次ぐ世界第二の製造拠点としてアイルランド工場を設立し、現在日本をはじめ世界65か国へ万全の体制で製品を供給しています。
2002年以降に、「2ウィーク アキュビュー」トーリック、「ワンデー アキュビュー カラー」、「ワンデー アキュビュー ディファイン」が加わりました。
11月19日
オフテクスのビューノⅠは、低含水率の非イオン性ソフトコンタクトレンズで快適な装用感が得られる1ヵ月で新しいレンズと交換するタイプのソフトコンタクトレンズ
オフテクスのビューノⅠは、快適ケアのオフテクスから快適レンズの新提案。
ビューノIは、1ヵ月で新しいレンズと交換するタイプのソフトコンタクトレンズです。
レンズが汚れにくい
レンズの汚れの主な原因であるタンパク質は、プラスのイオン(電荷)をもっているため、マイナスのイオンをもったイオン性レンズにくっつきやすい性質があります。
ビューノIはFDA1群レンズ(低含水率の非イオン性ソフトコンタクトレンズ)なので、レンズへ汚れがつきにくく、いつまでも快適な装用感が得られます。
レンズが見つけやすく、装用しやすい
ビューノIはレンズが薄い青色で、レンズがどこにあるかを見つけやすくなっています。
またビューノIは薄型レンズにもかかわらず、指先に乗せたときにも形がしっかりしており、非常に装用しやすくなっています。
装用時にレンズが曲がってしまったり、裏返しになったり、指にひっついてしまってなかなか装用できないようなことがありません。
交換時期がわかりやすい
定期的に交換するレンズは各種ありますが、うっかりしているとその交換時期を忘れてしまうこともあります。交換時期を守らずに使用していると、目のトラブルを引き起こしかねません。
ビューノIは1ヵ月で交換するタイプのソフトコンタクトレンズなので、例えば毎月1日、あるいは自分の誕生日の日等と交換日を決めておけば、交換する日を忘れず、正確に交換することができます。
11月19日
アイレ30は、タンパク、 脂質、カルシュウムなどの汚れが蓄積する前にリフレッシュに出来る1ヶ月毎に新しいレンズと交換するマンスリータイプの使い捨てコンタクト
荒江光学のアイレ30は1ヶ月毎に新しいレンズと交換するマンスリータイプの使い捨てコンタクトです。汚れがつきにくい非イオン性素材を採用。独自のデザインにより、指先に乗せたときにも形がしっかりしていて装用しやすく、レンズは明るいブルーなので視認性に優れています。
取扱いやすさ
独自のデザインにより形状保持性に優れており着脱が容易です。レンズは明るいブルーなので視認性を良くします。
簡単ケア
ケアの方法はコールド消毒が基本ですが、煮沸消毒にも対応できます。なお、コールド消毒剤は市販されているもの全てが使用できます。
素材
非イオン性なので濡れ性が良く、汚れがつきにくい材料で製造されています。
11月19日
荒江光学のネオサイト14は、メダリストに非常によく似た素材・設計の2ウィークタイプの使い捨てコンタクトレンズで、比較的薄い仕上げで装用感も良好
荒江光学のネオサイト14は、メダリストに非常によく似た素材・設計の2ウィークタイプの使い捨てコンタクトレンズで、比較的薄い仕上げで装用感も良好です。
非イオン性素材なので汚れに強く、含水率38.6%で乾燥感に比較的強くて、価格が安く、しかも今まで通りの簡便な方法で購入できます。
自然な見え方
高解像度レンズデザインにより、これまでの球面レンズより球面収差が少なく自然な見え方を実現。
快適な付け心地
レンズ中心部と周辺部の厚みが均一的なので、角膜への負担が少なく装用感も快適です。
簡単な取扱い
薄型レンズなのに、レンズの形状がしっかりしているので、初めての方でも取扱いが簡単。またレンズの色は薄いブルーなので視認性も抜群。
11月19日
ボシュロムのメダリストプラス(ソフレンズ38))は、2週間で使い捨てるからレンズはいつもクリーン、ケアがシンプルの使い捨てレンズ
ボシュロムのメダリストプラス(ソフレンズ38))は、2週間使い捨ての超薄型(中心厚0.026mm~0.035mm) ソフトコンタクトです。レンズを薄くすることにより高い酸素透過性と快適な装用感を実現しました。
ボシュロムのメダリストは、2週間で使い捨てるからレンズはいつもクリーン、ケアがシンプルの使い捨てレンズです。
ソフレンズ38とはメダリストの海外商品名ですので、パッケージは異なりますが同一規格品です。
11月19日
チバビジョンのフォーカスマンスリーは、フォーカス2ウィークと同じ商品で、58%以上含んでいる高含水タイプ。さらに非イオン性の素材だから汚れが付きにくく、酸素の透過率も高いので、装用感に優れ自然な着け心地が実感できる
チバビジョンのフォーカスマンスリーは、2週間タイプの使い捨てコンタクトレンズでチバビジョンフォーカスツーウィーク(フォーカス2ウィーク)と全く同じレンズです。
レンズが比較的厚めに作られているから、軽度の乱視なら矯正もでき、レンズの形状保持性が高いから、2週間フルに使っても変形しにくいレンズです。またフォーカス2ウィークは、水分を58%以上含んでいる「高含水タイプ」です。さらに非イオン性の素材だから汚れが付きにくくまた、酸素の透過率も高いので、装用感に優れ自然な着け心地が実感できます。
本製品はチバビジョンフォーカスツーウィークと同じものです。 チバビジョン フォーカスは、水分を含んだとてもやわらかなソフトレンズ。角膜に酸素を届けるとともに、やさしい装用感が評判です。 2週間使い捨てタイプはデイリーよりも形状保持性が高く着脱の操作が簡単。ワンデーの手軽さとマンスリーの安心感をバランスよく実現したツーウィーク。
11月19日
ジョンソンエンドジョンソンの2ウィークアキュビューコンタクトレンズは、目に優しさを送るツーウィークアキュビュー。レンズのふちが薄く、眼にやさしいフィット感、 レンズの中心が薄くて酸素をよく通すので目の健康を守ります
ジョンソンエンドジョンソンの2ウィークアキュビューコンタクトレンズはコールド消毒簡単ケアで汚れがたまる前に新品と交換するので瞳はいつも清潔に保てます。水分をたっぷり含んだ含水率58%の自然な付け心地。有害紫外線から瞳を守るUVカット(A波81%B波97%カット)清潔・快適・経済性と、トータルバランスのとれた最高級デイスポーザブルコンタクトレンズです。
目に優しさを送るツーウィークアキュビュー。レンズのふちが薄く、眼にやさしいフィット感、 レンズの中心が薄くて酸素をよく通すので目の健康を守ります。自然なつけごこちを演出する含水率58%、 紫外線吸収剤もレンズに配合する欲ばり設計。UV-B波を約97%、UV-A波を約81%カットします。お客さまのご意見を素直に聞くジョンソンエンドジョンソンは、レンズの裏表がすぐわかるマーク付き。お手元ではっきり分かる淡いブルーの色もつけました。
11月19日
ボシュロムのメダリスト ワンデー(ソフレンズワンデー)コンタクトレンズは、まばたきしても形を正しく保つレンズだから一日中クリアな視界を楽しめる1日使い捨てコンタクトレンズ
ボシュロムのメダリスト ワンデー(ソフレンズワンデー)コンタクトレンズは、先進のレンズデザイン「ユニバランス デザイン」を採用。レンズの厚みを限りなく均一にすることで、まばたきをした時もレンズの形状を正しく保ち、1日中いつまでもクリアな視界が続きます。
また、市販されている使い捨てコンタクトレンズの中で最も多く水分を含む、70%ウォーターリッチ素材。 つけた瞬間からすっと瞳になじみ、つけたてのみずみずしいつけ心地が1日中続きます。また、非イオン性素材のため汚れがつきにくいのも特長です。
レンズ全体が均一な厚さになるよう「ユニバランス デザイン」を採用。まばたきしても形を正しく保つレンズだから一日中クリアな視界を楽しめます。市販コンタクトレンズで最高の含水率(69%)があなたの瞳に通気性を確保して快適な毎日をお約束します。
11月19日
ジョンソンエンドジョンソンのワンデーアキュビューディファインはアキュビューワンデーを基本に作られた瞳くっきりの新しいファッションコンタクトレンズ
ジョンソンエンドジョンソンのワンデーアキュビューディファインはアキュビューワンデーを基本に作られた全く新しいファッションコンタクトレンズ(矯正タイプ)です。 視野の邪魔をまったくしない瞳本来の持つ自然な色に、黒いリングで瞳を大きく鮮やかに際立てます。
レンズ内側は透明なのでとっても自然な表情を保ちます。やっぱりワンデーアキュビューというお客様にはぜったいのコスメティックレンズです。PWR-0.00(度なし)からPWR-6.00までとなっております。
今日は勝負!あなたの目に力をつける新しいコンセプトのレンズです。矯正ばかりでなく素通しもご用意いたしました。カラーコンタクトはちょっと、と言うときにお使いください。レンズ周囲の黒いリングがあなたの瞳にをくっきり引き立てます。もちろんレンズの内側は透明ですから視野を妨げません。瞳くっきりの新しいファッションコンタクト。あなたの大切な日をくっきり引き立てます。
11月19日
ジョンソンエンドジョンソンのワンデーアキュビューモイストは、目の呼吸に大切な酸素をたくさん通すだけでなく、UVカットも実現した瞳に心地よいワンデーアキュビュー。
ジョンソンエンドジョンソンのワンデーアキュビューモイストは、新品レンズをつけた瞬間の、あのみずみずしさを1日中感じていたい。快適さを大切にした「ワンデー アキュビュー」のレンズデザインはそのままに、より長時間水分を保つことを考えたワンデー アキュビュー モイスト。
あなたの目を大切にする一番の方法は?そのとおり!自然のままに。でも会社の上司や友人、大好きなあの人の表情がはっきり見えるとずっと安心ですね。
レンズを毎日取り替えるのはぜいたくですか?でもあなたの目を取り替えることはできません。均一で高品質のレンズを安価につくる製法を開発。目の呼吸に大切な酸素をたくさん通すだけでなく、UVカットも実現した瞳に心地よいワンデーアキュビューをどうぞ。
11月19日
ジョンソンエンドジョンソンのワンデーアキュビューは、目の呼吸に大切な酸素をたくさん通すだけでなく、UVカットも実現した瞳に心地よいワンデーアキュビュー
ジョンソンエンドジョンソンが提供する1日使い捨てコンタクトレンズのワンデーアキュビューコンタクトレンズは毎日取り換えるわかりやすさが大好評。快適さが一日中続きます。 1日使い捨てタイプで唯一UVカットしてくれるコンタクトレンズです。 お肌だけじゃなくて瞳にも紫外線は大敵なんです。
あなたの目を大切にする一番の方法は?そのとおり!自然のままに。でも会社の上司や友人、大好きなあの人の表情がはっきり見えるとずっと安心ですね。
レンズを毎日取り替えるのはぜいたくですか?でもあなたの目を取り替えることはできません。均一で高品質のレンズを安価につくる製法を開発。目の呼吸に大切な酸素をたくさん通すだけでなく、UVカットも実現した瞳に心地よいワンデーアキュビューをどうぞ。
11月19日
ヤマト樹脂のエルコンワンデーは、レンズの中心部・周辺部を薄型にし、ソフトにフィットする、瞳にやさしいデザインで、形状保持性の高い素材で作られているため、形が崩れにくく初めての方でも簡単に装用できます
ヤマト樹脂のエルコンワンデーは、新しく開発された1日使い捨てコンタクト、エルコンワンデーは目のカーブに沿った特殊な設計で、レンズの中心部・周辺部を薄型にしソフトにフィットするので、装用感はとても良好です。
レンズが薄くても形状保持性が高いので、指にのせても形が崩れにくく、初めての方でも簡単に装用できます。
レンズが薄く自然な装用感
レンズ中心厚は、わずか0.07mm(-3.00Dの場合)。高精度モールド製法で自然に目のカーブに沿うように設計されています。既存の1日使い捨てコンタクトレンズと比べると、より日本人の目のサイズに合ったレンズデザインとなっています。
ボシュロム/メダリストと同じ非イオン性素材で汚れにくい
エルコンワンデーはボシュロム/メダリストと同じ、タンパク質や脂質等の汚れが付きにくい非イオン性素材で作られています。そのためレンズはいつもクリーンで視界はクリアです。
形状保持性が高く取り扱いやすい
形状保持性が高い素材でつくられているため取り扱いやすく、初めての方でも簡単に装用できます。またレンズがブルーになっているのも取り扱いやすい理由の一つです。
11月19日
使い捨てコンタクトレンズの販売専門店のレンズ屋comは国内と海外のコンタクトを取り扱っているコンタクトレンズ通販サイト
レンズ屋.comは使い捨てコンタクトレンズを通販で購入できる専門店で、国内で取り扱っている商品と海外で取り扱っている商品の両方を購入することができます。
また、購入ごとにポイントがつくので、次回購入時にポイントを使って安く購入することができます。
レンズ屋.comの公式サイトはこちら:レンズ屋.com
海外の商品も国内のコンタクトレンズも何個購入しても送料が780円均一なのでまとめ買いの方にはお得になっています。
使い捨てコンタクトレンズの支払い方法、送料
- 発送元:国内・海外
- 送料:全国一律780円
- 支払い方法:;代金引換、銀行振込
- 公式サイト:レンズ屋.com
レンズ屋.comの詳細・解説はこちら⇒レンズ屋.com
11月19日
チバビジョンのフォーカスデイリーズは、独特のトライカーブデザインと独自のレンズ素材特性により、レンズの形状保持性が高く、扱いやすさと快適な装用性に優れています
チバビジョンのフォーカスデイリーズトーリックは、独特のトライカーブデザインと独自のレンズ素材特性により、レンズの形状保持性が高く、扱いやすさと快適な装用性に優れています。
先進のレンズデザイン「バックトーリック・ダブルシンゾーン (Back Toric Double Thin Zones)」を形状保持性の高いレンズ素材と組み合わせて、世界初の乱視用使い捨てレンズを実現。いつもシャープでクリアな視界があなたのものになります。
角膜の形状にぴったりとフィットするので、レンズの回転を防ぎ、乱視矯正に大切な円柱軸度の安定性を確保できるのです。
日本国内では「フォーカスデイリーズアクアトーリック」の商品名で販売されています。
11月19日
ジョンソンエンドジョンソンのワンデーアキュビューカラー(10枚入)は、信頼性のあるワンデーアキュビューと同じレンズ素材が使用されているから安心
ジョンソンエンドジョンソンが提供する1日使い捨てコンタクトレンズユーザー待望のワンデーアキュビューカラー。
信頼性のあるワンデーアキュビューと同じレンズ素材が使用されているから安心。ワンデーアキュビューユーザーにとっては変わらない装用感でカラーコンタクトレンズを楽しむことができます。カラー色素が直接目に触れない構造になっているから瞳に安全。